只今、西遊記の猪八戒のご紹介中です(・ω・)ノ
八戒は、豚です。
猪八戒の、「猪」は、
中国では、
『豚』を表しているからです。
本当は黒豚妖怪なのですけど、
普通の豚ちゃんになってます。
さて。
日本に入ってきたとき、八戒は「猪」なので、
イノシシと、誤解されていました。
『通俗西遊記』(1858年)などにおいては、完璧にイノシシであるとかかれています。
ただし『通俗西遊記』の挿絵は、中国の書物を真似て、毛のない豚の姿で描かれているので、
「もしかしたら、豚かも?」という、認識はあったかもしれません。
日本で初めて猪八戒をブタであると正しく訳したのは、新聞記者・随筆家の弓館小鰐です。
東京日日新聞に連載され、1931年に改造社から刊行された弓館訳『西遊記』の中で使われました。
原作や中国では豚そのものの姿で、八戒のイメージは豚のイメージそのものです。
しかも時代が経るに従って恵比寿さまのように恰幅の良い腹の出た姿になり、神像となっていきました。
⬆︎豬哥神として崇められている八戒。
原作の中での八戒は、こんな感じです。
- 太鼓腹に長い鼻のある豚の顔
- 怪力
- 好色
- 食欲旺盛
- 楽天的
- 欲が深い
- 怠け者
- 愚か
- 武器は釘鈀(ていは)… 九本の歯を持つ熊手を思わせる馬鍬(まぐわ)風の農具。
- 孫悟空同様に雲に乗って空を飛べる。
日本ではネガティブに見られることもある性格ですが、
その自由奔放で人間くさい性格から、中国では孫悟空以上の人気があります。
また、中国では、猪八戒を題材とする諺も生まれたそうです。
「猪八戒吃人参果(猪八戒が人参果(架空の不老長寿の果実)を食べる)」
猪八戒は人参果の味が分からないので、物の価値や有難みを理解しないこと、という意味で使います。
日本の「猫に小判」「豚に真珠」と同じ使い方です。
西遊記好きなうさ吉も、使ってみたいと思います。(・ω・)ノ
日本で何人の人がわかるんだ? これ…_| ̄|○
つづく。