ただ「頑張ってるね』って言えたら良かったのに | 自信タンク®️PROGRAM 世界で一番簡単な心の水を満たす方法

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世界25か国で研究された理想的な子育てスタイル。自分自身がどんな子育てスタイルで育てられたかに関わらず、自分のなりたい子育てスタイルになれる方法。ママの夢を叶えながら、子供の夢を叶える伴走ができる。そんなスキルをお伝えしています。

受験生の母。

 

頑張っている我が子を見ると、どうにか報われて欲しい。

 

そう思いながらも、結果が厳しいだろうなと思ったら、ダメだった時のダメージを最小限にしたくなる。

 

そんな私の失敗談が誰かの役に立ってくれたらと思います。

 

 

 

娘の本命2週間前

 

『ママ、塾って継続するか言わなくちゃいけないんだけど』

 

何気ない娘の言葉に、

 

『継続するって言っといたら?』

 

と答えたら、即座に

 

『なんで?』

 

と返ってきた。

 

本命を逃したら、私立中学受験が待っている。

 

『私立の可能性だってあるしね』

 

そう、私が言った後、子供部屋のドアがバタンと閉まった。

 

いやぁな予感がした。

 

案の定、ベットで布団をかぶって大泣きしている娘がいた。

 

『どうしたの?』

 

そう尋ねると

 

『なんで今、そんな、落ちるみたいなこというのよ!』

 

こんなに感情を露わにした娘を久しぶりに見た。

 

受験前、頑張りすぎるくらい頑張っている。精神的に不安定になっているんだな。

 

あぁ、やらかしちゃった。

 

『ママはどんな学校だって、あなたなら大丈夫だと思ってるよ』

 

今考えると、全くトンチンカンなことを私は言っていた。

 

『そんなことじゃない』

 

布団の中の籠もった声が聞こえた。

 

『本命がもしダメでも、どこもいい学校だよ』

 

不合格対しての保険をかけようとしていた。

 

私のそんな態度は、一心不乱に本命目指して頑張っている娘には耐えられないのだ。

 

いや、今の私ならわかる。

 

その時の娘は

 

『頑張ってるから、絶対大丈夫よ』

 

そう言って欲しかったのかしれない

 

だけど、その時の私は、塾の先生からも本命合格は無理でしょうと言われていたし、不合格の時に少しでもショックが大きくないように取り計らうことで必死だった。

 

『中学受験は、人生の中の節目の一つであって、それが人生を決めるものではないよ。合格しても、不合格であってもあなたの価値は変わらない』

 

一生懸命に伝えようとするけど、娘の中には入っていかない。

 

結局そのまま時間が過ぎて行った。

 

 

受験とは、親も不安との戦いだ。

 

いかに、自分のメンタルを整えて子どもにありたい姿で接することができるか。

 

私は、結果を見て娘の自信が失われてしまうんじゃないかと不安だった。

 

結果だけを見て娘が自分を評価してしまったらどうしよう。

 

だからこそ、勉強面じゃない彼女の素敵なところを言い続けた。

 

そんな私の姿は、娘にはどう映っていたのだろうか?

 

頑張る活力になったのかな?

 

私はこのままでいいって思ってくれてたかな?

自分に鞭打って頑張っている彼女には、不安な母の遠吠えに聞こえていたのかな?

 

 

ただ、『頑張ってるね』

 

それだけ言えたら良かったのに、、、