2018年 1月19日   小室哲哉さんが引退会見を開きました。

 
あまりの驚きで、暫し言葉を失う状況になりました。
 
「え? 」
 
1996年、当時19歳のわたしは色々なご縁があり
小室さん(以下 先生とさせて頂きます) のスタジオに出入りさせていただくようになり、
楽器を運び、セットしたりという日々を送っていましたが、なかなか先生とお会いすることがなく、初めてご挨拶をさせていただいたのは
まだフジテレビが牛込にあるころ、
その前室だったと記憶しています。
 
 
それからは、皆さまご存知のTKブーム到来、
海外や日本各地、たくさん連れて行って頂きました。
 
たくさんのコトが たくさんありすぎて、
思いっきり割愛しますが、
 
一度たりとも 声を荒げる姿など見たことはなく、
いつも温厚で人にチャンスを与えてくださる方でした。  わたしが初めてギターを弾く仕事を頂いたのも、先生のおかげであり、
色々な経験、たくさんの景色を見させて頂きました。
 
なにより、今の自分があるのは先生がいてからこそでして、
尊敬する諸先輩方をはじめ、素敵な方々といまご一緒できています。
 
マクロとミクロ
そんな見方をすると、
先生は、
たくさんの方々に元気や勇気や、ときには生きていくチカラを音楽で伝えてきました。
 
たくさんの人にチャンスをくれて
 
たくさんの挑戦をくれて
 
たくさんの人が富を得て
 
たくさんのスタッフやその家族の生活を支え
 
たくさんの会社は大きくなり、
 
たくさんの雇用がうまれて、
 
 
1人にチカラを与えることから、
 
日本経済の一端を支えるところまでやられていたのだとおもいます。
 
 
紆余曲折。
 
事件もありました。
 
 
年始にスタジオでご挨拶させて頂いたときも
昔と変わらずの先生がいらっしゃいました。
 
体調が芳しくないのは、伺っておりましたが、
 
年末年始など関係なく、まさに身を削る、命を削る満身創痍のなか、作業を続けていらっしゃいました。
 
 
昔から変わらない 先生の仮歌が入ったオケ。
 
たくさんの名曲も、この先生仮歌から生まれてきて、大好きでした。
 
 
これを聞くのが、最後になってしまいました。
 
でも、また、必ず、
 
あの仮歌入りのデータが送られてくる日を待ちたいとおもいます。
 
先生の区切りではなく、新しいスタートだと信じて。