諸君は、今日5月23が何の日か知っているだろうか。

そう、見出しに示した通り「キスの日」である。


由来は、1946年に日本で初めてキスシーンを上映した

映画の公開日なのだという。

歴史に意味を与える取り組み自体はおおいに結構な話だが、

個人的には「キスぐらいのことで」と思ってしまう。

私くらいの“恋愛のエキスパート”ともなると、

キスのひとつやふたつ、

いちいち記念日にしていてはきりがない。


事実、私はこれまで数多くの美女と浮名を流してきた。

その全てが、私の明晰かつ想像力豊か

頭脳の中でのみ行われてきたものだが、

現実か空想かなどということは些細な問題である

実際問題として、彼女たちとの接吻の記憶は、

私の脳裏にまざまざと焼き付いているのだから。


できることならば、このブログの女性読者にも、

キスをプレゼントしたい気持ちだが、

物理的にも時間的にもそれが許されない。


そこで私は、キスに代わる

とっておきのプレゼントを用意した。


『上田次郎のエレキテル』


私が特別に監修した国民必読の科学読本である。

私とエレキテルの浅からぬ関係を

江戸時代までさかのぼって掘り下げた学術的な読み物のほか、

江戸の稲妻発生装置・エレキテルを

自らの手で工作できるキットが付属した優れモノだ。



『どん超』の場合、感動した読者が、

「もっと多くの人に読んでもらいたい」という思いから、

すぐさま古書店に持ち込むケースが多いと聞くが、

このエレキテルの場合、工作キットを自作する性質から、

古書店に出回ることは考えられない。



しかも、数が限られており、

それが私の出版物の中でも特に希少価値の高ものらしい。



キスの日を迎えた今日、

私が、「キスの代わりに」と用意した贈り物が、

一人でも多くのファンの元に届くことを願いたい。


上田次郎オフィシャルブログ「天才の私から君へ」by Ameba