おはようございます。

またまた久しぶりな更新となってしまいました。


今年も残す所あと数日ですね。

2011年

激動の年でしたね。


東日本大震災から始まり、世界的にも様々な災害や

暴動や革命、破綻、不景気。

数々の独裁者や、または有名な方も亡くなったこの年。



私自身においては、ニューハーフになり始めた頃の方が

自分的に激動の年でしたが、今年は私自身に変化はないものの「世間・世界的に激動の年」だったように思えます。


仕事での不景気の度合いも、ここ数年で一番酷かったほどです。


多くは求めませんが、来年は今よりもほんの少しくらいはマシになってほしいと願うばかり。





さて、前回の記事でも書いた通り、

最近はブログの記事に起こすような出来事(ネタ)が、

実生活ではなくネット上の記事にしか由来しないので、

あまりアメブロ記事を書く原動力が湧きませんでした。



今回久々に記事を書く事になった理由も、

ネット上の記事が元です。



以前、「私は2ch系のまとめサイトなるものの閲覧を日課にしている」と書いた事がありました。



まとめサイトはたくさん存在します。

どのまとめサイトを読むかはこれといって決まってはいませんが、

「興味をそそる記事タイトル」のまとめ記事だけを読んでいます。


最近、まとめサイトでは定期的にセクシャルマイノリティに関する記事がピックアップされます。



実は、以前まではまとめサイトでもセクシャルマイノリティに関する記事があれば

率先して閲覧していたのですが(近年はそれで刺激され当ブログ記事を起こす原動力となっていた)

最近は読んだら凹んでしまう事が高確率なので、もうなるべく読まないように・・と心がけていたのです。


つまり、実生活でもネット上の記事でもセクシャルマイノリティに触れる新たな出来事や体験がなかったので、

当ブログの記事更新もおざなりになっていたのです。




本題に戻りますが、もうそういった関係の記事は読まないようにと心がけていたのにも関わらず、

今回久々にセクシャルマイノリティ関連のまとめ記事を目にした経緯をご説明します。


先ほど、”最近、まとめサイトでは定期的にセクシャルマイノリティに関する記事がピックアップされる”

と書きました。


その多くは、女装男子や男の娘といった話題が主体でした。



今回、珍しく「ニューハーフ」という文字が記事のタイトルに使われていたので、

これは珍しいと思い、つい閲覧してしまったのです。




その記事を読んでみると、その記事の引用には

ニューハーフAV業界でも有名な、綺麗な方の写真と記事が記載されていました。

ずっと前に1度だけお会いした事のある方でした。


ですので、興味深くその記事とまとめサイト上での名無しさん達の書き込みを読む事にしたのです。




結論から言うと、その記事に対する書き込みは否定派6:擁護(応援)派4の割合で占められていました。

否定派といっても、セクシャルマイノリティそのものを忌み嫌う否定派ではなく、

セクシャルマイノリティに興味はあるが、ニューハーフは嫌い、もしくはその方は好みではないといった否定派と見受けられました。




中でも、このような意見が多かった事が意外でした。


「男の娘までは許容できるけれど、身体に手を加えていたりホルモン投与をしているニューハーフは好きになれない」



「見た目が完全に女性的だが、一切身体に手を加えていない男性(男の娘)だから価値があるのだ。

よってニューハーフは嫌だ」



新たなカルチャーショック(?)でした。



確かに、ニューハーフや男の娘を好む男性は、

本当は男なのに、とても女性的」という倒錯を好んでいるという事は理解していましたが、

そういう少数派嗜好の男性の中でも、

女装男子や男の娘よりも、ニューハーフの方が需要があるのだと思っていたからです。


(ニューハーフの定義にはいろいろありますが、ここでは職業に問わず性ホルモンを投与したり

身体に手を加えている元男性をニューハーフ、女装(服装や化粧)のみを行っている男性を女装男子/男の娘としてます。厳密には違うのですが)




今回、あくまで該当のまとめ記事を読んで、その書き込み内容の割合から判断した事のみを前提に書いていきます。





確かにニューハーフの多くは、「より女性らしくありたい」という事を目指しています。

大多数は、やがては性転換も行いたいし、戸籍変更もしたい。



しかしセクシャルマイノリティを好む男性側から見れば、

それならば普通の女性を選びたいという事になるのですね。


女性>ニューハーフ>女装男子>男性 という優先順位になるのです。



しかし今回、記事の流れを読んでいて気づいた事は、

「見た目は女なのに実は男」という倒錯を好む男性側の優先順位は、


女装男子(男の娘)>ニューハーフ>女性>男性


なのでは?という事に気づいたのです。



もちろん、

「ただ化粧と女装しただけの女装男子は嫌だ、

 ちゃんと女になろうと努力していて見た目も内面も女のニューハーフの方が好きだ」

と思っている男性も多い事は、この身をもって体験しています。



ただし、女装男子を好む男性にもニューハーフを好む男性にも

共通して言える嗜好は、

「どんなに見た目が女性でも、男性性器がついている事が前提」という事ですね。


こればっかりはどうしようもありません。



その事実は、ニューハーフや性同一性障害者にとっては

大きな悩みの種ですし、大きなジレンマでしょう。




本当は、「セクシャルマイノリティを好む少数派の男性に愛されたい」のではなく、

いずれ身体も戸籍も女性化して、「普通の女性を愛する男性に愛されたい」のです。



でもそうなると、一般男性はあえて元男性を選ばずに、普通に女性を選んでしまう。

セクシャルマイノリティが好きだった男性側からも、性転換したという事で見限られてしまうという悲しいリスクがあるのです。


もちろんそれでも、世の中には

「元の性別がどうだからって大事なのは今の状態だ。君の性別が好きなのではなく、君が好きなのだ」

と思って愛してくれる男性だって多く存在します。



ニューハーフや性同一性障害者が仮に性転換をした場合、

そのような思想を持った男性を見つけていくことが幸せの鍵でしょう。






少し話が脱線してしまいました。




今回、該当の記事を読んで私が感じた事は、

ニューハーフの方が好きだという男性は、



セクシャルマイノリティが好きだという少数派の男性の中でも、

更に少数派なのでは?と感じたのです。



世の中全体で見れば、普通の女性が好きな男性が圧倒的に数を占めています。

同性の男性を愛するゲイ男性はまた別として、


女装男子やニューハーフ、トランスジェンダーを愛する男性は

少数派なのは事実です。


その少数派の男性の中でも、

ニューハーフの方がいいと思っている男性よりも、

実は女装男子や男の娘の方が好みだと思っている男性の方が多いのでは?

と感じたわけです。



私は、トランスジェンダーを愛する少数派の男性の中でも、

女装男子よりもニューハーフの方がいいと思っている人が多いのだろうという先入観があったのです。



実状は分かりませんよ。

あくまで今回、該当のまとめ記事を読んでその中で感じたことです。




実際はどうなんでしょうね。



鼻からトランスジェンダーは眼中にない一般男性やゲイ男性は別として、

トランスジェンダーを好む男性の中にも、

・ニューハーフを好む男性

・女装男子や男の娘を好む男性

の2つに分かれるのです。


もちろんそれだけではなく

・どちらでも構わない

という選択をする男性もいるでしょうが。






ニューハーフの立ち位置



実はものすごく微妙だったりするんじゃないでしょうか・・・。



まあ、ニューハーフが性ホルモンを使用したり身体に手を加える事は、

世の男性に需要を持たれるためにやっているのではなく、

あくまで「自分のため」にやっていることです。


ですが、その先に「いずれ完全な女性になって、一般男性に愛されたい

という揺るぎない願望もあるわけです。



切ない生き物ですね・・・。



近年では、あえて性ホルモンを投与したり

身体に手を加えたりせずとも、生まれ持って女性的な若い男性が増えています。



仮にその方達が、これといって女性になりたいわけでもないが

趣味で女装をしたのであれば、尚更美しい女性に見えてしまうのです。


(男の娘の本来の意味は、女装すらしていないのに、女性のようにしか見えない風貌を持った男子という事です。女装男子は女装をする男子。ニューハーフは、その中でも性ホルモンを使用したりやがては女性になる事を目指す元男性)



世の、相手がトランスジェンダーという倒錯を好む男性側にとっては、

見た目がより美しく女性的である事は前提として、性器だけは男性という事に惹かれるようです。


そう考えてみると、そういう嗜好の男性にとっては、

相手がニューハーフであるか男の娘であるか、女装男子であるかは、実は関係ないのかもしれませんね。


将来的に女になるつもりはない趣味で女装を嗜んでいる女装男子は、

気持ちが冷めればいつでも一般男性(もしくはゲイ男性)に戻る事ができる。


WIN-WINの関係ですね。



ニューハーフの場合、若くて男性器もある間まではモテて

WIN-WINの関係になっても、男性に戻るという事は気軽には出来ないし、戻る気もない。

でもいずれ性転換はしたい。

しかしそうなると、今までのようにモテなくなる。

なんとも言えぬジレンマですね。



性転換を済ませてから自殺をしてしまうトランスジェンダーが多いというのも、

なぜか頷けてしまいます・・・。




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もう一点だけ、よくある誤解を訂正しておきたいと思います。

今回の該当記事の中でお誤解をしている書き込み者がいました。


その誤解内容は

ニューハーフを好きだという男性は、ゲイなの?」という意見。



これは、決してそうではありません。



一般的に、男性同性愛者の多くは

相手の心も見た目も男性である」という事が前提のようです。



そういったゲイ男性から見れば、

私たちニューハーフは、「女性と変わらない」のだそうです。

よって女性と同じくニューハーフも恋愛対象には入らないのだとか。


今まで会った事のあるゲイ男性の多くが、口を揃えてそう言ってました。




ではニューハーフを愛したり性行為ができる男性はなんなの?

と思う方も多いでしょう。



その答えは、お店に訪れるお客さんの中からヒントが得られそうです。


お店に来店して下さるお客さんの多くが、

「自分はこうやってニューハーフの店に来るけれど、

ニューハーフといっても、ちゃんと見た目も雰囲気も女性だから大丈夫なんだ。

女性かニューハーフのどちらかしか受け付けない。相手が普通の男だったら絶対に無理」

と言う人が多いのです。


また、「同じニューハーフでも男っぽいニューハーフも無理。

声も仕草も女性的なニューハーフだけがかろうじて好きになれる」と言うお客さんも稀にいます。


ということで男性客は別にゲイ男性ではないという事が分かりますね。



しかし、かといってニューハーフを愛でる男性の全てがそうだとは限りません。

ドM気質のお客さんが、ニューハーフとの関係を元に、徐々に一般男性との性行為を求めていくような方もいらっしゃいます。

そこまで行けばはじめて「ゲイ男性」と呼べるのでしょうが、それでもまだ女性もニューハーフも大丈夫ならば、

ゲイではなくバイセクシャル男性ということになりますね。



つまり、私たちニューハーフが男と女の間の存在だとするならば、

ニューハーフを愛でる男性も、一般のノンケ男性とゲイ(またはバイ)男性との中間であるという事が分かります。


人によってどちら寄りかは異なります。


先述した、「普段は女性オンリーで、ニューハーフも女性らしい人限定で許容できる」だけという人もいれば、

中にはニューハーフだけじゃ物足らず男性を求める男性までいる。


ですので、一概にニューハーフを愛せる男性をゲイ男性だと決めつけるのは早計ですし、

語弊が生じてしまうのです。



そこの所をどうにかご理解頂けたらと思います。



(まあ、当ブログを読んで下さる方々は既にこれらの事柄をきちんと分かっている方ばかりだと思いますので、私が本当に伝えたい層には伝わっていないというジレンマもありますが・・・

もちろんそれでも、いつもご愛読頂いている事には深く深く感謝しています。いつもありがとうございます。)





さて、前回ネットで罵詈雑言がどうのこうの・・・と書きましたが、

時間をおいたらどうでもよくなりましたあせる



それなのに忘れた頃に、またネットで新たなセクシャルマイノリティに関する記事と

そこに綴られている暴言を見ると、カーっとなってしまうのでしょうね・・・。


これはもう私の病気なので諦めてます爆弾



今回は「カミングアウト時の相手の反応」です。

ちょっとした愚痴でもあります(笑)



カミングアウトにも2種類あります。


MtFトランスジェンダー(ニューハーフ)に限定して書きますが、


・見た目や生活がまだ男性的な時に「実はMtFの道を目指している」とカミングアウトする事


・MtFの道を歩み始め外見や生活が女性的になった後で「実はMtFなんです」とカミングアウトする事


この2種類。



私は、まだ前者の時、もしくはMtFの道を歩み始めた直後の時期は、

知人にカミングアウトしても驚かれ、応援されました。


また、MtFになってしばらく経った時期も、「実はMtFなんです」とカミングアウトしても

「そうなんだ、全然気づかなかった」と言われ更に興味を持たれた事も多かったです。

(もちろん人によっては社交辞令もあったのかもしれませんが)


その頃は、カミングアウトをして驚かれる事が嬉しくて楽しかったのです。


ですが最近は、少し親しくなった後でカミングアウトしても、

多くの男性に「なんとなく気づいていたけれど、やっぱりそうだったんだね。でもあえて言わなかった

と言われる確率が高いのですしょぼん


嘘でもいいから知らなかったと言ってほしいものです。


単純に見た目だけは昔よりも現在のほうが、より女性的になっているのですけれどね・・・。


それ以外で見抜かれる原因は、なんなのでしょうか・・・。


1つは「」でしょう。


声だけは、昔出せた女性声が最近は出しづらくて、少し低くなりました。

これは私自身も分かっています。


もしかしたら、その「声」こそが見抜かれるようになった最大の原因かもしれませんね汗



考えてみれば実際に男性に「声に特徴がある」と言われた事が多いです。


ある人からは「喋り方は女性的だし男に比べたら声も高いけれど、声の"質感そのもの"が、男の出す女声というのが分かる」と言われた事もあります。


別に裏声を使っているわけでもないし、有名なメラニー法による発声法なんですけれどね・・・。

声の高さや喋り方自体はコントロールできても声の質自体はしょうがありませんね。


私はもともと男性時代は、男友達の中では地声は高い部類でしたが、

女性として見れば低い方でした。


最近は一般男性の中でも両声類と呼ばれ、非常に女性的な声を出せる人も増えてきているようですが


実に羨ましいものですね。



私もMtFになりはじめた初期の頃は、若さもありましたし、

まだまだ自然に高い声で話す事ができました。

(反面、小さな声じゃないと女声は出せないというデメリットもあった)


しかしニューハーフ業界に入ると「声が低くなってもいいから大きな"通る"声で喋らなくてはならない」と教育され、なりふり構わず本来の声質で話すようになりました。


また、日々お酒を大量に飲んだ事による酒焼けも少なからず影響しているのかもしれません。


今はあまりお酒も飲まなくなりましたし、男性の前に限ってはなるべく高い声で話すようにしています。


風俗業も水商売とは異なり、接客では女性声で接しています。



しかし女性の前や、同じMtFの前では地声で喋るようになりました。


そのような習慣が出来てしまったのも原因かもしれません。


親しくなった男性と長時間喋っていても、


最初は頑張って高い声を出していても、次第に喉が疲れて声が低くなってきます


それが原因で、「声で見抜かれる」のかもしれませんね。


私の性別を知り、一度地声を聞かせた相手に限っては、


例え男性相手であれ、女性やMtFと話す時と同じように地声で話すようになります。


とはいえど、本人にとってはそれでも「女性的な声を出しているつもり」なんですよショック!



ですので、なるべく知り合ったらすぐにカミングアウトしてしまうか、

そのタイミングを逃したら、もうカミングアウトはしません


後になってからカミングアウトしても「気づいてた」って言われるのが関の山ですしね。




面白い話ですが、


男性時代の頃は、周りの男よりも高めの声だった事がコンプレックスでした。


自分では低い声で喋っているつもりでも、レコーダーに声を録音して聞いてみると、


全然低くはなく、高いのです。



しかし現在。自分では地声といっても高い声で喋っているつもりでも、


レコーダーに録音して聞いてみると、全く高くはなく「低く」感じるのです。



どの声の高さを基準に置いているかの違いなだけかもしれませんね。


男時代は周りの低い声の人達を基準にしていたから、地声を高く感じ、


現在は女性の高い声を基準に置いているから地声を低く感じる。



自身が認識している声と実際の声質のギャップは、


鏡と写真にも似ていますね。


普段鏡で見慣れている自分でも、いざ写真に写せば全く異なり違和感がとてつもない。


左右逆になっているから当然ではありますけれど、


言わせてもらえば、仮に写真を左右逆にする加工をしても鏡とは同じにならない


「鏡では無意識に表情を作っているからだ」という見解もありますが、


とすれば、鏡の中にカメラを仕込み、鏡を見ながら写真を写し、


出来上がった写真を左右反転すれば、鏡と同じになるのでしょうかね。気になります。



話が反れてしまいましたが、


いくら声で気づかれたからといっても、


知らなかった、全然わからない」 という優しさは欲しいものですね。



ちなみに、一度地声を聞かせて、以降は地声で喋っている男性に対して


頑張って高い声を出して話しかけると、馬鹿にされてしまう事は多々あります。


なんか変な話ですよねガーン


普段低い声で話している一般男性が冗談で高い声を出して笑われる事はあっても、


普段地声で話しているMtFが頑張って女性の声を出しても笑われるだなんて・・・。


しかしそれは女性も同じかもしれませんね。


親しい間柄であるほど、普段は低い声で喋っていても


時に高い声を出せばツッコまれてしまいますしね。


しかし世の中には「ツンデレ」という言葉がある!!


低い声の時がツンならば、高い声の時はデレだと受けとり萌えてみませんか?


え?女性ならまだしも、MtFは異性として見てないから無理だって?


そう言われちゃしょうがない。








これからネットで見つけた、セクシャルマイノリティ関連の記事を発見次第、

紹介していこうと思う。



スレッド名「性同一性障害辛すぎワロタwwwww」
http://unkar.org/r/news4vip/1320564954

現在16歳の戸籍・男性の性同一性障害(自己診断)の子が

スレッドを立てました。


掲示板サイト「2ちゃんねる」の某板に先日立てられたスレッドです。

悪意全開の罵詈雑言が飛び交っているので、閲覧には充分注意してください。



書き込みには2ちゃんねるらしく、相変わらず心無き罵詈雑言誹謗中傷の嵐。


「キモイ」 「ホモだろ?」「気持ち悪い」「死ね」「頭がおかしい」といった書き込みが目立ちます。


もちろん、そういう言葉が平気で飛び交うのが2chの特徴。


匿名だから何でも気軽に言っていいという風潮。


「ネット規制法」も辞さないのかなぁって思ってしまいます。



とはいえ、現実では言えない本心を言える所が匿名サイトだと謳う人も大勢いる。


つまり、少なからずそう思っている人も大勢いるということです。

悲しいことですね。


また、書き込みから見るに、

大勢のセクシャルマイノリティの当事者も、

「世間に気持ち悪いと思われているのは理解している。

 それを受け止めて生きていくしかない」

と思っている人も多いようです。


この気持ちもとても理解できます。



また、このような書き込みをしている人もいました。


まあ、どんだけマイノリティが足掻こうが
少数派として奇異の眼で見られて数の暴力に押し潰されるだけなんだがな

だから自分は足掻くのを止めた
生きるのも阿呆らしくなってきた


このように世間からの重圧に潰されて諦め、

人生に希望を持つ事を失った人も

大勢いると思います。


悲しい事ですね。




それでも私は、僅かながら少しでも理解や認知が広まるよう、

当ブログで発信していきたいし運動していきたいと思う。


世の中は何も多数派が勝つ事ばかりではない。






ネット上には様々なジャンルや物事に対して

罵詈雑言や中傷、叩き、否定が目立つ。


その多くは、大体どのような層の人達が書き込んでいるのか、

怒っているのか、嘆いているのか・・・という事がなんとなく見えてくる。


しかし私が唯一どういった層が否定的に書き込んでいるのか分からない分野がある。



セクシャルマイノリティ」叩き。


中でもMtFトランスジェンダー



例えば、ゲイ(男性同性愛者)に関する話題もちょくちょく出てくるが

そこではあまり誹謗中傷の意見は目立たない。

むしろ当事者が意気揚々と積極的に書き込みに参加する事も多い。


レズビアンの話題も少ないが、

その話題だと恐らく興味津々になる男性が多いでしょう。


FtMトランスジェンダー(オナベさん)の話題もほとんど皆無。

たぶんあってもスルーされるか、関心を持たれるかのどちらかでしょう。



しかし一番食いついてきて、執拗に否定的な意見が書き込まれる話題がある。



それが

MtFトランスジェンダー


性同一性障害の男性・元男性やニューハーフ、

オネエ(?)、男の娘など。



近年はMtFトランスジェンダーの分野の人が

メディアに出る事も多くなったが、

他のセクシャルマイノリティと異なり、特に叩かれる



やれ「どこどこが男っぽい」だとか、

やれ「だって男だぞ?」だとか。


そういう粗探しをして、やたら「男」を強調し貶めて

他の書き込み者の同意見を誘おうとする。



中には「今はいいけど、歳とったらオジサン化するだろう」といった

変わった意見をする人もいる。


例えばの話だが、一般男性で性ホルモンも投与しておらず、

一時的な好奇心で女装を楽しんでいるだけの若者の「女装男子」の人達ならば、

その意見も当てはまるかもしれない。



しかし、早期(10代~20代前半)から性ホルモンを投与していたり、

玉抜き(去勢)や性転換(性別適合)手術を行ったトランスジェンダーに対しても、

「歳を取ったらオジサン化するのだろう」という誤った認識をしている人もいる。



「オジサン化」の定義は分からないが、

仮に身体的特徴だとしよう。


男性が加齢し、オジサン的な身体的特徴になる事は、

男性ホルモンの分泌とその成熟」が原因です。


よって早期若年期から長期間女性ホルモンを投与し、

または玉抜きや性転換行った者は、

ホルモン分泌学や医学面から見ても、加齢して身体がオジサン的男性化することはありえないのである。



しかし人間である以上、「加齢」はする。

性ホルモンにアンチエイジング効果はない

よって、身体の特徴が「中高年のオバサン化」することは大いにありえるのです。



メディアや現実で既に高年齢のセクシャルマイノリティ者を見てそう受け取ってしまったのなら、

これも早計であり誤認である。

今現在高年齢のセクシャルマイノリティの人は、今でこそ性ホルモンを投与している人もいるかもしれない。

しかし時代的に、10代~20代前半から性ホルモンを投与したり玉抜きをする事が難しかったのです。

20代までは女装だけをして30代40代を超えて以降、ようやく性ホルモンを開始しても既に身体的特徴が男性として出来上がった以降なので、そのまま加齢してもオジサン的特徴が残ったままになってしまうのである。

それでも化粧法やファッション、美容などの面を努力をして、少なくともオジサンには見えずちゃんとオバサンに見えるようになった方も大勢います。


今の時代は早期若年から性ホルモンを投与し女性化するMtFが大勢いる。

なので将来的にどうなるのかはまだまだ未知数の分野なのです。

それに今は医学や美容整形の環境も進化していますしね。


若年から性ホルモンを投与し、今現在30代40代を迎えたニューハーフも大勢見てきてます。

さすがに加齢の衰えにより、オバサン的な容姿になってきてるとは思うものの、

どう見てもオジサンにも男性にも見えない人が大勢います。

つまりはそういう事なのです。


一般男性で、「オジサン化するのが嫌だずっと若々しくありたい」

「中性的でありたい」と願って女性ホルモン投与を懸念する人もいますが

絶対にお薦めはできません


先述したように、性ホルモン投与だけではアンチエイジング(若返り)効果はありませんし、

女性っぽくはなるものの美人化効果もありません

おまけに身体的には子供を作れない、心や体が弱くなるという副作用も大きいです。




さて、話は戻りますが、


世間には一定数以上、セクシャルマイノリティ全般を嫌悪する人々が存在する事は否めない。


しかし、ネット上では他のセクシャルマイノリティと異なり、

特にMtFトランスジェンダーが差別され否定される事が目立つのが不思議なのである。


例えば、ゲイだと公言した俳優やスターなども国内外問わず多々いるが、

海外の事情は分からないが、少なくとも日本のネット上ではその方達に対しては

あまり叩かれない。


しかしMtFトランスジェンダーとなると一気に誹謗中傷や揚げ足取りが加熱する。

国内においては、海外のニューハーフよりも国内のトランスジェンダーに対して

罵詈雑言が増える傾向もある。



この現象・・・

否定的な書き込みをする層について、

私なりにこのような見解がある。


あくまでも予想だが、


メディアに出たMtFトランスジェンダーを執拗に差別するのは、

実は同じトランスジェンダーが多いのかもしれない。

 


もちろん、世間の一般男性が意見している事もあるでしょう。


しかし、あるトランスジェンダーがネット上で一部の層に持て囃されている中で、

「どこどこが男っぽい」「だって男だぞ?」と言って、

男性が他の男性の嗜好を感情的になって一生懸命否定するでしょうか?

(もしかしたらそういう男性もいるかもしれないが)



感情的になり否定する行為は、

もしかしたら一部の女性の層も大いにありえる。



こう言ったら悪いが、例えばあまり男性にチヤホヤされない女性が

男性にチヤホヤされているMtFトランスジェンダーを見ると、

面白くないし納得も行かないでしょう。


なので一生懸命、「みんなが好きだと言っても、この人らは結局男だよ?」と言い、

男性のトランスジェンダーに対する熱意や恋愛感情を消そうとし、

その意識を一般女性に向かわそうとする。


あくまで憶測です。



しかし私は、それ以上に同じトランスジェンダーが否定している事が多いのでは?と思うのです。


実際にそういう人達も何人か見てきました。


もちろんトランスジェンダー全体がそうだとは言いません

清く美しい心を持った方も大勢います。


それでも、同じトランスジェンダーを匿名で一般男性のフリをして否定する層が

トランスジェンダーやニューハーフの中にいる事は事実です。



身近な所で見ると、例えば風俗業。

自分は見下しているのに、そんな自分よりも売れている嬢が許せなくて

男性客のフリをして、ネット上でその嬢の悪口を書く。


しかしこれは、ニューハーフに限らず女性の社会女性の風俗産業界でも同じ事が言えるかもしれませんね。



続いて、メディアで有名なニューハーフや性同一性障害タレントに対して。



一部のニューハーフは、自分と関わりのないニューハーフやトランスジェンダーが嫌いです。

「本当は自分もチヤホヤされたいし頑張っているのに、簡単にメディアでチヤホヤされている同じトランスジェンダーが憎い」


嫉妬の感情です。


また、同じMtFというカテゴリでも、

一般の性同一性障害者」「女装趣味の方」「ニューハーフ」と細分化するのですが

これらの中でも互いに否定的な感情が生まれがちです。



性同一性障害者やニューハーフは、女として生きる覚悟も悩みもないのに

好きで女装をしたり化粧をして男や女にチヤホヤされて自意識過剰になっている「若年の女装趣味者」を嫌う傾向にある。



一般の性同一性障害者は、「ニューハーフ」に対して女として生きていく覚悟は持っていて性ホルモンも投与しているのに、「自分が元男である」事を強調したり開きなおっている面を嫌う傾向にある。



その反面、ニューハーフは「一般の性同一性障害のトランスジェンダー」に対し、

自分が元は男に生まれてしまった事実を認めようとも受け入れようともせず、

執拗に隠して細かい部分まで女ぶっている事を嫌う傾向にある。



女装趣味の方は・・・私は知りません。

ニューハーフや性同一性障害者に対し、どのような感情を抱いているのでしょうかね。

これも憶測ですが、恐らく「嫌悪感」はあまりないのかもしれませんね。

その代わり、「ただファッションとして女装が好きなだけだから、ニューハーフや性同一性障害の人達と同一視されるのは嫌」くらいに思ってる人はいるかもしれませんね。




このように、同じMtFという枠組みの中でも、その細分化カテゴリ同士で

嫌悪感が少なからず存在します。

同じニューハーフ同士、同じ女装者同士、同じ性同一性障害者同士でも嫉妬の感情で

他者を嫌悪する人だっています。



何度もいいますが、誰にでもとは言いません


どのマイノリティに対しても嫌悪感も差別感も無く仲良くやっている人だって大勢います

そこは誤解無きようお願い申し上げます。



しかし、少なからず・・・つまりごくごく一部には

こういった同じ枠組みの人に対し嫌悪感を持つ人がいる事は事実です。

悲しいことに。




それゆえ、ネット上でMtFトランスジェンダーが取り上げられた時に、

執拗に否定的に、対象者を貶めるような書き込みをする層は、


実は同じトランスジェンダーなのでは?と思うのです。


割合的に、


トランスジェンダー>女性>男性


といった形で、否定的な意見を一般男性が書く事は一番少ないのではと推測しております。



同じトランスジェンダーを貶めるために、

一般人のフリをして貶める行為。


それって回り回って、結局同じトランスジェンダーである自分達全体が、

余計に偏見の目で見られたりするだけなんですよ。



たかだかネット上の1書き込みだと思っても、

それが積もり重なれば、はじめて読んだ人は

それが世間の大多数の意見、意識」だと思ってしまうのです。



もしもそれが狙いの一般女性の書き込みならば、まだ分かります。

しかし同じトランスジェンダーで、性別を偽り特定のトランスジェンダーを貶める人は、

その行為は辞めた方がいいですよ。


回り回って自分を含めたトランスジェンダー全体の評判が下がるだけです。




以上のように、どういった層が執拗に否定意見を書くのか?


と1つだけ仮定してみましたが、


他にはこういった事情も考えられます。



男尊女卑の心



例えばトランスジェンダーでもゲイでもレズビアンでも関係なく

セクシャルマイノリティ全般を嫌悪する層も確実にいますが、

その層はさておき、

今回のように特に「MtFトランスジェンダー」を叩く層について。


仮にその否定する層が一般男性であるという前提で書いていきます。



冒頭で書いたように、

ゲイ男性はあまり叩かないという事に関しては、

日本に昔から存在した男色文化と男性上位の思想(認識)が心のどこかにあるのではと。


つまりゲイ(見た目も性自認も男性)の方に対しては、

心のどこかで「恋愛対象には応えられないが、同じ男だしその存在も意識も理解できるし認められる」という気持ちがどこかにあるのかもしれません。



レズビアンや一般女性に対しては、

一般男性から見れば、普通に恋愛対象や性対象となるので、

例え男性上位社会の意識が残っていても問題なく女性の存在や主張を認められる。



しかし男性として生まれたのに女性として生きていく者に対しては、

完全な男性同士の男色文化の歴史とも異なるし、男性上位なのにあえて女性になるなんて信じられない といった根底にある意識や、かといって女性になったからとはいえ一般女性とは異なるので恋愛対象とも性対象としても見れない・・・


といった、このモヤモヤ感が嫌悪に繋がるのでは?という事が1つの見解です。



しかしこの見解だと矛盾が生まれ、

MtFトランスジェンダーに対しても、ゲイ男性に対する感情と同じく

恋愛には応えられないが存在は理解できるし認める」と思う方が自然なんですよね。


そもそもゲイすらも嫌悪しているならば、ゲイ男性の話題でもMtFトランスジェンダーの話題の時と同じ割合で

罵詈雑言や中傷が飛ぶはずなのに。




もしかしたら、実はもっと単純な理由なのかもしれません。


ゲイ男性に対しては、

「同性愛という心のマイノリティは認められるし理解もできる。見た目は普通の男性だから自分に恋愛感情を持たれない限りは何も違和感はない


という意識なのかもしれません。

(女装趣味のゲイ男性も存在しますが、そういう方はニューハーフと同じだと誤認してる人も多いので)


MtFトランスジェンダーの場合だと、

男性を好きなトランスジェンダーであれ、普通に女性が好きだけど女装している人であれ関係なく叩く。

それこそ女装しているがゲイ男性の場合でも。

この両者に共通しているのは「見た目、服装」です。


つまり、「男性として生まれたのに女性の格好をしている事が嫌」といったシンプルな感情なのかもしれません。


これならば嫌悪している対象の当事者が、異性愛か同性愛かは関係なく、女装趣味であれ性同一性障害者であれニューハーフであれ関係なく一律に嫌悪する事への辻褄が合います。


確かに格好だけを見て嫌悪するならば、とても男性的な顔立ちや容姿なのに

女装をして化粧をして男性女装者だとすぐ分かるような異質な姿を放つ当事者もいますので、

自然と嫌悪してしまう事も分からなくもありません。


しかし、どう見ても女性らしい姿をした当事者綺麗な当事者

「いかにも男性だ」と分からないような当事者達もたくさんいるのに、

その人達に対しても一生懸命粗を探して「ほら、やっぱり男だ」と言う人もいるので、

「単純に見た目や、男が女の格好をする事への嫌悪感」には当てはまらなくなってしまいます。



となれば、他に理由はないものだろうか・・・?



「理由なんてない、

単純に男が女になったり女の格好をする行為が本人の心も性格も見た目も関係なく、気持ち悪いんだ」

と言う声も聞こえてきそうですね。



それも一理あるかもしれません。

しかしそう思ってる人が、

あえて粗探しをして「どこどこが男っぽい」と書くでしょうか?

謎は深まるばかり。

嫌いなら嫌いで話題にも関わらずに、わざわざ粗探しをして貶める必要もないのでは?




以前、私と同じくセクシャルマイノリティ学を研究している友人に

このような事を教わりました。



本当に関心がない=好きでも嫌いでもない

積極的に嫌う=少なからず関心がある(マイナス方向に関心がある)



ではどういった発端で積極的に嫌う(関心がある)のかというと、

執拗に嫌悪する者は、その本人もセクシャルマイノリティ意識に関して

紙一重であり、それがプラスに行かずマイナスに行った結果なんだと。



例えば教育や環境の中で、

世間以上に家族や周りにセクシャルマイノリティに関する嫌悪感を植えられ、

その結果、「自分も嫌う」という方向に動いた。


嫌悪するように育てられたのなら嫌うのは当たり前じゃないかと思うでしょうが、

そんな事はありません。


教育により世間以上に家庭内でセクシャルマイノリティの話題が出てくると、

まずその事について意識が芽生えます

その話題すら家庭内で出なければ、それこそ本当の「関心がない」です。

成長の段階で直接触れる出来事がない限り、好きにも嫌いにもなりません。


そこから好奇心を持つか嫌うかは自分の判断次第です。

親が嫌悪するように育てたからといっても、必ずそう育つとは限りません。

反面教師という言葉があるように、最終的には自分の判断です。


例えば私自身も、幼い頃から家庭内でセクシャルマイノリティの話題が飛び交ってました。

その存在を知る前からです。(ホモ、オカマ、ニューハーフ、オナベという4つの言葉が飛び交ってました)

特に母は、とっても嫌悪してました。

メディアで該当者が出ればその言葉を吐き、知り合いにそのような人がいれば、

実際はそうじゃなくても、その言葉をレッテル用語として使っていました。


私は幼い頃から女に生まれたかったと思っていたのですが、

母に嫌われたくないと思い、絶対にその思いを表に出しませんでした。

いつの日か、私自身もその関心がマイナス面に働き

セクシャルマイノリティを「嫌う」ようになったのです。

例えば友人間でその話題が出てくると敏感にいち早く察知し、執拗に嫌った発言をしてました。



やがていろいろあって、関心はプラス面に働き嫌悪感はなくなり

自分もついにMtFの道を歩みはじめました。


私だけでなく、同じような経験があるMtFも多いそうです。



このパターンは、「本当は自分もその世界に興味があったけれど、環境でなれなかったために嫌いという感情になった」というマイナス関心です。


名前は出せませんが、セクシャルマイノリティに対して表立って差別発言をしている、ある男性著名人もこのパターンに属するそうです。彼の育った環境ではその世界と深い結びつきがあり、彼自身もその世界に深い関心があったそうですが、立場上そうなれなかったのでいつしか嫌うというマイナス方向へ関心が動いたそうです。

悲しいですね・・・。


マイナス関心の例は他にもあります。


「自分がそうなりたいと願っているわけではないが、もし自分がセクシャルマイノリティを認めて譲歩すると、

自分自身もセクシャルマイノリティになってしまうのでは?そう周りに見られてしまうのでは?」という不安によるマイナス関心です。


割合的にはこちらの方が多いかもしれません。


本当に何も関心がない人であるなら、セクシャルマイノリティ者に対して何も思わないし、

同性の男性や、異性の女性などと同じく平等に接する事ができます。


しかし「自分もそうなってしまうのでは?そう思われるのでは?」といった余計な不安が

マイナス関心=嫌いの方向へ動いてしまうのです。


別に自分自身がそうなりたいと思っていないのであれば、

関わったからといって表だって関心を示した所で影響はなく、何も不安がる事もないのです。




以上が、執拗な嫌悪感(マイナス関心)の例です。



ですがそれだけじゃなく、

これも単純に、「当事者から嫌な事をされてトラウマができたから」という理由の人もいるでしょう。

それなら仕方ありませんが、一部の人に植え付けられたトラウマのせいで全体を嫌悪してしまうという事は

実にもったいないし、悲しい事です。でもそういうのは人間の性質なので仕方ない面もありますけれどね・・・。



特に関心はなかったが、度重なるメディア(テレビだけじゃなくアニメ・漫画含)の影響で

自然と嫌悪する意識へ動かされただけの人もいるかもしれません。

これも多いかもしれませんね。

例えばお笑い芸人のネタや、漫画などでは昔からセクシャルマイノリティ者(特にゲイ男性やMtFの立場の人)は お笑いのネタネガティブな表現がされてきました。

最近はメディアによる洗脳やごり押しが嫌いという人も多いですが、自身がそういう面で思想を受け付けられてきたのかもしれませんね。

しかしこの事を考えると、昔の時代でMtFトランスジェンダーを普通の人と肯定的に扱った「ストップひばりくん」は改めて素晴らしいと思えました。(ひばりくんは厳密には今で言う男の娘(ただ女性っぽい容姿をした一般男性)という立場でしたが)



際だった理由は特に無く「なんとなく本能的に嫌いだから嫌い」という人もいます。

でもそうならば、わざわざネット上で執拗に貶める行為までするでしょうか。


子供にピーマンが苦くて嫌いだと言う子が多いですが、

それをとことん粗を探してフリな情報を探して執拗に貶めて、

世間全体にピーマン嫌いという風潮を広めようとするでしょうか?

理由なく純粋に嫌いなら、直接対峙した時に拒否反応を示すだけで、

自分からその話題に飛びつき貶めるような真似はしないと思うのですが・・・。




そのように理由を突き詰めていけば、何か理由があったり

実は関心があってその感情の裏返しであったり、関心がありすぎたせいで嫌いになったり

それに関心を持つと自分自身が壊れてしまうのではという不安があったり・・・・。



こういった事柄も予想できるのです。




まとめると、ネット上で執拗にトランスジェンダーを嫌って貶める層というのは、

私の憶測では、

同じトランスジェンダーによる嫉妬からの工作活動(及び女性による嫉妬感)

男尊女卑思想が根深い男性のモヤモヤ感

セクシャルマイノリティに関して関心がありすぎた結果

のいずれかではないか?と思いました。




先日、長野県で白骨化した遺体が発見され、

身元は本籍が沖縄の、ハーフの方でニューハーフの方だという事が報道されました。

(犯人もちゃんと捕まったそうです)


被害者は、同じ性別、同じ業種として心からお悔やみ申し上げます。



このニュースで感じた事が幾つかあったので、今回はその件について綴りたいと思います。



まず、ニュースなどでも「ニューハーフ」という名詞を使用するんだなって事に驚きました。


私がMtFになってからは、国内の殺人事件関連のニュースで

被害者及び加害者がニューハーフだったという事を見た記憶がありません。

(性同一性障害者が被告人だった事件は最近見ました。後述参照)


ですので、もしもニューハーフが関与していたなら

ニュースではどのように扱われるのか関心がありました。


そして今回の事件。



ニューハーフとして呼称されたのは、

ニューハーフ業に携わっていたからなのでしょうね。



そして同じ性別としてこの事件に関してのメディアでの書かれ方を見て

胸が痛む所が多々ありました。


あるニュースサイトによると、


「女装をして風俗店に勤めており、豊胸手術をしたニューハーフ男性」

という書かれ方がされていました。


おいおい、ずいぶん被害者に対しても失礼な書き方だなって思った。

被害者もこのような報道をされたら浮かばれないことでしょう・・・


「男性」と呼ぶ事に関しては、「戸籍上の性別に依存」するらしいので

仕方ありません。


しかし、「豊胸手術をした」ってその情報は本当に必要??


「女装をして」って、被害者の写真を見る限り、

本人は恐らく女装してるという意識はなかっと思う。


性同一性障害者と同じく、女性の服を身に纏う事が「通常の服装」だと思う。

同じく私もニューハーフヘルス嬢でありながら、女装している意識は全くない。

仮に仕事を辞めて一般社会に移っても、女性として生活し、ずっと女性の服装をして、

それを女装だとも思わないでしょう。


(女装とは、女を装ってるという意味なので、装う=つまり演じているということ。

ニューハーフの世界ってのは、あくまでニューハーフを演じているのであり、

女を演じているのではない。また、性自認が女性であるならば、女を演じているという意味にもならない)


被害者も恐らく、ニューハーフの風俗に勤めていたなかったとしても

プライベートでも他の職でも女性の服装をしてたと思うんですよ。


それでも、こういう事件がある度になんで「女装をして○○に勤めた」と表記するのかな?


なんか、ニューハーフの風俗店にいるから女装をしているんだという誤解を招くのような表記。

ニューハーフもトランスジェンダーも女装であると誤解するような表記でもある。

由々しき問題。


そりゃ、探せばそういう人もいるかもしれないけどさ。

実態としては、風俗にいようがいなかろうが日常で女性の服を纏って女として暮らしている人が多い。



でも、「戸籍上が男性」という重荷があるだけで、

こんなにも余計な報道されてしまうのですね。


いちいち体の状態や服装形態も報道する必要なんてないと思う。


職業と、ニューハーフ男性という表記は仕方ないというのも理解できるけど。



ちなみに性転換を済ませた人は、「元男性」とか「性転換を済ませた元男性」と呼ばれる事が多いように思える。



以前、性転換を済ませ戸籍も変更した性同一性障害の方が

電車で男性に痴漢行為をして捕まったニュースがありました。


その場合は「性転換を済ませた元男性」といったような表記がされていました。


加害者であるにも関わらず、同情的な報道もされてました。

まぁ、「加害者」であるならば酷く書かれる事はあるにしても

今回は思いっきり被害者。


それなのに酷い書かれよう。



豊胸は整形手術と同じ方向ではありますが、

殺人事件で被害者を「整形手術をした男性/女性」という報道のされ方を見た事はない。

ならなぜ豊胸はわざわざ報道するのでしょうね。

入れ墨についても報道がありましたが、それは身元を特定するための情報なのでしょう。

とすると、豊胸の有無もそのため???

ニューハーフで豊胸って珍しくもないから報道するまでもないようにも思える。



もしも豊胸をしていない被害者なら、


「女装をして○○に勤めていたニューハーフ男性」って言われるのかな?


玉抜き(去勢)を済ませた被害者なら


「女装をして○○に勤めていた、去勢済みのニューハーフ男性」ってこと?


性転換はしたがまだ戸籍変更の済んでいない被害者ならば


「女装をして○○に勤めていた、性転換済みの元ニューハーフ男性」ってこと?



たぶん戸籍変更まで済んでいたら、女装という名詞は使われないのでしょう。

「○○に勤務する、性転換済みの元男性」という表記の可能性が高そうです。


冒頭でも書いたがニューハーフという呼称は

ニューハーフ職によるものなのかもしれない。

(職に関係なくMtFトランスジェンダーをニューハーフと呼ぶんだと誤解してるメディアも多そうだけど)


なのでニューハーフ男性という呼ばれ方は嬉しくはないが、

妥協はできる。

○○勤務ってのも、報道上は仕方ない面もある。



でも、「女装した」とか「豊胸の有無」とかは、

報道に必要なのか?って心から思う。



この事により、いくら日本でも「社会的」には、

例え性転換しても戸籍変更しても「元男性」だとか「ニューハーフ」だとかいう肩書きはついてまわるんだろうなって事が予測できた。



そして、性転換&戸籍変更をしない限り、

同じトランスジェンダーでもここまで扱われ方に差があるんだって事も感じた。


まぁそのように扱われるようなニュースに出る事が無ければ、

生きていく面ではあまり支障はない。

(メディアや公文書以外では詳細な性別を指摘される事も少ないしね)



トランスジェンダーの立場としては、

ホルモン投与をして常時女性として暮らしているならば、

さほど性転換者と違いもないって思ってた。


玉抜き済みであれば尚更ね。

性器の見た目と戸籍の違いなだけで。



現に、過去に病院の先生にこんな事を言われた事があった。

「玉抜きをすれば、実質体内のホルモンバランスは性転換済みと同じ。

性転換なんてあとは見た目の問題なだけ」ってね。




性転換して戸籍変更しても、公的メディアでは

ネガティブな扱い方がされるけれど、それでも未性転換の者とは

大きく扱いが異なるんだなって事を今回知り、

私も早く性転換&戸籍変更したいなって思った。


(戸籍変更までしていると、どちからといえば同情的な扱われ方がされるみたいだしね。

先述した痴漢事件から察するに。)



もちろん重い罪の加害者(被告)であれば、性別は関係なく罰せられバッシングを受ける事も理解しているが、

今回問題なのは当事者が被害者だという事。



それなのに、「女装」「ニューハーフ」「豊胸」「ニューハーフ男性」というワードを強調して、

あたかも被害者のイメージをも落とすような書きぶりだってこと。


もし私も今の状態で事件に巻き込まれて報道されるような事があれば、

今回のように報道されるんだろうな・・・。

豊胸と入れ墨はないけれども。


死去する事件ならば、その後どう言われようが

自分はもう知る事ができないだろうから構わないけど、

もしも生き残ったのにこんな報道をされたらたまったもんじゃない。



メディアの報道表記に対して久々にイライラした事件でした。