上埜動物病院ブログ

上埜動物病院ブログ

東京都世田谷区大原にある上埜動物病院のスタッフブログです。
病院のこと、トリミングのこと、スタッフのこと
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こんにちは金木です


前々回より猫ちゃんが脱走することの理由やリスクを書いていますが、今回は「逃げないために出来ること」を書いていきます


今回は初の試みでイラスト描いてみました

色々とわかりにくい点があるかと思いますがあたたかく見守ってください


さて、まずはおうちの中で出来ること

いくつか考えてみました

2つのロックはすでに防犯目的で付けている家庭も多いのではないでしょうか

鍵が開いても窓が猫ちゃんが出れる幅まで開かないようにつっかえ棒を設置するのも良いですね


ゲートは柵の隙間が狭いものを利用しましょう


網戸の強化も大切です

猫の爪は鋭いので網戸を破いてしまうことがあります

爪切りも一緒にしておきましょう



通院などで外に連れて行く時も注意が必要です

キャリーバッグの口はしっかり閉まりますか?

マジックテープだと力で押し開けたりもします

チャックや扉の鍵が壊れていないかチェックしましょう


そして通院の場合

猫ちゃんをネットに入れていただくと逃げないし診察もスムーズです

動きを制限されるので必要最低限の力で保定ができるんです

なるべくストレスの無いようにしてあげたいとお考えの飼い主さんはぜひ検討してみてください


最後に、、、

ちょっとでも参考にしていただけたら嬉しいです

分からないことがあればお気軽にご相談ください



イラストでブログ書くのも悪くないですね

もっとわかりやすくなるように努力します


ありがとうございました爆笑






ずっと家の中に篭りっきりでかわいそう...

窓の外をずっと見ていて外に出たいように見える...

飼っている猫ちゃんがそんなふうに見える飼い主さんは少なくないはずです。ですが、家の外は室内飼いの猫ちゃんにとっての危険がたくさんかあります。





怪我


縄張り争いやケンカなどによって小さい引っ掻き傷から大きな傷までさまざまな怪我をする(させてしまう)可能性があります。


また、交通量の多い道路は猫ちゃんにとって大変危険です。

猫ちゃんは元々恐怖を感じたり危険を察知すると身動きが取れなくなってしまう生き物です。

自分の飼っている猫ちゃんを車の交通事故から守る方法は"外に出さない"それしかないそうです。





ノミ・ダニ

ノミやダニは草むらや茂みにいたり外の猫ちゃんに寄生しています。

そのため、草むらを歩いたり外の猫ちゃんとの接触で簡単に体についてしまいます。

成虫のノミは1匹で1日20-40匹の卵を産むと言われています。

外に出てしまい帰ってきた場合は、フロントラインなどの駆虫薬を使用することをお勧めします。



 




感染症

感染症を持っている外猫ちゃんと接触することで感染症にかかってしまうリスクがあります。



例えば、、、


猫白血病ウイルス(FeLV)

感染した猫の唾液や鼻水、涙、糞尿などに含まれたウイルスが、ケンカによる咬傷やグルーミングなどによって体内に入り感染します。


ウイルス性鼻気管炎(FVR)

鼻汁や目やにに含まれるウイルスを直接や吸入することにより感染が起きます。




繁殖

避妊や去勢をしていない飼い猫ちゃんと外猫ちゃんがたまたま出会い望まない妊娠をする・させる可能性があります。

外から帰ってきたら妊娠していたり、厳しい環境下で暮らす外猫ちゃんを繁殖させ増やしてしまうなんてことがあります。











外猫ちゃんの平均寿命は3-5年
一方家で飼われている猫ちゃんは15歳以上...これだけ猫ちゃんにとって外の世界は厳しいということになります。
猫ちゃんの外でのリフレッシュや冒険はこのような危険が伴います。
果たして、危険を冒してまでする必要のあることなのでしょうか?






今回は猫の脱走についてお話したいと思いますひまわり

完全室内飼いをしていても、脱走されてしまったり家出されてしまったことの経験がある猫は33.3%というデータがあります。
33.3%という数字は低くありません。

猫には帰巣本能が備わっていますが、完全室内飼いの子にとって外は未知の場所です。その結果、残念ながら室内飼いの猫が自分から家に帰ってくる確率はほぼ0%と言われています。


   猫 家から脱走したがる猫の3つの傾向

飼い猫であっつも家から脱走したがる猫がいます
その原因を大きく3つに分けると、
1. 猫の男性ホルモンによるもの
2.もともと外で生活をしたことがある
3.何らかのアクシデントによっての不本意
これらの原因が多いと考えられます。

①では、とくに性成熟した雄猫は、雌猫を探すために
 外に出て歩き回ります。外への興味が強くなるということです。
これは「猫の本能」によるものですので、
対策が必要となります。

②のもともと外猫を経験したことある子に関しては、外にも自分の縄張りが存在していると認識があるため、確認のために出たがるという傾向があるようです。
猫は「自分にとってより快適な状況」を常に選ぶと言われています
        外から来たばかりの子には家の中で、
      より良い環境を作ってあげることが大切です。

③が1番多い猫の脱走理由ではないでしょうか、
「猫自身が脱走したがる」というよりも、何らかのアクシデントによって脱走してしまう場合も考えられます。
身近な例としては、以下のようなものがあります。

□ 網戸が破れていた

□ 移動中にキャリーケースが完全に閉じていなかった

□ ドアが開いていた

□ ベランダから飛び降りた

大切な家族が脱走をしないためには日頃の対策が必要となります。