桜満開の日、歌姫コンサートも花盛り! | 加藤登紀子オフィシャルブログ「Tokiko Kiss」Powered by Ameba

桜満開の日、歌姫コンサートも花盛り!

歌姫コンサートと名付けられたこのコンサートはニッポン放送の企画したコンサートで、今回は、女性シンガーばかり6人の共演となった。若手からは夏川りみ、手嶌葵、中村中、クミコ、そしてベテランの由紀さおりさんと私ということになった。
夏川りみさんは、8月の出産を控えて幸せいっぱいの表情で舞台の幕開きを飾った。いつもながら気持ちの良い声だ。5月からも小編成のアコースティックライブで臨月まで歌うという。元気だねえ、いいことだ!
いつも逢う度に聞いてみようと思ってたのは彼女の年齢。
とっても若く見えてまるで幼女のような彼女が、私の長女と1つしか違わなかった!もう30代後半!意外だね。

若いと言えば手嶌葵さんはまだ22歳。
「ゲド戦記」の中の「テルーの唄」で大ヒットとなった彼女とは、ミュージックフェアで共演して、私はまるで保護者のような気持ち。すっかりファンになった。
今回の歌姫コンサートのラインナップの中では、ちょっと異色な感じがしたけれど、歌は染み入るように会場を満たし、心が清められる感じがした。
「The Rose」を英語で歌った。頂いた映画音楽を集めたCDアルバム「La Vie En Rose」を家に帰って聴くと、とってもよくて、シンプルなピアノ、ギターで聞かせるバラードは特に声のシャワーを浴びるようで気持ちよく、ジャズのリズムで歌う軽快な曲ではキュートな色香も漂って、彼女のシンガーとしての貴重な資質が生かされているな、と思った。不思議な魅力だ。
中村中さんとは、はじめてだったけど、歌姫の中の歌姫(?)といった歌いぶりが気に入った。トークがいいし、歌に説得力があるよね!

さて、私は「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」それに「知床旅情」「百万本のバラ」という不可欠なレパートリーと新曲の「君が生まれたあの日」を最後に歌った。この歌はいつ歌っても会場の気持ちがひとつになる感じがして、深々と歌える。この日のmusicianは初めての人たちだったけれど、素晴らしい演奏をしてくれた。
フィナーレでは、由紀さおりさんとデュエットで「Beautiful Flower」という私のオリジナル曲、9年前に由紀さおりさんとお姉さん安田祥子さんのアルバムにレコーディングして下さった歌を歌った。
由紀さんの高音域と私の低音域のミックスでこの歌の幅が広がったと思う。

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コンサートの打ち上げでは、シャンソン歌手の佐々木秀実さんも参加、クミコさんと私と三人で、シャンソン界に革命を起こそうと、何やらものすごく盛り上がり、なかなかの歴史的な夜になった。

ただ一緒に出演するだけじゃなく、ちゃんと出逢える、こんなコラボレーションはもっともっとあってもいいね。
私は、どっちかというと男の子が好きだから、女性シンガー同士で仲良くなるのはめずらしい?!
ニッポン放送の人は、コンサートが盛況だったことを受けて、「今は、女性シンガーの時代」と言い切った。
もしかしたら、フォーク、ロックから少しだけシャンソンぽい語りや物語のあるバラードへと聴衆が動いてるのかなと私も思った。
そのエネルギーを夏の45周年に向けていければと、エンジンがかかる!

4月6日、7日にはオーチャードホールのチケットの優先予約があり、8日からはいよいよ一般発売開始!
全国各地のコンサートも発売を開始しています。
是非、年齢の垣根を越えてコンサートに来て下さい!
45年分の実りを何とかひとつのコンサートに仕上げようと、プランを練っているところです。
まだまだ暖かくなりきらない春ですが、どうぞよいスタートを!

Tokiko