妻:今度、巡回監督の訪問というのがあって、いつもなら夫婦二人で来られるんだけど、監督が交替されるので引継のために、2組の計4人で来られるそうなの。

 巡回監督が来られるときは、会衆の誰かが宿泊の世話をすることになるんだけど。今回は2組で大変なので、もし、誰も世話してくれるところがなかったら、お父さんの家を使ってもいいかな?

(補足:うちの実家は、うちから歩いて5分くらい。去年私の父が亡くなり、今は空いている)

 

私:使うって?

 

妻:泊まってもらうってこと。

 

私:まだ、そんなことやっているの? 前に、巡回監督になる予定だった人が降ろされて、地元の京都に夫婦で戻ったって言ってなかったっけ?

キター! 特開者削除の波

妻:巡回監督がいなくなったわけじゃないの。

私:そう。で、巡回監督さんは何をしに来るの?

妻:会衆の中で問題が起きてないかとか、長老の相談に乗ったりとかするんじゃないかな?

私:そんなのは、オンラインで済むんじゃないの?

妻:講演とかもあるのよ。

私:それは、特別にありがたい話なの?

妻:うーん。そういう訳ではないけど。

私:今度の夏の大会でも、3日間もかけてありがたいお話を聞いて来るんでしょ。

妻:あれとは目的が違うよ。

私:目的が違うかな?。
  外の世界は邪悪だ。外の世界の批判には耳をふさげ。って、
  とにかく内に籠り、目と耳を覆って世間の批判を聞かないよにする訓練という目的で同じじゃないの?

妻:もう!それだけじゃないよ。

私:記念式の1週間前に、厚生労働省にものみの塔の幹部が呼び出されたの知ってる?エホバの証人に厚労省が聞き取り(2023年3月31日)

妻:知らない。

私:ほら、そういうところがまさに、「耳をふさげ」のたまものなんだよ。
  で、取り沙汰されているいくつかの点について聞き取りがあったんだよ。
  虐待の件やら、子どもへの忌避やら、輸血の禁止やら、「実態はどうですか?」に対して、
  「協会は、子どもへの児童虐待は容認していない」
  「協会は、輸血拒否は家族や親の選択で法人として強制していない」
  と、も塔協会は答えたらしい。
  ニュースでも取り上げられたし、新聞にも載ったよね。
  
妻:それなら、ちょっと見た。

私:この件って、会衆内で誰かと話した?

妻:その手の話はしづらくて……

私:で、その時、も塔協会は何を要請されたかっていうと。
  「あんたたち、今私たち(厚生労働省職員)の前で言ったことを、ちゃんと信者に伝えなさいよ」
  ってこと。
  記念式からだいぶ経つけど、
  「ものみの塔は、子どもに鞭しろなんて、言ったことはありません」とか
  「ものみの塔は、信者でなくなった子どもを忌避しろと言ってません」とか
  「ものみの塔はエホバの証人に輸血拒否を強制していません」って、
  発表はあった?

妻:いや、…

私:「子どもに鞭しないのは、子どもを愛してない証拠です」とか、
  「輸血することによって、エホバから顔を背けられるなど考えただけでも恐ろしい」とか、
  真逆のことを、さんざん言ってきたもんね。
  今更そんなこと言えないと思うけどさ。
  でも、厚労省の職員だって、そんなことは分かってて、予定通り、ものみの塔幹部のその場だけの"でまかせ"を聞かされたわけだ。
  で、予定通り「そうなら、ちゃんと信者にそれを伝えなさいよ」と約束させたということ。

  ここまでで何かおかしなところはある?

妻:ない。

私:「虐待があった」と訴えている二世は、噓つきだと思う?

妻:その人たちには、そういう事実があったんだと思う。

私:では、なぜそれを自分たちで防げないの?

妻:……

私:巡回監督の講話も、大会の劇も、経験談発表も、全部、エホバの証人の信仰強化にしか役立たないよね。
  今、ものみの塔が、世の中から要請されていることを無視し続けるなら、前回の厚生労働省に呼び出された時のように非公開の席で、自分勝手な言い訳を並べたような生ぬるさでは済まないよ。
  今、自分たちは岐路に立たされているという自覚があるのかな?
  かつてない世間の注目を集めてしまった数々の問題点は、サタンの仕業のはずないじゃん。
  自分で蒔いた種じゃん。その種は自分で刈り取らねばならないいんだろ。
  自分に直接は関係ないと考えるすべてのエホバの証人たちが、自分たちの自浄作用を放棄し、自分たちの評判をここまで落としてしまった。
  今必要なのは、巡回監督の講話なんかではなく、厚生労働省の要請に真摯に向き合い、二枚舌ではないことを自分たちで証明することだと思うよ。
  そんなことしている場合じゃねーよ。ってこと。

  会衆の中の信頼できる人と話してみたら。
  それとも、自分が要注意人物とマークされることが怖いかな?
  
妻:怖くはないけど……。そうだね、考えてみる。ありがとう。


超久しぶりの、ものみの塔談義でした。