今日は【響け!ユーフォニアム】のイベントin洗足前田ホール、でした。
ロビーは大きな花輪。
こんなに凝ってる、オリジナル花輪もあるのね。豪華。
花束やプレゼント等はキャストごとにカゴが用意してあって、そこに入れていくそうです。
なんと効率的。
アニメイベントは初めて見たのですが
クラッシックとは違う点が多くて興味深かったです。
まず、ケータリングの多さ。
食事は調理スタッフが来てて、ビジネスホテルのバイキングみたいになってました。
前田ホール楽屋通路でそんな光景は初めて見ましたよ。
そしてお客様のノリ。
積極的に盛り上げようとしてくれる。
でもこれはブラスバンドに近いなって思いました。
トーク中も「聞いてる」というより「会話してる」様な温度でした。
なにより驚いたのは拍手のスピード。
クラッシック公演などで聞いた事のある(自分もする)拍手は、初速が遅くどんどん軌道に乗っていく、例えるなら飛行機の離陸時みたいな感じ。
もちろん軌道に乗っても速度や強さは個々です。
今日の(この世界の)拍手はロケット噴射みたいに初速から軌道に乗っていて、打つスピードも速くセンプレフォルテ。
速度や強さもみんな同じなので拍手の圧力が強いです。
今まで考えてなく何気なくしていた事だけども
ジャンルが違うとそういう部分も違うんだなあと多くの発見がありました。
さてさて
今回のイベントでは声優さん達が担当の楽器を御披露目するという事で
春から月2回で半年進めてきました。
皆さん忙しいスケジュールの合間をぬって、なんとか今日の日を迎える事が出来ました。
本番前の音出しの時とか、ステージに上がった時に吹くまでの雰囲気とか
もう、ジーンとしてしまって
コントラバスの鷲見さんと一緒にうるうるしてました。
演奏が終わって
彼女達は、自分の今までやってきた事を
何とか届けたいと思って吹いていたと感じ取れました。
単純に「届けたい」でなく
会場のお客様の温度をしっかりキャッチしてる上での「届けたい」
楽器が吹ける様になって、楽譜が読める様になると
その動作のクオリティを上げる事に集中してしまって、会場の方々の存在が後回しになりやすいです。
でも、この部分を大切にすると
会場を満たす大きな響きが生まれます。
良い楽器、良いマウスピースは現実的な響きですが
それ以上の「魅了する響き」は、吹いている人から発信すると思っています。
初めて半年。
と言っても毎日吹ける環境ではありませんでしたが
彼女達の届けたい想いは、充分に伝わったのではないでしょうか。
感動と共に、音楽にとって大切な事はやぱっりコレだよね、って再確認しました。
2公演無事終了。
一気に安堵と疲労と寂しさがきました。
なんとも言えない心境。
ひとつ言えるのは
このチャレンジに携わる事が出来って本当に良かったです。
自分にとっても色々と勝負な部分もありましたが、みなさんと共にそれを乗り越える事が出来て大きな自信に繋がりました。
素敵なコンサートに、心から感謝の拍手を!