カッパの色というと、
なんとなく緑色を思い浮かべます。
青かもしれません。
カッパが青く見えるのはうさ吉だけでしょうか?
西遊記の沙悟浄は、カッパの原型と言われる河伯であり、黒い藍色なのです。
現在「青」と言われている色は、
昭和初期まで、青を明確に「青」とは言わず、
「緑」と言われる事の方が多かったのです。
もともと青は、緑の属性にあったため、色の線引きがキチンとなされていないのです。
だから今でも、信号の「青」を「緑」という方が少なくないのです。
ところで、
遠野のカッパは、緑色ではないのだそうですよ。
遠野物語59話 胡桃の木
外の国にては河童の顔は青しと云ふやうなれど、遠野の河童は面の色赭きなり。
佐々木氏の曾祖母、穉かりし頃友だちと庭にて遊びてありしに、
外の国にては河童の顔は青しと云ふやうなれど、遠野の河童は面の色赭きなり。
佐々木氏の曾祖母、穉かりし頃友だちと庭にて遊びてありしに、
三本ばかりある胡桃の木の間より、真赤なる顔したる男の子の顔見えたり。
これは河童なりしとなり。
今もその胡桃大木にて在り。
此家の屋敷のめぐりはすべて胡桃の樹なり。
遠野の意外の土地では、
『河童の顔は青い(緑色)』ということですが、
遠野の河童の顔は、赤いのです。
佐々木氏の曾祖母が、小さかった頃。
佐々木氏の曾祖母が、小さかった頃。
友だちと庭で遊んでいると、
三本ある胡桃の木の間から、真赤な顔をした男の子の顔見えました。
これが、河童だというのです。
今もその胡桃は大木となってのこっています。
此家の屋敷の周りはすべて、胡桃の樹なのです。
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遠野のカッパは、青くないのです(笑)
赤いのです。
なぜかというと…
ここからは、カッパの悲しいお話をしなくてはなりません…。・゜・(ノД`)・゜・。
続く。