【観光立国&文化立国】もっと世界の東京へ。アジアを代表するカッコイイ世界都市に!
(↑カナダ・オンタリオ州・トロント市内の普通の住宅街)

2007年6月8日に東京都によって策定された、
緑あふれる東京の再生を10年後に設定し、
目指した「緑の東京10年プロジェクト」って、ご存知でしょうか。

10年後の東京の姿は、

①緑の拠点を街路樹で結ぶ「グリーンロード・ネットワーク」の形成
⇒2016年までに、都内の街路樹を100万本に倍増
②皇居と同じ大きさの緑の島が出現(「海の森」を整備)
③新たに1000ヘクタールの緑を創出、緑化への機運を高め、
行動を促す「緑のムーブメント」を東京全体で展開、
④学校の校庭の芝生化
⑤無電柱化
⑥屋上・壁面、鉄道敷地・駐車場、
その他あらゆる都市空間の緑化などを推進していく


と言うものです。

現在東京には街路樹が約486,000本あるそうです。
景観・美観、夏の冷房効果(日差しよけ)、環境保全、
空気の清浄、水の還元、騒音や排気ガスよけ、
歩行者を車の危険性から守る、
潤いなど様々な利点がある街路樹ですが、
日本の中では多いほうだと思いますが、
世界的には本当に少ないのです。

北米や欧州、上海、シンガポールなどを旅されると、
街路樹や芝生の素晴らしさにカルチャーショックを受けます。
それを今、東京都が目指しています。

これは本当に応援しています!

私が昔暮らした北米(カナダ・アメリカ)では、
街路樹が道路をアーチのように覆ってしまうほど
緑が豊富に、身近にありました。
それはそれは美しいものでした!
(写真参照)

ただ日本と一番違う点は、幹線道路のみではなく、
殆どの住宅街道まで、街路樹があるという点です。

言って見れば、大田区田園調布の銀杏並木が、
普通の住宅街の道、なのです。


日本の住宅街は、道が細く狭いのと、
道路と家がくっついている構造なので、
歩道や欧米で言うグリーンベルト
(住宅街の歩道に芝生が連なっている)、
街路樹なんてものは存在しませんね。
木賃宿風の家々がまだまだ多く、
密集しすぎている割には、空間が活かされてなく、
区画整理も進んでいません。
これは、我々都民も、
認識度を上げなければならないと思います。

そう、東京の緑化は、繁華街や一部の地域だけではなく、
ごく普通の住宅地の緑化が重要課題だと思います。
その状況下においても、東京なりに工夫することは可能でしょう。

例えば、無機質なブロック塀を止め、
緑化された壁を推進。
住宅街の中の看板などを規制するだけでも美しくなります。


また、東京都が個人の植林を奨励し、
植えたい所を指定すれば市が無料で樹を提供し、
樹の育て方も教えてくれる、
などの工夫があってもよいかもしれませんね。

また、かえで、ポプラ、白樺など、
道によって色々な樹が植えられてもよいと思います。
緑が美しい季節に、街中の散歩が楽しめそうです。


とにもかくにも、今東京都は変革の真っ只中です。
私も出来ることは協力したいし、本当に応援しています。
そして、緑に覆われた、素晴らしい文化都市、
東京になることを心から願っています。

【過去のご参考記事】
世界と比べて、圧倒的に並木道が少ない東京 (に関する一考)
無機質なブロック塀を木の塀にすると、街の環境はガラッと変わります。
公園の雑草を刈れば、自然な芝生に。緑と直接触れあえる東京を、もっと多く。 
町並みの汚さは日本のイメージを悪くしている。 (公共性という新しい視点)
街路樹や芝生をふやしたい!
東京都庁のマニフェスト(頑張って欲しいのです!)

【東京都から緑の募金のお知らせ】