こんにちは、演出の栄谷です。
3月19日から21日、第三回公演『D/C』無事終演する事ができました。
どの回も盛況で、お客様のアンケートにも「面白かった」「泣けた」「ちひろちゃんぺろぺろ」などの暖かいコメント多数でした。本当に励みになります。
今回はもう終わった後の更新なので、ちょっとこの公演に関するお話を一つ。
おそらくご観劇いただいた方にも「『D/C』ってなんでそんなタイトルなの?」って人が多いと思うんです。
ここには色んな意味を込めてて、本公演のモチーフでもある「滅び(destruction)」と「創造(creation)」だとか、蘇生装置である「直流式除細動器(direct current)」だとか、「曲頭に戻る」の音楽記号ダカーポ(D.C)とか。
なんかタイトルは英語でつける縛りが自分の中であったので、なんとなくカッコ良いかと思ってつけました。
正直「SEKAI NO OWARI」と迷ったんですよ。でも今回はドラゲナイ要素なかったのでやめました。次はピエロ出したいです。
最初に公演用のオムニバス作品書き上げたときに脚本の松本から「良きシュウマツを」を読ませて貰って、「ああ、これに合う作品を書きたいな」と思って書き上げたのが「桜田ファミリー」でした。こちらは「始まりの終わり」の物語です。
松本のはすごい簡単に言えば、滅びの中での新たな始まりが描かれてるんですけど、こちらは世界のどこかしこも新たな喜びにあふれている中での静かな帰結を目指しました。
鼻眼鏡はノリで増やしました。
なので松本の「良きシュウマツを」がなければ「桜田ファミリー」は生まれなかった、ってくらいにルーツがアレな感じです。二つで『D/C』です。
本当に多くの方々から好評をいただき、本公演を終えることが出来たのは、劇団の面々にとっても特別な経験になったのかな、と思います。 本公演は「終わりの終わり」ですが、いつかまた皆さまの前に「始まり」をお見せ出来たらと考えています。
ご来場いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
また皆さまにお会い出来るのを楽しみにしつつ、筆を置かせていただきます。
栄谷榴