うさ吉の心の故郷、まんが日本昔ばなしには、

結構変なタイトルがあります(・ω・)ノ







『モッケキョウホウ』『ドボンガボン』『イキアキとブンバイ』…。




方言なのでしょうね(笑)

どんなお話なのか、一度見てみたいです。






さて、その変なタイトルの一つ、


『カワランベー』。





『カワランベ』とも言いまして。


河童のことです。




下伊那にも、河童のお話があります(・ω・)ノ







カワランベーの話


昔、信州 下伊那の和合村 三度(さんど)にある和合川に、

一匹のカワランベー…河童が住んでいました。



この河童は、立派なお膳やお椀を巣穴にたくさんもっていて。

必要なだけ貸してくれるのです。

返す時に、河童の好きなもの添えてあげるだけで良かったので、

村人達、特に長者様には大変ありがたがられていました。


ある時、長者の使用人である一番年若い子守娘が、顔にできたイボが治らず困っていました。


「それなら、カワランベーの住む黒淵の水で顔を洗わせてもらうと治るよ」


と言う、姉さん女中と、二人で出掛けました。


カワランベーは、子守娘に快く水を使わせてあげました。

子守娘が

「お礼をしますので、好きなものと嫌いなものを教えてください」

と聞くと、カワランベーは、

「好きな物は、麦飯と冷めたい味噌汁。

嫌いな物は、蓼(タデ)汁と、歯のかけた娘」

と、答えました。


前歯が折れていた事を冷やかされ、それを気に病んでいた子守娘はとても悲しい思いをしました。


しばらくして、長者が借りていたお膳を返すことになり、子守娘が持っていくことになりました。


娘はカワランベーの好物の、冷たいみそ汁も一緒に運んでいましたが、

その途中、道端に生えていた蓼の葉を見て、カワランベーが嫌いだと言っていた事を思い出しました。

そして、こっそり味噌汁へ入れました。


娘にとっては、ちょっとした仕返しのつもりだったのです。



黒淵に着くと、

「カワランベーさん、お膳をどうもありがとうございました。

お礼の冷たい味噌汁も、ここへ置きますね」


と、声をかけると、カワランベーは、好物のみそ汁を何の疑いもなくゴクリと飲みこみました。


すると突然、カワランベーは苦しみだしました。


カワランベーにとって蓼の葉はとても辛く、喉を焼き焦がすものだったのです。


口から黒い煙を吐ながらもだえ、空に黒雲を呼び嵐を起こし川を氾濫させ、七日七晩大暴れしました。



それ以来、カワランベーは和合川から姿を消しました。


そして村人たちは、二度と椀や膳を借りる事が出来なくなってしまいました。




子守娘はとても後悔しましたが、もう、どうする事も出来ませんでした。





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ちょっとした言葉、

ちょっとした悪戯心が…


大変な事になってしまうよ、

何もかも無くしてしまうよ、と教えてくれている民話ですね。



言葉は心に残ります、


良い事も、


悪い事も。



名探偵コナンの映画の中でも(確か『沈黙のクオーター』)


「言葉ってのは簡単に言えるけど、

言ってしまった言葉は、取り返しがきかないんだ。」


という台詞があります。


うっかり言ってしまって、相手を傷つけないように、

日々、良く考えて発言しなくてはいけないですね。




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⬆︎うさ吉の好きなカッパのクゥちゃん。





個人的なことですが、うさ吉、明日から新しい職場となります。


今まで以上に…読み聞かせ以上に…

言葉を大切にしないといけないデリケートな職場です。



不安は少しありますが、


張り切って行きたいと思います(・ω・)ノ









いつもありがとうございます(≧∇≦)





そのポチっに心からの感謝を♡