本日は、記念すべき日です。

何かと言いますと、教え子の小林さやかさん(ビリギャル)の初の出版の日なのです。





ビリギャルの出版が2013年12月27日ですから、
約5年半経って、彼女なりにたくさんの経験をして満を持しての出版です。


しかし、もう5年以上経つのか…そりゃ人生変わるよなぁとつくづく思います。


この本のゲラを読ませてもらった時に、僕の中で一瞬タイムスリップしたといいますか、

彼女が全部書いた原稿を赤ペンもちながら添削している自分がいて笑っちゃいました。

小論文の添削のつもり

になっていたのです 笑




「だ、であるが混在してるなぁ。これ、昔とおんなじやん」

とか、

「この表現おかしくないか?」

とか、


いやいや、これ小論文じゃないから!

とツッコミを自分に入れました。


書籍になったその文章を読んでも、ほぼ編集者の仕事ってなかったんじゃないかなというぐらい、彼女の文章でした。

読んでいてグッときました。


ちなみに、この本、


僕が彼女に書いた手紙が全文載っています。

最初に、「これ、私まだ持ってる」といって彼女が実物を見せてくれた時、

その文章を読んで、


「なんて良い先生なんだ!」

と思いましたからね 笑笑


当時の自分は今の姿を見てどう思うでしょうか。

喜んでくれるかな、それとも幻滅するかな、そんなことを考えさせられました。


今回の本は、「なぜ彼女がビリギャルになったのか」「彼女視点のビリギャルストーリー」「そしてその後の人生」と「今後」についてが書かれています。


先日、ある機会に本人を目の前にして僕が思わずいったのが、


「いや、生きてる間に映画の主人公になって、しかも自分役が有村架純ちゃんって地獄ですよ 笑」

ということ。



ものすごいことですよね。

ちなみに、その場でああちゃんもパパさんもいたので、


「ちなみに、この2人は吉田羊さんと田中哲司さんですよ。地獄でしょ? 笑」

と超絶失礼なことを言ってしまいました。


日本中が知っている家族になるって半端ないですよね。


そのプレッシャーたるや…。想像を絶します。


いや、お前のせいだろ

というツッコミは受け付けません笑




尋常じゃない経験をして、そこから全国を回って、彼女は「自分がこのビリギャルとして、有村架純ちゃんとして笑  選ばれた運命」を深く考えました。

そして、ママの助けになるイベントを作ったり、高校にインターンに行ったりしました。

全国で講演もすることで、多くの子どもたちや親御さんの声を聞き、「自分が何をするべきか」が分かってきたんですね。

で、「本を出そう」と決めた。


僕ね、ぶっちゃけ反対だったんですよね。

なんでか?


「傷付くのが分かってる」からです。


彼女は、明るいし良い子でまっすぐな子なのでね、
世の中の声に敏感に反応しちゃうんですよ。

ビリギャルもおかげさまで100万部を超えていて、映画も300万人近くの人が見にきてくれてね、そのたった1%のネガティブな声も、1万人とか3万人とかいるんです。

武道館が満員になるぐらいの批判的な声、心ない声を浴びるとね、東京ドームが20個分満員になるぐらいの感謝や賞賛の声も、かき消しちゃう。

目立っちゃうのに、色んなことを真に受けちゃって、
グズグズしちゃうところがある。

「なら、出なきゃ良いじゃん 笑」

という話なんですが、

でも経験はしてみたいし、そんな自分から一歩踏み出したい。

タレント性、カリスマ性はめちゃくちゃあるけど、「あまり向いてないんじゃないか」と思っちゃう。

つまり、図太くないんですよね。


そこがまた良いところな訳ですが。


と言うわけで、わざわざ銃弾が飛び交うようなこの「目立つ世界」に来る必要ないのに、という感じだったんですが、


彼女の「教育に対する使命感」がまさって、本を出版する運びとなりました。

傷付くのが分かっていても、そこは心を鬼にして、「まぁ、好きなようにやってみたら良いよ」という難しさね。

とはいえ、そこを一歩踏み出したなら、全力で応援するしかないですよ。

彼女は、言葉を持っています。

とてもまっすぐな言葉を。


そして、ちょっと斜に構えるようになってしまった心を、ふと、真っ直ぐに見つめ直す契機をくれます。

ぜひ、子どもにも大人にも読んで欲しい一冊です。

で、「とても勇気が出た。頑張ろうと思った」という優しい言葉をかけてあげてください。

よろしくお願い申し上げます。