あとがき

いやー、やっと終わった。

今は心底ほっとしています。

こんばんは、神崎です。

毎回のことなんですが、あとがきというものを書くときは、執筆作業が完結した直後から書き始めています。

その方が、臨場感伝わる気がするんですけど…、どうでしょうか?



まあ、そんな話はさておき、『hide and seek-ミエカクレ-』、いかがだったでしょうか?

タイトルの部分の英語は、カタカナにすると『ハイド・アンド・シーク』、和訳すると、『かくれんぼ』という、かわいいものです。

今回の作品に、この言葉をチョイスした意味として、少しだけ、この『かくれんぼ』が関わってくるわけなんですが、皆さん、わかりましたか?

正解はひとつではない。

それは、読者の皆さんの読む目線によって変わってきますから、当然のことですが、一応、作者として、こういう狙いでつけているということをお話ししますね。


今回、この作品を書くに当たっては、例のごとくキービジュアルがありました。

『ヒロインが、入学式で隣の席に座った主人公にスマホの画面を見せている。文字は《具合でも悪いんですか?》』

浮かんできたものを文字化すると、こんな感じ。

ここまで読まれてきた皆さんなら、このシーンがどこにあるかわかりますよね。

そう、第1話『気だるいひねくれ者とサイレント・ガール』の冒頭シーンです。

ヒロインがスマホでしか会話できないという設定も、同時に思いつき、「これはいける!」と、書き始めたのはよかったんですが、こいつがなかなかくせ者で。

まあ、それはのちほどとして。

タイトルの意味は、今回の作品表現上のメインテーマである、『人に渦巻く、多種多様な感情の見え隠れ』から来ています。

いわば感情のかくれんぼを描く、というわけ。

ヒロインがスマホでしか会話できない、というのは、無機質な文字データでしか、コミュニケーションがとれないということになります。

今回の作品では、あえて、感情の乗りにくい文字データでのコミュニケーションを表現していくことで、主人公や他のキャラたちの感情を目立たせたりしています。(=感情が見えている)

(初挑戦だったので、うまくいったかはわかりませんが…)

また、文字データで会話しているとはいえ、送信者も人間です。

つまり、その裏には必ず感情がある。(=感情が隠れている)

このコントラストを、今回はタイトルに集約し、その世界を描いています。



さて、だいたいこの作品の中核はこんな感じです。

それにしても、小鳥遊と主人公の日高のLINEでのやりとりは、感情が乗らないぶん、大変でした…。

今回は小説というものを無視して、そこを乗り越えるために、文章に顔文字なども入れています。

新鮮さを感じていただければ幸いです。



そういえば、読者の方から、こんな質問をいただきましたのでお答えします。

《今回の作品のジャンルはなんですか?神崎さんが今まで書かなかったタイプだと思いまして…》

答えは、人間ドラマでしょうか。

そんなこと、小説なんて、広い目で見てしまえばみんなそうですが…f(^_^;

でも、今回の作品のようにここまで人間ドラマを押し出して書いたのは、非公開で書いていた時期を含めても初めてのことです。

…全体的に私の闇な部分が押し出されていたりもしますねf(^_^;

いい勉強になりました。



さて、ここからは余談ですが、連載中、Trinity-sagaのサイト閲覧数合計(今年5月分)が1000アクセスを突破したとのことで、先日、デスクであるきなこさんと私は電話口で狂喜乱舞していました(笑)

ご愛顧、感謝!!

最新では、1700アクセスを突破したとのことでした!!

通算10000アクセスが目前というのが信じられませんf(^_^;


2年目、少しだけ私は周りより遅れをとってのスタートとなりましたが、変わらずご愛読のほど、よろしくお願いいたします!!


さあ、最後は恒例、キャスト当てはめです!


日高 祐一…梶 裕貴 

小鳥遊 さくら…藤田 茜

片倉 琴音…戸松 遥

茅野 つばさ…中原 麻衣

日高 達哉…中村 悠一



小鳥遊の声は、最近ブレイク中、期待の新人声優さん、藤田 茜さんです!

『エロマンガ先生』のメインヒロイン、和泉紗霧役などでご出演中ですね。

小鳥遊のイメージと、紗霧ちゃん、ぴったりです(笑)


さてさて、次回作はギャグものです!

我々、Trinity-sagaの面々が旅に出るとかでないとか…?

お楽しみに!!

神崎 日歩