[佐藤篤代が見てきた心理学]

「患者と医師の間に信頼関係がなければ治療は不可能だ」―心理学の巨匠カール・ユング

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心因性の精神病の場合、心に問題の原因がある。あらゆる分野で言われる「原因と結果の法則」は世界の法則であり、原因のある処でしか完全解決はなされ得ない。心に原因があるならば、原因があるその心の中の箇所でしか解消できない。治療にあたる医師は患者の心の中を知らなければならず、医師が信頼できないならば、患者は医師に心の中を打ち明けない。故に、心因性の精神病が医師の助けで治療される場合、医師との信頼関係がなければ治療は不可能だ。ただ、原因が心の中にある為に、患者は結局自分でしか精神病の原因となっている心の中の原因を解消できない。医師は患者が自分で心の中の原因を解消する手助けしかできない。「医師は結局何もできないのだ」と書かれた心理学や精神医学関連本は多かった。また、信頼できない医師に対してどうして患者が心の中をさらけ出せるのか!?もし医師の人格に問題があったなら、脅されゆすられる場合だってありうるのだ。そして、大概の精神病とは心の中をさらけ出したり、自分を出して傷付いた経験を持つ者がなるのだから、普通殻に閉じ籠り、元々最初から心の中をさらけ出せる筈がない。だから病気になるのだ。さらけ出して平気なら病気になどならない。故に、医師は患者が心を開くまで辛抱しなくてはならず、忍耐が欠かせないともユングやその他沢山の書物にはあった。本来根気強いカウンセリングが必要だが、忍耐できない医師が薬に走る。
だが、心因性の精神病の完治は薬では不可能だ。薬は一時的な症状の抑制しかできない。原因が心の中にあるのだから当然だ。信頼関係が成り立たず患者が医師に心を開かない場合、また悪徳偽医師の場合、一時的効果しかない薬を処方するだろうが、そのせいで薬剤依存が問題となった。一時的効果しかない薬剤治療の続行は麻薬投与と同じでしかないからだ。症状を一時的に抑える為に薬に依存するのは、根本的解決を避けて紛らして問題を解決しないことを望んでいるのと同じだ、とも沢山の書物にあった。
遺伝的、身体的要因の精神病は薬での完治は不可能ではないかもしれないが、平成25年=西暦2013年現在ではその症例はない。また、薬効データ改竄問題も最近生じ、医療、薬剤、医師に対する不信が増している。だが、薬害問題、副作用問題、医療ミス、医師によるあらゆる犯罪(薬を用いた性犯罪も含む)なども前々から多々生じており、医療不信は1990年には広がっており、「お医者様」という神的持ち上げ傾向はとっくに崩壊している。




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