黒姫山の伝説のはなし | 元地方の女優の。信濃の民話絵本…自分で作って読み聞かせ
前回、宇津江四十八滝のお話をご紹介しましたが、
意外に『四十八』という数字、各地に残っているのですね…。
これも、その一つです。
『信濃奇勝録』← 信濃奇勝録を知りたい方はこちらをクリック!
…に載ってます(・ω・)ノ
こちらは、お猿の温泉で有名な山ノ内町のお話とされているのですが、
『黒姫』様が登場するので、
黒姫山のお話のようです。(・ω・)ノ
岩倉池の竜蛇の話
下高井郡山ノ内の沓野川上流の岩倉池に、竜蛇が住んでいた。
龍蛇は高梨家の息女である黒姫に思いを寄せ、小姓の姿に化けて姫の元へと通った。
こうして姫の気を引き、岩倉池にさらってしまおうと企んでいたが、
不審に思った他の小姓に尾行され。
ついに正体を知られてしまう。
竜蛇は怒り、その小姓に毒を吐きかけて死なせてしまった。
これをきっかけに竜蛇の悪巧みは、広く知られるところとなった。
竜蛇は思い通りにならない仕返しに、四十八池の水を落として、高梨氏の一族を絶やしてしまおうと企てた。
これに気付いた地獄谷の山神は、
恩顧のあった高梨氏の人々を守るべく、
燃えたぎらせた地獄の火で、落ちてくる水を蒸発させてしまった。
竜蛇はあわてて水を戻したが、既に遅く。
大沼池、岩倉池、琵琶池、ほか4池を満たす程度の水しか残っていなかった。
ーーー・ーーー・ーーー
さて。
宇津江四十八滝では、『四十八』って、仏法四十八願の事とされたようですが、
『四十八』とは、大小問わず多数の滝や瀬が連なっていることを表しているのだそうです。
実際、宇津江四十八滝では、16の滝しかないそうです(^ ^)
したがって、
黒姫山の龍蛇の話の、四十八池も、
「たくさん連なっている池」
と、いう解釈になります(・ω・)ノ
こんな感じ⬇︎にね♡
⬆︎四十八池湿原。
つづく
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