冒険することが僕の仕事 | TOWA OFFICIAL BLOG

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1985年 秋田県横手市出身。神奈川県在住。絵を描く人。

30歳目前。
人生の残り時間を、どう使って行こうかと真剣に考えた末に、幼い頃からずっと抱いていた夢、“芸術家として生きて行く” を選び、10月いっぱいで会社を退職致しました。ちなみに前職は特別養護老人ホームの認知症棟ユニットリーダーを務めていました。通算して7年間程携わらせて頂いた介護職に別れを告げたのです。



『終わりは始まり』
http://ameblo.jp/towa-yano/entry-11944344787.html



社会人になって初めて、フリーランスとして収入を得て行く全く新しいライフスタイルがスタートしています。






そして、退職に伴って新たに一つ挑戦した事があります。




それによって、僕の仕事が、




“冒険すること”




に、変わったのです。








…そう、出逢いは8月にさかのぼり、







『このままのライフスタイルではだめだ… でも、どうしたらいいんだ?』

悶々とした日々を送る中で、ある日、ふとfacebookに目をやると面白そうなブログに遭遇。



『…医療福祉エンターテイメントってなんだ?? あ!そう言えばこの人は一年ぐらい前に友達が僕に紹介したいと言ってくれていた人だ!!!』



その時見つけたのがこのブログ。


◉HELPMAN JAPAN
『医療福祉エンターテインメントで、福祉の世界の入り口になる。』
http://helpmanjapan.com/article/1297



読んだ瞬間、自分の中に電流が走りました。自分と同じ福祉業界にいる人の中にこんなに面白い人がいるのか。記事を読んで、岡さんの福祉に対する想いに触れて、言葉では言い表しようの無い熱い気持ちが込み上げて来て、福祉に対してまた “熱” を持つ事が出来ました。

それと同時に、医療や福祉分野にもっとアートやエンターテイメントを取り入れて行こうとしている姿勢にも凄く共感して、 “福祉・アート・情熱” という、自分と重なるキーワードをビシビシ感じる岡さんに早く会ってみたいと思い、とりあえずすぐに連絡をしてfacebookの友達になりました。


…そしてそこに、間髪を入れずに岡さんからまたしても衝撃のブログが発信されました。


それがこちら!

◉【岡勇樹ブログ】UQがゆーく
『自由を手に入れたい『表現者』はどう働くべき?』
http://ameblo.jp/uqoka/entry-11916461001.html



まずは ↑ のブログを読んでみて下さい。

僕にはとにかく衝撃的な内容でした。そして目から鱗でした。
僕がこれまで務めてきた福祉職が “表現力” を磨き続けられる仕事だったなんて。
中でも一番衝撃的だったのがこの言葉


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無限の可能性、「福祉」。いや、「FUKUSHI」。まー呼び名なんてどうでもいいんだけどさ、みんなが想像しているよりも福祉の世界はずっとヤバいよ。
むしろ、俺からしてみたら「なんでやってないの?もったいねー」って感じ。

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今まさに福祉職を退こうとしていた僕は、


マジかッッ!!!!!!!!!??????????? 


と、めちゃくちゃ後ろ髪を引かれる想いにかられました。


移動支援ってなんだ!? この記事の内容は本当なのか!? と、興味とアドレナリンが無限に湧いて止まらなくなってしまったので、とりあえずすぐに岡さんと会う約束をしました。

そしてすぐに岡さんに会い、その日の内に移動支援の会社『Beans』(障がいを抱えた方の移動支援をしている会社)を経営している坂野代表にも会って、すっかり彼らの “世の中を本気で変えたい” という情熱とビジョンと、人柄に魅せられて、気付いたらその日の内に会社の重要な会合にも参加して、最後はファミリーになって一緒に酒を飲み交わしていました。



後はご想像の通りですが、障がいを抱えた方の移動支援をする仕事にとても魅力と興味を感じたので、挑戦してみる事にしたのです。


と、言っても “芸術家として生きて行く” とも決めていたので、度重なる話し合いの末に、メインの収入は絵を描いて得て、生活を支える副収入を移動支援のお仕事で得る事にしたのです。




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障がい者ヘルパーBeans
《 企業理念 》

【人々の認識を変える新しいサービスをつくる。】

ビーンズと、その社員は「人々の認識を変える新たなサービスをつくる」という理念に基づいて行動しています。
社会問題の多くは、単に法整備や仕組みを変えるだけで解決されることはありません。
問題の根底には「人の心や認識」 があると考えます。
私たちは、人々の認識に変化を起こすことにフォーカスし、その きっかけとなるサービスを生み出す事で、一般的に解決不可能と思われる社会問題の解決を目指して行きます。

【障がい者と関わる人を増やす。】

障がい者ヘルパー事業のミッションは、障がい者ヘルパーという仕事の魅力を通じて
「これまで無関心だった人々の障がい者に対する認識を変えていくこと」です。
私たちは、障がい者の社会参加を最も妨げる要因になっているのは、差別や偏見ではなく、
単に障がい者を知らないことからくる誤解や、問題に対する無関心だと私たちは考えます。

ヘルパー経験を通じて障がいについて知る人を増やし、障がいを知る人が増える事で、
企業や学校、地域や行政など社会の様々なシーンで障がい者の社会参加の入り口として機能させていく。
そんなきっかけの”種”をまく事を目指して私たちは事業を推進しています。


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そしてBeans移動支援は、A(出発点)からB地点(目的地)へと、ただ単にパートナーさんを送り届けるこれまでの移動支援の概念とは異なり、AからB地点へと辿り着く中で、パートナーとヘルパースタッフが一緒になってワクワクドキドキする様なC地点(未知の世界)へ行っちゃおうよ! というのが最大の魅力であり、これが世の中に広がって行ったら、もっともっと素敵で豊かな社会になると、僕は信じて止みません。

これまで全く福祉に興味を持っていなかった人達にこそ、この仕事に触れてほしい。そして、表現力を磨き続けるアーティストこそ、この仕事をやるべき! という坂野代表と岡取締役の熱いビジョンの下、ここにBeans史上初の “アーティスト社員第一号 TOWA” が、誕生致しました。

“アーティスト社員” は、移動支援とは別にアーティストとしての本業を持ち、その活動や生活を支える副収入を移動支援の仕事で得ながら、アーティストとしてさらなる高みを目指して行く為の全く新しい雇用形態です。会社がアーティスト活動を理解して応援してくれるのだから、これ程幸せな事はありません。



岡さんとの初対面


福祉職従事者同士らしからぬ初対面ミーティング


でも共通の想いは、
もっと面白くて、みんながより幸せを感じられる豊かな世の中にしていきたいということ。


そしてその後、坂野代表と共に初めての移動支援を体験。


坂野代表 & パートナーA君 & TOWA
レポート『初めての移動支援』






その後は一人で移動支援のお仕事に入らせて頂く様になり、半月以上が経過しました。



率直に今の想いを言葉にさせて頂くと、この仕事に携わらせて頂く前と比べて、僕の目の前には全く新しい価値観と、前にも増して広く豊かな世界が広がっていて、これまで以上に深く毎日に幸せと充実感を感じられる様になりました。これは心からの想いであり、僕の隣りにいる妻が、その僕の変化を一番如実に感じてくれている様です。



リーダーとして毎日会社での仕事に追われていた日々。
それはそれで学ぶ事が山ほどあって、あの経験は今の自分にとって無くてはならないものだったし、人生の糧となる貴重な経験をたくさんさせて頂いた。
しかし、その仕事に追われる日々の中で、見失っていたものがたくさんあったのも事実。


移動支援では毎回訪れた事の無い新しい場所を訪れる。
iphoneのマップ機能を相棒にして、指定された住所を目指し、その日のパートナーさん(利用者さん)と出逢う。
今日はどこにたどり着くのかな、どんな景色に出逢うのかな、どんな人に出逢うのかな、どんな気持ちに出逢うのかな、と、仕事なのに毎回ワクワクとドキドキが止まらない。


パートナーさんとの待ち合わせ時刻の一時間前に今日の現場に到着。まだ早過ぎるから、さっき見かけた公園で缶コーヒーでも飲もう。
会社で働いていた頃の自分なら、今頃神経を尖らせながら全力疾走で仕事をしていた時間帯だ。
でも今僕は、初めて訪れた街の公園で、僕がこれまで感じる事が出来なかった昼の街の細やかな息遣いを感じながらゆっくりとコーヒーを飲んでいる。
僕がこれまでヒーヒー言いながら仕事をしていた時間帯、街ではこんなにも穏やかで優しい時間が流れていたのか。親と子が幸せそうに遊び、おじいさんたちが気持ち良さそうにひなたぼっこしながらベンチで語らっている。

朝早起きして会社に行くという習慣が当たり前になりすぎていて、生きることや日常に対してこんなにも新鮮な視点を得られるとは思っていなかった。僕の知らない所で、世界は日々キラキラと産声をあげながら生きていた。
僕は田舎の出身だから、日々知らない都会の街の息遣いを感じながら、そこに暮らす人達と関わる事は大きな刺激でしかなく、それだけで毎日が冒険でしかない。

この間はガイド先で訪れた公園で、微笑ましい母と子の姿を見て、僕の妻とまだ見ぬ僕の子供が遊んでいる姿を想像したり、一生懸命に鉄棒や縄跳びを息子に教えるお父さんの姿を見て、自分はどういう父親になれるかなと想像したり、自分も父親にこんな風にして教えてもらってたのかなって、自分の父親へ想いを馳せたりしました。

この仕事をする様になって、様々な人を想う時間がとても増えた様に感じます。人を想うと、自然と自分が柔らかく優しくなって、ストレスが無くなって、不思議と毎日が幸せに満ち満ちて行きます。
そして様々な事を想像をする時間が以前に比べて圧倒的に増えました。想像をすると、どんどん人生が豊かになって行くのを感じます。人生には想像する時間が大切だという事に、この仕事を通して改めて気付かされました。会社員時代ではなかなか持つ事が出来なかった時間です。



いつもお気に入りの公園で全力疾走のパートナーA君。
時間いっぱい全力で遊ぶ遊ぶ遊ぶ。遊び倒す。
彼を見ていて、子どもの頃みたいに無目的に前へ夢中で走り出す感覚で生きたいと思わされた。



いつも人なつこい笑顔が可愛いパートナーAちゃん。
児童デイへお迎えに行って、いつもしっかりと手を繋いで自宅までの道のりを行くんだけれど、彼女のおかげで手は愛情を伝える為のものなんだって改めて気付かされた。



この仕事は、自分の中にある自分が生まれたこの世界に対するピュアな愛を思い出す事が出来る仕事です。



今日はどんな人に出逢って、どんな気持ちに出逢うかなって、ワクワクドキドキするとても刺激的な仕事です。



でも命をお預かりする仕事だというプロ意識、危機感と責任感はとても大事です。でも責任がある分、パートナーさんやパートナーご家族様の嬉しそうな笑顔を見た時には格別の達成感と喜びが感じられる仕事です。



そして障がいを抱えた方に対する先入観が消える仕事です。
実は僕は子供の頃、知的障がいを抱えた同世代の子と遊んだ時に、当時の僕は大のいたずらっこだったので、いつも通りにいたずら(暴力とかそういう類のものではなく子供のいたずらです)をしたら突然その子が泣き出してしまって、どうしたらいいんだろうと自分もびっくりしてしまった経験があります。それ以来、知的障がいを抱えた方に出逢うと、その時の思い出がフラッシュバックして、また自分が関わる事で泣かせてしまうのではないかという恐れが生まれて、積極的にコミュニケーションを取りに行く事が出来ない自分がいました。そもそもが知的障がいを抱えた方だと言ってひとくくりにしてはいけなかったのですが。
だからそれが、社会生活を営む上で、20数年間ずっと解消されない気持ち悪いしこりの様に存在していたのですが、それが移動支援を始めてからすぐに見事に解消されました。
結局はみんな一人一人が個性があって違っているというだけで、僕やこれまで出逢って来た人達と何も変わらなかったのです。
今はすっかり仲良しのパートナーさんも出来て、会っている時間が本当に楽しくて愛しくてしょうがない。世間一般で言う “障がいを抱えた方” に対する先入観が消えた事は、僕の人生において見える世界が一新されたと言っても過言ではなく、これからの人生においてお金では買うことが出来ない大きな財産を得たと心から確信しています。



そして、障がいを抱えた方(ひとくくりにしてはいけないのですが)の不思議な力、魅力に気付く仕事です。これまで、様々な障がいを抱えた方に接して来ましたが、そのお一人お一人の個性が本当に魅力的なのです。お会いした後に、不思議と凄く心が癒されている自分に気付いたりします。



そして笑えない程のとてつもない方向音痴だった僕が、方向音痴を克服する事が出来た凄い仕事です笑 僕の方向音痴ぶりは笑えな過ぎてエピソードを詳しく書く事は出来ませんが、やはり仕事として強い責任感を持ってガイドに臨む為に必死に道順の下調べをしたりするし、そうしていく内に見事に方向音痴が克服され、一度行った場所はメモを見なくても行けるレベルに成長する事が出来ました。これも20数年間悩み続けて来た自分のコンプレックスだったので、大きな大きな変化でした。ガイドをする仕事を通して街の見方、歩き方が自然と変わったんですね。



そして、普段子供と接する機会がほぼ無い自分にとって、初めて母性の様な想いが芽生えた仕事です。これには自分が一番びっくりしますが、子供を見た時に感じる愛しさや接し方がこれまでとは全く変わりました。早く自分も父親になりたいと思う様になりました。



この仕事は愛を知る冒険、どんどん人が愛おしくなる仕事です。





はじめは半信半疑でこの岡さんのブログを読んだ自分だったけれども、僕の様に本業でメインの収入を得てそれを支えるぐらいの生活の保証が得たいアーティストには本気でオススメします。あのブログの内容に嘘偽り無いです。自分が精神的にどんどん豊かになり、成長していくのが分かるので、アーティストだけではなく、自分を成長させたい全ての人にこの仕事を体験して頂きたいです。そして、ヘルパー経験を通じて障がいについて知る人が増えていく事で、より豊かな社会になると信じて止みません。



上げたらきりがない程魅力いっぱいのBeansの移動支援。



こんな素敵な仕事が日本中、世界中に広がったらいいな!!!






今日はどんな気持ちに出逢うのかな♪



ではでは今日も幸せいっぱいな移動支援へ行って参ります(^^)



そしてそして、この経験を通して生まれていく僕の新しいアートにもご注目下さい!!!























































TOWA





森の言葉 / MARTER



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