App Store Rewind 2011
この中の、iPhoneトップセールスApp100に弊社リリースのコミックアプリ「クニミツの政」が45位、76位に「探偵学園Q」がランクインしていました!
ちなみに、アプリランキングには「有料トップ」「無料トップ」「セールストップ」の3つのランキングがあります。有料トップおよび無料トップは、アプリのダウンロード数が多い順にランキングされ、ユーザーへのリーチ・影響度を計るにはよい指標ですが、基本的には価格単価が低いアプリの方がダウンロード数を稼げるため、実際のビジネス規模の指標としては判断が難しくなります。
一方、セールストップはそのアプリの売上げ金額の多い順になります。アプリ内課金で支払われた金額も累計されるため、純粋な「アプリの市場規模」というビジネスベースの指標としてはこの「セールストップ」が参考になります。
さて、弊社リリースのコミックアプリを、ブックカテゴリに絞って順位をつけてみると、いかに健闘していたかがわかります。
そうそうたるメジャーアプリの中に、弊社リリースアプリが食い込んでいます。更に、ほとんどが数百から数千のタイトルを扱う書店型アプリの中で、一タイトルのみの作品型アプリでこの位置につけることができ、弊社の戦略が非常にうまくいったと自負しています。
後は、何よりも「クニミツの政」という作品の力です。近年の政治不信という世の状況の中で、政治をテーマにしたこの10年前の作品が、今iPhoneコミックという形で再評価されたのだと思います。とにかく、今読んでもおもしろい!私自身、学生時代、クニミツの政が連載されていた際にリアルタイムで読んでいたのですが、30を過ぎて、世の中のことがある程度わかって来て改めて読むと、本当に奥が深い。
実際に、「クニミツの政ってこんなに面白かったんだ」という声を、iPhoneアプリを通じて多くいただきました。
先日、クニミツの政の原作者である樹林(クニミツでは安童夕馬名義)先生が、Twitterでクニミツの政に対する思いを書かれていましたので、引用します。
https://twitter.com/#!/agitadashi/status/144459900792221696
講演後に質疑応答を受けたところ、主張が先にあって作品を作ることはありますかと訊かれた。たまにありますと答えた。『クニミツの政』などがそうだ。その主張は自分のためではなく、世のためになればと思ってのことだった。売れていたサイコメトラーをやめて、リスクのある政治漫画を始めたのだから。
https://twitter.com/#!/agitadashi/status/144460563622277120
僕はクリエイターとして、いつも世のため人のためになることをしてきたわけではない。世の中の害になることもしてきたんじゃないかと思う。そんな僕だけれど、『クニミツの政』だけは、きっと世の中のためになったと信じている。反論もあるだろう。でも、わかる人にはわかってもらえると思っている。
https://twitter.com/#!/agitadashi/status/144463787058139136
あの時は人気はずっと高かったんですが、単行本は人気ほどには売れませんでした。しかし、今、iPhoneアプリで、一番売れているのはクニミツなんですよ。びっくりするほど売れてます。これ、めっちゃ嬉しいんですよ、僕としては。
https://twitter.com/#!/agitadashi/status/144466916625489920
『クニミツの政』で書かれているようなことを、理解しろと強制するつもりはありません。でも知らないよりは、嘲笑しようと怒ろうと、知っておいたほうがいい話だし、取材をした根拠ある話です。漫画として成立させるために承知の上で無視した法的制限なんかもありますが、すべて知っててやってます。
本当にオススメの作品です。是非読んでみてください!
クニミツの政