おはようございます。
またまた久しぶりな更新となってしまいました。
今年も残す所あと数日ですね。
2011年
激動の年でしたね。
東日本大震災から始まり、世界的にも様々な災害や
暴動や革命、破綻、不景気。
数々の独裁者や、または有名な方も亡くなったこの年。
私自身においては、ニューハーフになり始めた頃の方が
自分的に激動の年でしたが、今年は私自身に変化はないものの「世間・世界的に激動の年」だったように思えます。
仕事での不景気の度合いも、ここ数年で一番酷かったほどです。
多くは求めませんが、来年は今よりもほんの少しくらいはマシになってほしいと願うばかり。
さて、前回の記事でも書いた通り、
最近はブログの記事に起こすような出来事(ネタ)が、
実生活ではなくネット上の記事にしか由来しないので、
あまりアメブロ記事を書く原動力が湧きませんでした。
今回久々に記事を書く事になった理由も、
ネット上の記事が元です。
以前、「私は2ch系のまとめサイトなるものの閲覧を日課にしている」と書いた事がありました。
まとめサイトはたくさん存在します。
どのまとめサイトを読むかはこれといって決まってはいませんが、
「興味をそそる記事タイトル」のまとめ記事だけを読んでいます。
最近、まとめサイトでは定期的にセクシャルマイノリティに関する記事がピックアップされます。
実は、以前まではまとめサイトでもセクシャルマイノリティに関する記事があれば
率先して閲覧していたのですが(近年はそれで刺激され当ブログ記事を起こす原動力となっていた)
最近は読んだら凹んでしまう事が高確率なので、もうなるべく読まないように・・と心がけていたのです。
つまり、実生活でもネット上の記事でもセクシャルマイノリティに触れる新たな出来事や体験がなかったので、
当ブログの記事更新もおざなりになっていたのです。
本題に戻りますが、もうそういった関係の記事は読まないようにと心がけていたのにも関わらず、
今回久々にセクシャルマイノリティ関連のまとめ記事を目にした経緯をご説明します。
先ほど、”最近、まとめサイトでは定期的にセクシャルマイノリティに関する記事がピックアップされる”
と書きました。
その多くは、女装男子や男の娘といった話題が主体でした。
今回、珍しく「ニューハーフ」という文字が記事のタイトルに使われていたので、
これは珍しいと思い、つい閲覧してしまったのです。
その記事を読んでみると、その記事の引用には
ニューハーフAV業界でも有名な、綺麗な方の写真と記事が記載されていました。
ずっと前に1度だけお会いした事のある方でした。
ですので、興味深くその記事とまとめサイト上での名無しさん達の書き込みを読む事にしたのです。
結論から言うと、その記事に対する書き込みは否定派6:擁護(応援)派4の割合で占められていました。
否定派といっても、セクシャルマイノリティそのものを忌み嫌う否定派ではなく、
セクシャルマイノリティに興味はあるが、ニューハーフは嫌い、もしくはその方は好みではないといった否定派と見受けられました。
中でも、このような意見が多かった事が意外でした。
「男の娘までは許容できるけれど、身体に手を加えていたりホルモン投与をしているニューハーフは好きになれない」
「見た目が完全に女性的だが、一切身体に手を加えていない男性(男の娘)だから価値があるのだ。
よってニューハーフは嫌だ」
新たなカルチャーショック(?)でした。
確かに、ニューハーフや男の娘を好む男性は、
「本当は男なのに、とても女性的」という倒錯を好んでいるという事は理解していましたが、
そういう少数派嗜好の男性の中でも、
女装男子や男の娘よりも、ニューハーフの方が需要があるのだと思っていたからです。
(ニューハーフの定義にはいろいろありますが、ここでは職業に問わず性ホルモンを投与したり
身体に手を加えている元男性をニューハーフ、女装(服装や化粧)のみを行っている男性を女装男子/男の娘としてます。厳密には違うのですが)
今回、あくまで該当のまとめ記事を読んで、その書き込み内容の割合から判断した事のみを前提に書いていきます。
確かにニューハーフの多くは、「より女性らしくありたい」という事を目指しています。
大多数は、やがては性転換も行いたいし、戸籍変更もしたい。
しかしセクシャルマイノリティを好む男性側から見れば、
それならば普通の女性を選びたいという事になるのですね。
女性>ニューハーフ>女装男子>男性 という優先順位になるのです。
しかし今回、記事の流れを読んでいて気づいた事は、
「見た目は女なのに実は男」という倒錯を好む男性側の優先順位は、
女装男子(男の娘)>ニューハーフ>女性>男性
なのでは?という事に気づいたのです。
もちろん、
「ただ化粧と女装しただけの女装男子は嫌だ、
ちゃんと女になろうと努力していて見た目も内面も女のニューハーフの方が好きだ」
と思っている男性も多い事は、この身をもって体験しています。
ただし、女装男子を好む男性にもニューハーフを好む男性にも
共通して言える嗜好は、
「どんなに見た目が女性でも、男性性器がついている事が前提」という事ですね。
こればっかりはどうしようもありません。
その事実は、ニューハーフや性同一性障害者にとっては
大きな悩みの種ですし、大きなジレンマでしょう。
本当は、「セクシャルマイノリティを好む少数派の男性に愛されたい」のではなく、
いずれ身体も戸籍も女性化して、「普通の女性を愛する男性に愛されたい」のです。
でもそうなると、一般男性はあえて元男性を選ばずに、普通に女性を選んでしまう。
セクシャルマイノリティが好きだった男性側からも、性転換したという事で見限られてしまうという悲しいリスクがあるのです。
もちろんそれでも、世の中には
「元の性別がどうだからって大事なのは今の状態だ。君の性別が好きなのではなく、君が好きなのだ」
と思って愛してくれる男性だって多く存在します。
ニューハーフや性同一性障害者が仮に性転換をした場合、
そのような思想を持った男性を見つけていくことが幸せの鍵でしょう。
少し話が脱線してしまいました。
今回、該当の記事を読んで私が感じた事は、
ニューハーフの方が好きだという男性は、
セクシャルマイノリティが好きだという少数派の男性の中でも、
更に少数派なのでは?と感じたのです。
世の中全体で見れば、普通の女性が好きな男性が圧倒的に数を占めています。
同性の男性を愛するゲイ男性はまた別として、
女装男子やニューハーフ、トランスジェンダーを愛する男性は
少数派なのは事実です。
その少数派の男性の中でも、
ニューハーフの方がいいと思っている男性よりも、
実は女装男子や男の娘の方が好みだと思っている男性の方が多いのでは?
と感じたわけです。
私は、トランスジェンダーを愛する少数派の男性の中でも、
女装男子よりもニューハーフの方がいいと思っている人が多いのだろうという先入観があったのです。
実状は分かりませんよ。
あくまで今回、該当のまとめ記事を読んでその中で感じたことです。
実際はどうなんでしょうね。
鼻からトランスジェンダーは眼中にない一般男性やゲイ男性は別として、
トランスジェンダーを好む男性の中にも、
・ニューハーフを好む男性
・女装男子や男の娘を好む男性
の2つに分かれるのです。
もちろんそれだけではなく
・どちらでも構わない
という選択をする男性もいるでしょうが。
ニューハーフの立ち位置
実はものすごく微妙だったりするんじゃないでしょうか・・・。
まあ、ニューハーフが性ホルモンを使用したり身体に手を加える事は、
世の男性に需要を持たれるためにやっているのではなく、
あくまで「自分のため」にやっていることです。
ですが、その先に「いずれ完全な女性になって、一般男性に愛されたい」
という揺るぎない願望もあるわけです。
切ない生き物ですね・・・。
近年では、あえて性ホルモンを投与したり
身体に手を加えたりせずとも、生まれ持って女性的な若い男性が増えています。
仮にその方達が、これといって女性になりたいわけでもないが
趣味で女装をしたのであれば、尚更美しい女性に見えてしまうのです。
(男の娘の本来の意味は、女装すらしていないのに、女性のようにしか見えない風貌を持った男子という事です。女装男子は女装をする男子。ニューハーフは、その中でも性ホルモンを使用したりやがては女性になる事を目指す元男性)
世の、相手がトランスジェンダーという倒錯を好む男性側にとっては、
見た目がより美しく女性的である事は前提として、性器だけは男性という事に惹かれるようです。
そう考えてみると、そういう嗜好の男性にとっては、
相手がニューハーフであるか男の娘であるか、女装男子であるかは、実は関係ないのかもしれませんね。
将来的に女になるつもりはない趣味で女装を嗜んでいる女装男子は、
気持ちが冷めればいつでも一般男性(もしくはゲイ男性)に戻る事ができる。
WIN-WINの関係ですね。
ニューハーフの場合、若くて男性器もある間まではモテて
WIN-WINの関係になっても、男性に戻るという事は気軽には出来ないし、戻る気もない。
でもいずれ性転換はしたい。
しかしそうなると、今までのようにモテなくなる。
なんとも言えぬジレンマですね。
性転換を済ませてから自殺をしてしまうトランスジェンダーが多いというのも、
なぜか頷けてしまいます・・・。
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もう一点だけ、よくある誤解を訂正しておきたいと思います。
今回の該当記事の中でお誤解をしている書き込み者がいました。
その誤解内容は
「ニューハーフを好きだという男性は、ゲイなの?」という意見。
これは、決してそうではありません。
一般的に、男性同性愛者の多くは
「相手の心も見た目も男性である」という事が前提のようです。
そういったゲイ男性から見れば、
私たちニューハーフは、「女性と変わらない」のだそうです。
よって女性と同じくニューハーフも恋愛対象には入らないのだとか。
今まで会った事のあるゲイ男性の多くが、口を揃えてそう言ってました。
ではニューハーフを愛したり性行為ができる男性はなんなの?
と思う方も多いでしょう。
その答えは、お店に訪れるお客さんの中からヒントが得られそうです。
お店に来店して下さるお客さんの多くが、
「自分はこうやってニューハーフの店に来るけれど、
ニューハーフといっても、ちゃんと見た目も雰囲気も女性だから大丈夫なんだ。
女性かニューハーフのどちらかしか受け付けない。相手が普通の男だったら絶対に無理」
と言う人が多いのです。
また、「同じニューハーフでも男っぽいニューハーフも無理。
声も仕草も女性的なニューハーフだけがかろうじて好きになれる」と言うお客さんも稀にいます。
ということで男性客は別にゲイ男性ではないという事が分かりますね。
しかし、かといってニューハーフを愛でる男性の全てがそうだとは限りません。
ドM気質のお客さんが、ニューハーフとの関係を元に、徐々に一般男性との性行為を求めていくような方もいらっしゃいます。
そこまで行けばはじめて「ゲイ男性」と呼べるのでしょうが、それでもまだ女性もニューハーフも大丈夫ならば、
ゲイではなくバイセクシャル男性ということになりますね。
つまり、私たちニューハーフが男と女の間の存在だとするならば、
ニューハーフを愛でる男性も、一般のノンケ男性とゲイ(またはバイ)男性との中間であるという事が分かります。
人によってどちら寄りかは異なります。
先述した、「普段は女性オンリーで、ニューハーフも女性らしい人限定で許容できる」だけという人もいれば、
中にはニューハーフだけじゃ物足らず男性を求める男性までいる。
ですので、一概にニューハーフを愛せる男性をゲイ男性だと決めつけるのは早計ですし、
語弊が生じてしまうのです。
そこの所をどうにかご理解頂けたらと思います。
(まあ、当ブログを読んで下さる方々は既にこれらの事柄をきちんと分かっている方ばかりだと思いますので、私が本当に伝えたい層には伝わっていないというジレンマもありますが・・・
もちろんそれでも、いつもご愛読頂いている事には深く深く感謝しています。いつもありがとうございます。)