カッパの話と言われて、


民話だけでなく、

不思議な話や、妖怪の話が好きな方は、

遠野を思い浮かべるようですね。




遠野のカッパは有名ですよね(^ ^)














遠野物語 58話


小烏瀬川の姥子淵の辺りに、新屋の家と云ふ家あり。

ある日淵へ馬を冷やしに行き、

馬曳の子は外へ遊びに行きし間に、河童出でゝ其馬を
引き込まんとし、

却りて馬に引きずられて厩の前に来り、馬槽(うまぶね)に覆はれてありき。

家の者馬槽の伏せてあるを怪しみて少しあけて見れば河童の手出てたり。


村中の者集まりて殺さんか宥さんかと評議せしが、

結局今後は村中の馬に悪戯をせぬと云ふ堅き約束をさせて之を放したり。

其河童今は村を去りて相沢の滝の淵に住めりと云ふ。                     


     


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⬆︎岩手県遠野市 かっぱ淵





昔、遠野の小烏瀬川の姥子淵の辺りに、新屋の家という家があった。


ある日、子どもが独りで淵へ馬を洗いに行った。

子どもは馬を洗い終わるとそのまま水遊びをさせて、どこかへ遊びに行ってしまった。



すると、河童が何処からか現れ。

水遊びをしていた馬を、淵の深みへ引きこもうと、尻尾を引っ張った。


驚いた馬は走り出し、なんとか厩に戻ったが、

河童もそのまま馬に引きずられて厩まで来てしまった。

河童は慌てて、馬槽(馬草桶…馬の食べる草を入れておく桶)があったので、それを伏せて、その中へ隠れた。

家の者が馬だけ帰ってきたので様子を見にくると、なぜか馬槽が伏せてある。

なんでだろう、誰がやったのだろうと、少し持ち上げてみたら、河童の手が見えた。


家の者は、河童が逃げないようにし、村中の者に集まってもらった。

何しろこの河童、馬を洗っていると、淵へ引き込むイタズラをよくしていて、村の者は大変に迷惑していた。


皆は、河童をころすべきかどうか話あったが、

結局、今後は村中の馬に悪戯をしない、と、強く約束をさせ、逃がしてやることにした。



それから、河童はどうなったかというと、

今は村から出て行き、相沢の滝の淵に住んでいるという。





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うさ吉の勝手な解釈による、現代訳をつけてみました(・ω・)ノ




河童って…




馬が好きなのでしょうかね…?






馬に引きづられる話が多すぎますね(笑)




もっとも、河童のサイズは30センチほどだと言われているので、

小さな河童が、大きな馬に引きづられるのも当然なのですが…



それがわかってて、挑まずにはいられない河童が、なんとも笑いを誘います。(・ω・)ノ









ところで、

馬槽…うまぶねって何かなぁと思ったら、


イエス・キリストが生まれた時に寝かられていた物です。




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日本の物も、こんな形だったのでしょうか…。
















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