過去に【パッカーン】という気付きがあったシリーズ、お仕事編。





私が誰もが名を知る一流企業(自分で言うな(^_^;))の課長職だった頃のお話です。




私の勤めていた企業では

課長になるには

試験があり

ブレゼンと、それに附随したかなり厳しい質疑応答がありました。




自分の部署以外のおえらいさん

(要は繋がりのない人)と、

人事部の偉い人たちに取り囲まれて

かなりキンチョーする試験です。




私が課長職だった頃

部下のひとりが、この課長試験を受けることになりました。


もちろん、事前に部署内でかなりの準備はします。




私の目から見ても

【受かるかどうかビミョーだなぁ】と感じたその後輩。



仕事はきっちりこなすタイプだから

周りからの信頼はあつい。




けど、【期待以上をやってくれそうな気配がない】というか、

新しい企画をデデーンと立てるようなタイプではないのです。




そんな後輩が、課長試験に受かるように

課長であるワタシも頑張るわけですが

(これが連日連夜、深夜まで)

真面目に考えると

これ、私にとって何か得になるのか?と。



当時の上司(部長)が

【何としてでも受からせたい】と言っていて

それはなんでなの?と。




課長の椅子は私が座ってるし

後輩が急いで課長になっても

空いている椅子あるのかなーと。



もしや。わたしの椅子が狙われてる?

それなのに、わたしはその後輩が受かるように手伝ってるの??



だとしたら、なんて変な話!!!







この頃ワタシはすでに【引き寄せの法則】に出会っていて


起きることはすべてHAPPYに繋がっている


ということを信じていたので


あまりそのことをネガティブに考えずに前向きに捉えていました。





そして、冷静に考えて

いちばん可能性として大きいのは

私もその後輩も課長になる、かなぁと

思ってました。





当時の私の課は

課員の数も多くて(隣の課は5人なのに、私の課は25人もいた)

仕事量も多かったので


『俺等と同じ給料って、さらさんカワイソウ』


って、課長仲間にも言われてました。




で、課をふたつに分けるんじゃないかという噂があり、

片方をわたしに、片方をその後輩に持たせたいから

その後輩を課長にしたいのかなーと思ってました。




私としては


全然いまの規模で行けるんだけど


と思いながらも、


まー、でも仕事半分になって

給料同じならラッキーなのかなー


と思おうとしていました。




でも。心の何処かでは


課の規模が半分になるのはつまんないなー


という思いもありました。



(ワタシはどちらかと言うとやり甲斐重視のタイプなんです。もちろんお給料も欲しいですけどね)




で、結果。


その後輩は課長試験に合格して。






蓋を開けてみたら


翌年、



私の持っていた大きな課は他の課と合わせて

統合再編され

適切な規模となって

その後輩が課長になりました。




そして、私はと言いますと。





これまで自分が持っていた課を含めた

3つの課を統合する新しいポジションに就きました。





要はワタシは思ってもいなかった

(前年まではなかった)

新しいポジションに出世し


部下の数や見ている分野の規模も倍になったのです。




この時の経験は

私の中では大きな発見で。



ポストの数は決まっていると思っていた。

だからある程度椅子取りゲームだと思っていた。



でも、そんなことを考えずに

眼の前の【気分の良いこと】に集中して過ごした結果


別の新しい魅力的な椅子が現れた





この時以来、

ワタシは人の幸福を心より喜べるようになったし


他人を心より応援できるようになりました。



だって、その人が活躍したからって

椅子が無くなるわけじゃないから。




むしろその人が今ある椅子を取ったことで

私には新しい想定外の素晴らしい椅子が現れるかもしれないから。




結局は自己愛の思想なのですが

他人を心から応援できるようになったことは

本当に大きかったなーと思います。