先週末、島根の全寮制の高校に入っている
ムスコに会いにいってきました。
2週間ほど前から、
「京都に帰りたい」と
泣きが入っていたからです。

ようがんばってるんです。
早生まれ(3/17)で、まだ15歳。
縁もゆかりも無い場所へ移り住んで
今までとは全く違う生活を送ってるわけです。

起こった出来事をひとつひとつ、
ジャッジしては批判を入れる
思春期特有の自立心?が芽生えてきて
それと本来の自分の抱えている問題とを
混濁させて自分の中で大きな問題にしてしまい、

「家に帰らないとおかしくなる」

そう思い込んで頑なになっていました。


1年生でいられる時間もあと2週間ほど。
ここで帰ってくることは
彼の置かれている状況を考えると
(全寮制なのに遅刻が50回とか!)
最後の最後のところまでさせたくない。

本人が全部一纏めに捉えている問題を解し
この高校でこれからどうなっていたいのか
彼の本当の望みを引き出して
それを実現させるために何をしたらいいのか…

しっかり向き合って話をしてきました。


その時に、私がムスコに
絶対言わないでいようと思っていた言葉が

「我慢しようよ」

でした。


傍から見て、それくらい出来るでしょ?
と思うことでも
それはこちらのモノサシで測った感覚であって、
ムスコからしたら
もうそこにいられないくらいになってるのに

「あなたは
もう50回も遅刻してヤバい状況なんだから
我慢して最後まで行きなさいよ」
は言えないです。

私だったら、言われたら絶望する。

ちゃんと自分の現状を把握して
何をすべきか考えて納得して…
その行程を経ないまま
「我慢して」続けるのが
本当にムスコにとっての
ベターな選択だとはとても思えない。

もちろん、簡単に
京都に帰っていい、と
言うつもりはなかったから、
(そんな覚悟で私達も家から出してるわけではない)
だから、しつこいくらいに質問をして
彼の本当の望みを引き出して
私達も本人も確認をしようと試みました。

すると
電話や会ったばかりの時には出てこなかった
「同期のみんなと一緒に進級したい」
そんな素直な気持ちが出てきました。

同期のみんなとはいろいろとあったし、
すんなりとは口に出せなかったみたいだけど
本当の、自分の気持ち
それを自分で認めて、私達に言ってくれた。


じゃあ、それを実現させよう、と
本人と先生と親と三者で
どうしたらより確実に実行できるのか
今の問題に対しての具体的な対策を
練っていきました。

最後はムスコの口から自然と
「うん、僕がんばる」
という言葉が出てくるまでに。


その日から昨日で4日目。
2日に1度は遅刻していたのに
今はちゃんと起きて遅刻せずいけてるそうです。

やっぱり、ここで「我慢」させるのではなく、
どうしてそうするのかを
丁寧に引き出せたから
続けられているんだと確信出来ました。

これからの私のセッションやカウンセリングに
この経験はとても大きな糧になると
思っています。



*実は、この記事、
なかなか書き進められず、
ゆっくりゆっくり、加筆していました。
そうしたら、昨日の総理からの発表。
まさに、「我慢して」な状態です。

こんな時こそ、私たちが心がけたいのは
不満にフォーカスするのではなく、
今ある中で何が出来るのか考えること。

私も今ライブ動画配信などを考えています。

学校の臨時休校も各自治体によって違うようですが
ぜひ、みんなで楽しく乗り越えて行きましょうね!!