今日は、桃の節句、お雛祭りです。
うちでは親王飾りのお雛様をお飾りしています。

これ、みなさんのお家では
どんなふうに飾られていますか?

我が家はこんなふうに
向かって右にお内裏様が来るように飾ります。
これは一般的に「京都風」と言われるものです。

明治まで(攘夷するまで、ですね)
天皇が座する時は北を背にし、
太陽が登ってくる側を「上座」としていたので
それまで天皇がいた京都では
向かって右にお内裏様が来るのだそう。

一方で今主流となりつつある
お内裏様が向かって左の飾り方は
大正天皇の御代に
男性が左に立つ西洋式の並び方を
正式に用いたことから
今に至る今上天皇まで
皇后と並ぶ際には
向かって左に立たれるようになったために
お雛様もそれにならった配置になったそう。


そう、お雛様とお内裏様って
実は天皇と皇后なのです
(だからおふたりだけなら親王飾り、といいます)

お内裏様の冠、それに立っているのが
纓(えい)と言います。
纓が立っているのは天皇だけ。
家臣は垂れ下がっているものしか着用出来ません。

どのお雛様を見てもらっても
纓が立っていると思います。
だから、お内裏様とは天皇のことなのです。


とね、訳知り顔で書いてますが
実は私もこの歳にして初めて
お雛飾りに関してのいろんなことを知りました。

知らなくても生きていくことは出来るけど
知ったことで
自分たちの文化の価値を知ることになり、
もっと大事にしようって思えるようになりました。

本当に人形の世界って奥が深い…

今、お仕事で関わっているので
ここでお伝え出来ることがあれば
少しづつではありますが
書いて行けたらなと思っています。