諦めない気持ち。

その小さな、小さな命の灯はもう

消えかけているように見えました。

早産で産まれた6匹の仔猫たち

母猫の母性は目覚めることなく飼育を始めることはありませんでした。

代理母の《ふさ子》ではその

荷は重かったようで次々と弱っていき

虹の橋を渡りました。

正直、最後の1匹も時間の問題だと思っていました。

一人だけ諦めきれないスタッフがいました。

ナオさんでした。

『私、家に連れ帰って哺乳します！」

いや 無理だよ...

1時間おきくらいにしないと多分

もう無理

私の言葉に怯むことなく

『じゃ寝ないでやります』

なんと彼女はほぼ2日間 貫徹して哺乳をし続けました。

そして

生き延びたのです。

吸う力が強くなってきたとのこと。

ナオさんは今まで、キャリア部屋の猫たち中心に成猫の順化を主に担当していました。

子猫にはあまり興味がないようでした。

でも、《どうしても生かしたい》との想いが彼女を突き動かしたのでしょう。

今回 献身的な授乳で生き延びた仔猫。

スタッフでリレーしようという話に盛り上がり、昨日からは美和さんが連れ帰ってくれています。

予断は許されませんが、この命が繋がって行くようでしたらぜひ

哺乳ボランティアさんに託せればと思います。