お笑いライブウルトラC
【ウルトラCレギュラーメンバー】
■ケチン・ダ・コチン ■ジグザグジギー
■シンボルタワー ■あじさい ■アトランティス
■ひよしなかよし ■スタスタローン

毎月開催!
会場:新宿バティオス
新宿区歌舞伎町 2-45-4
開場:18時30分 開演:19時00分
料金:1,000円

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どこも真似できないようなライブを目指す。
 
常に私の頭の中に存在したスローガンでした。
 
2006年4月にワタナベコメディスクールに入学して「Cコース」というコースで勉強することになった我々は、週に2回、恵比寿の校舎に通いました。
我々、ワタナベコメディスクール4期生はいわゆる、どこかを経て入学をした「経験者」はごくごく一部で、芸人というキャリアをまさしく今から始めようという右も左も全く分からない者たちが集まった期でした。
1期~3期の先輩の中には在学中から既に優秀な方もいたりして、いつも先輩のライブを見学しに行っては、勉強になるなぁ、かっこいいなぁ、凄いなぁ・・・などと一番近くにいる先輩たちの背中をまずは追いかけていました。
入学から半年後には1期後輩の5期生も入学してきて、そちらもまた「経験者」が割と多かった期でした。
そんな時に誰が言ったか「谷間の4期」というようなことを言われるようになりました。
もちろん授業でコツコツとお笑いを学び、ちょっとずつは成長はしていってはいましたが、とにかく我々に足りなかったのは「場数」「経験」だったのです。
お客さんの前に立つ機会はスクール内で行われる月1のライブのみで、ネタ見せでいくら講師や仲間の前でネタを披露しようも、観客の生の反応を浴びる機会が少なすぎました。
そんな時に、立ち上げたのが「ウルトラC」でした。
立ち上げに尽力をしてくれたのは、今現在「ゼウスちかお」の芸名で「4代目ハンサムジェネレーション」というトリオを組んでいる、ちかおさんでした。
ちかおさんは中でもお笑い経験者でもあったため、会場を押さえたりという手順などを知っていてくれて、第一歩目を踏み出して我々を引っ張ってくれました。
私はサポートをしつつ、リーダー的な立場をやらせてもらう流れになりました。
 
バイタスという小さな劇場で行われた第1回目。
大変な緊張感に包まれるも、やっぱりもの凄く楽しかった記憶が鮮明に残っています。
自分たちで一から準備したライブにお客さんが足を運んでくれて、笑ってくれている。
それだけで楽しくてたまらなかったのです。
私はその日から、「プロデュース」という楽しさを覚えました。
 
どうやったらお客さんに「お!」と思わせられるか?
もう一回来たいと思わせるにはどうしたらいいか?
こういう言い方はメンバーには失礼ですが、私は自分という芸人も含めて、メンバー一組一組という商品をどのように並べて、どうのように扱っていけば、お客さんが喜んでくれるのか?を俯瞰で見ながら考えるようになりました。
色々と仕掛けるのが楽しくなりました。
オープニング映像を毎回変えてみたり、フライヤーを毎回デザインしてみたり、企画のコーナーの主役は誰にしようか?だったり、そしてどういう香盤でネタを並べるといいか?など、何も経験や知識はなかったですが、自分なりにプランを立てて、あくまでもメンバーにはそれに全て従ってもらいました。
一回一回相談するよりも、決定してからその通りに動いてもらうことが圧倒的に多かったです。
メンバーには面倒くさい思いもさせたと思います。
ただ、色々とありすぎる考えを一つにまとめるのは不可能だと判断し、ほぼ私の独断でやらせてもらいました。
だから、人をまとめる力は私にはないと思っています。
強引に引っ張っただけです。引っ張る能力があったというわけでもなく、ただ引っ張る力が単純に強かったのです。
 
そんな中、自分がウルトラCをやっていくうえでずっと心がけていたこと、それが冒頭に書いた「どこも真似できないようなライブを目指す」でした。
もっと言えば「頭おかしいんじゃないの?」と思われるようなライブを目標にしました。
私の好きな人がよく言う「馬鹿になれ!」
これを肝に銘じました。
だからこそ、バイタスですら満員に出来ていなかった時期に野方区民ホールという200人のキャパでやってみたり、オリジナルTシャツ作って販売したり、抽選でお客さんにWiiやディズニーペアチケットをあげて蓄えていた金を全部使ったり、毎月毎月OP映像を制作したり、急にシンボルタワーがウルトラCを裏切って対抗戦に突入したり、賞金3万円争奪バトルやったり、急に今回が最終回だと言い出してお客さんにドッキリを仕掛けたり、ゲスト7組をシークレットにしたり、満足度で料金を後払いしてもらうライブをやったり・・・色々とやりました。
そんな中でも「どこも真似できないようなライブ」という部分での集大成は100回目の「12時間ぶっ通し」「100組出演」の朝から晩までウルトラCでした。
売れっ子の先輩から、親しい後輩まで100組、実際はもう一組増えて101組という芸人がひたすらネタをやっていくというもので、その合間合間のトークブロックでは新鮮な組み合わせが生まれて面白い化学反応が起こったりして、私の中では最大の思い出です。
これは芸人人生最大の思い出ではなく、私の人生最大の思い出、ハイライトです。
本番4か月ほど前からオファーを始めて、出演ゲストが徐々に決まっていき、本番前日に100組分のタイムスケジュールが完成して、当日朝9時の開演時間に満員になったバティオスを見たときの高揚感は確実に人生で1番の高揚感でした。
「どこも真似できないようなライブ」にこれだけのゲストさんが出演してくれて、そしてお客さんがそこを目がけてたくさん来てくれた。
正直、ウルトラCのプロデューサーとしてこの時点でやり残したことはもう無かったのかもしれません。
あとは、ゆったりと継続をしていくだけ。
そう思って、100回の後はあまり力みすぎずに毎月毎月のウルトラCを行っていきました。
ただ、その中で集客面の悩みやレギュラーメンバーの減少などがあり、ちょっとずつ継続する難しさを感じることが多くなってきました。
また「どこも真似できなようなライブ」を考えて、そのインパクトを起爆剤にして盛り上げていこうとも思いましたが、それよりも、レギュラーメンバーの個々の能力と知名度を上げて、シンプルにお客さんが足を運んでくれる・・・それが一番じゃないか?と思うようになりました。
枠組みを大きく見せることはずっとやってきたので、あとは中身の質を更に上げる。
それを考えた時に、もちろん自分のコンビの質も上げなくてはいけない、そうなると毎月毎月ウルトラCをプロデュースして引っ張っていくことが多少なりとも難しくなりました。
ただ、目の前まで来ている10周年までは何が何でも継続しようと思い、2016年10月の丸10年、そしてその年内いっぱいまでで終了という決断をくだしました。
 
立ち上げた当初の目的はとっくの昔に果たしました。
あとはお客さんにどうやったら喜んでもらえるか?ということだけを考え続けました。
楽しんでいただけましたかね?
 
これからレギュラーメンバー一同はおのおの改めて修行に出ます。
 
そして修行をして、力を充分につけることが出来れば、またいつの日かウルトラCは帰ってきます。
 
12月24日に行われた最終回。
本当に楽しませてもらいました。
感謝の部に出てくれた後輩、仲良しの部に出ていただいたレギュラーメンバーの仲良し芸人の皆様、宮澤Pが最後に気になる存在を呼ぶ部に出ていただいた濃い~メンツの皆様、縁の部に出ていただいたウルトラCに何度もご協力いただいた皆様、そして最終回・・・。
楽しかったです。
私がよく周りに言われるのが「ウルトラCの時が一番楽しそうだね」という言葉です。
そりゃそうです、自分のライブですから。
自分の出番以外に客席の後ろから見るもの楽しいし、企画のコーナーやエンディングとかも舞台上にいてそこに参加しながらも、どこか俯瞰でも見て観客の立場で楽しんでいました。
今回の5公演、本当にどれも楽しかったし、123回のウルトラCは全部楽しかったです。
 
楽しかったから最後に涙も出ませんでしたし、まぁお笑いライブですから演者の私は泣きません。
 
だからというか、わざとしんみりするエンドロール流して(あれは、ゴッホではなく私が作りました)、そのあとに、60回の最終回ドッキリのオマージュというそれを知っている人がどんだけいるかも分からないような演出をして、おしまいにしました。
しんみりをケツにもってきてはダメだし、最後は「馬鹿になれ!」で終わらないとね。
 
エンドロールで過去全出演者を書きだしたら398組でした。
本当にたくさんのゲストさんに出ていただき、ありがとうございました。
ゲストさんから「楽しかったよ!」と言ってもらうのと、まだ出たことのない方から「出してよ!」と言ってもらうのが、プロデューサーとしての何よりもの原動力になりました。
ありがとうございました。
 
そして何より、私のわがままに付き合ってくれたレギュラーメンバーには感謝します。
メンバーみんなも超わがままだけど、それより更にわがままに立ち振舞ってやらせてもらいました。
ついてきてくれて、ありがとう。
 
ここ数年はウルトラCの打ち上げくらいでしか飲みに行ったりしなかったから、改めて個別で飲みにでも行きたいね。
日程調整と飲む店のチョイスはまた、わがままにさせてもらいますが、付き合ってください。
そして、収録や他のライブで一緒になることを楽しみにしてます。
 
それでは、皆さん、長い間ありがとうございました!
また会いましょう!
 
そして~輝く~ウルトラC!!ヘイ!!
 
ウルトラCプロデューサー
宮澤聡
 

↑スタスタローンが15分だけ顔を出してくれました!
 

↑終演後。元ケチコチいっちー、元あじさい澤っち、ぐるてん高木も一緒に
 

↑たくさんのお花とお祝いと差し入れ、ありがとうございました!
 

↑長年フライヤーを描いていただいた、北海道のイラストレーターのよっしさんからサプライズで届きました!
ありがとうございました!