うさ子      出雲の神さんに 挨拶に行く前に  お伊勢さん参って行こか

 

ミミ       大阪の小学校の 臨海学校や修学旅行は伊勢が多いですしね

 

ごま       そうですね 今回は 子うさぎ もいてますし

 

はな       みんな 良かったなぁ  お伊勢さん参りやで

 

子うさぎ     おかあちゃん 赤福 食べたい

 

はな       よっしゃ よっしゃ お腹一杯 食べるんやで

 

子うさぎ     やったー  ♬ ♬ ♬  伊勢ぇの 名物 

 

うさ       師匠 あの バカ福へ連れて行ったりまりょ

 

うさ子      そうじゃのう 店ごと 食わせたるわい

 

はいっ  以前の お伊勢さん参りの時に餌食になりましたからね

 

さて 伊勢へは

 

うさ子      やっぱり 関西鉄道でじゃろ

 

うさ       ええー 近鉄の方が早いでっせ

 

うさ子      鉄道唱歌の旅やし たまには 紹介させたれ

 

と いう事で 今回は 王寺から 特別列車にて 出雲へと向かいます

 

王寺駅 1番線 では無く

 

1番線のとなりの 待避線に その特別列車は鎮座されていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うさ子      何じゃ 弁慶号に あの客車 と貨車

 

うさ       おまけに 自走式対戦車砲まで 付いていまっせ

 

ごま       また凄い編成ですね どこぞと戦でもしますの

 

うさ子      鈴鹿の山中は 山賊がよう出るからのう

 

はな       おばはん それ サーファーカットやろ

 

でも 珍しい編成ゆえ 撮り鉄の ええ餌食になっているのですが

 

はな       はいはい 写真 撮るんやったら 2000円やで

 

れおん        流石は はなさん 何なと商売にしますよ

 

源三         子供まで使っていますよ

 

はな         こうやってな 小さい時から 商売の勉強させてるんやで 

 

ごま         流石は 浪花の あきんど ですね

 

はな         あと 1000円出したら 車内撮影も出来るで

 

 

 

 

 

 

 

 

ミミ      でもね はなさんがこうやって いくら稼いでも

 

うさ子     おいっ 酒屋 貨車一杯 酒積んどけよ

 

うさ      喰いもん も積どくんやで

 

はな      みぃーーーんな  あいつ等の飲み代に消えるんやで

 

さて 出立の時がやってきました

 

一番線に入線します列車は 西出雲行き うさっ娘軍団専用特別仕立て列車です

 

一般の方のご利用は 命の保証は致しかねます ご注意下さい

 

 

うさ       何でんねん あの放送  おまけに出雲市やのうて西出雲でっせ

 

源三       西出雲いうたら西出雲いうたら西出雲いうたら 車庫ですよ

 

れおん      その程度の扱いですよ

 

ごま       でも 子供たち 喜んでいますよ

 

ミミ       初めての旅行ですからね

 

ポオォーーーーー

 

子うさぎ     わぁーーーい  汽車ポッポ が動いた

 

れおん      喜んでいられるのも 今のうちですよ

 

さて 列車は 大和路線ではなく 和歌山線に入り

 

畠田  志都美 を打ち過ぎて  高田へと

 

高田からは 万葉まほろば線に入り

 

 

       鉄道唱歌 第5集 関西・参宮・南海編

 

    38  畝傍の麓橿原に       うねびのふもとかしはらに

 

        始めて都したまいし 

 

        御威も高き大君が      みいつもたかきおおきみが

 

        御陵おがめ人々よ      みささぎおがめひとびとよ

 

畝傍  畝傍  畝傍 です

 

うさ子     まずは 畝傍から参るぞよ

 

ミミ      えー また行きますんか

 

ごま      ミミさん 何処へ行きますのん

 

ミミ      橿原神宮 ですよ  でもね

 

はな      みんな はよ乗るんやで

 

ごま      黒塗りの大きなバスですね

 

          おまけに大きなスピーカーまで ついていますよ

 

ミミ      上の字 読んで

 

ごま      返せ北方領土  日教組粉砕  拉致被害者を返せ って

 

ミミ      右翼の 街宣車  ここに来ると必ずこれに乗るんですよ

 

うさ子     いざ 右翼の聖地  橿原神宮へ参るぞよ

 

                ミュージック スタート じゃ!!!

 

 

 

 

 

 

 

♬ ♬ ♬   守も攻めるも 黒鉄の 浮かべる城ぞ頼みなる

 

        浮かべるその城  日の本の  

 

けたたましい音量で 軍艦マーチをかなでつつ

 

うさ子       特別車輌が通ります 一般車は道空けんかい ヴォケー

 

           こりゃ そこの軽率も どけ ボケー

 

うさ        あの アホ道空けまへんで

 

うさ子       そうじゃのう 国賊にはお仕置きせなあかんのう

 

うさ        ほな やりまっせ

 

どっかーーーーーーーーーーーーーん  

 

れおん       ありゃぁ パトカー吹っ飛ばしましたよ

 

ごま        ちょっと おねえちゃん 何しますのん

 

うさ        ♬ ♬ ♬ 皇國の光 輝かせ

 

ミミ        ここは あいつ等には無法地帯ですからね

 

黒塗りの高級車は 周りの迷惑も顧みず  橿原神宮へと

 

ごま        うさ子さん あれ何で 土下座していますのん

 

ミミ        ごまちゃん 他人の振りですよ

 

うさ子       こりゃぁ おまんらも こっち来んかい

 

子うさぎ      わぁーーい  おっちん  おっちん

 

れおん       子供は無邪気で可愛いですね

 

京都の人      あらっ ミミさん お久し振り えらいとこでお逢いしますえ

 

ミミ        そうですね

 

京都の人      ところで 今日は土下座はされませんの

 

ミミ        えっ 何の事かしら   ほっほっほ

 

京都の人      もう 悪さはしたら あきまへんねんで

 

ミミ        屁ぇ おおきに 

 

れおん       ミミさんのコメカミ ぴくぴくしていますよ

 

源三        おまけに 変換もやられていますからね

 

ミミ        あのクソ婆 しょうむ無い事 覚えておるわ

 

            うさ子!  あんたの責任でっせ

 

うさ子       何じゃ  わしがどうしたんじゃ

 

れおん       ミミさん 師匠の事 呼び捨てですよ

 

うさ        そら 何年も前の事言われても 分かりまへんで

 

橿原神宮では 神武天皇に旅の安全を祈願し 御陵にもお参りをし

 

はな        ちゃんと お守りもっとくねんで

 

子うさぎ      うん おかあちゃん ちゃんと持ってる

 

ミミ        はなえもん もちゃんと親らしい事してますやん

 

神武天皇は 長寿の神様です

 

うさ子       ほな 出発するで

 

 

     鉄道唱歌 第5集 関西・参宮・南海編

 

   33  三輪の杉むら過ぎがてに

 

       なくか昔のほととぎす

 

       今は青葉の桜井に

 

       着きたる汽車の速やかさ

 

今回は逆回りになりました

 

畝傍を出発した列車は 香久山 桜井 三輪 とはしり奈良へと向かうのです

 

 

   34  ここよりおりて程ちかき

 

       長谷の観音ふし拝み

 

       雄略帝が朝倉の

 

       宮の遺跡もたずねみん

 

長谷の観音とは 長谷寺の観音様の事です

 

鉄道唱歌が発表された当時はまだ 近鉄は開通していませんでした

 

在は 近鉄で 桜井  大和朝倉  長谷寺 の順で伊勢方面へと走っています

 

大和朝倉で下車  白山神社は 万葉集発祥の地です ご存知 雄略天皇です

 

 

   35  初瀬 列樹の宮のあと        はつせ なみきのみやのあと

 

       問わんとすれば日は落ちて

 

       初瀬の川の夕波に

 

       ふくや初瀬の山おろし

 

初瀬とは 長谷寺の地名です

 

初瀬川を源流としているのが 大和川です

 

 

36     さぐる名所の楽しさに

 

       思わずのぼる多武の峰        おもわずのぼるとうのみね

 

       峰にかがやく鎌足の

 

       社のあたり花おおし 

 

桜井  桜井  桜井 です

 

ミミ     じゃ 子うさぎさん これから歴史の勉強に行きましょうね

 

れおん    ミミさん どうしましたん 急にインテリアみたいになって

 

ごま     それも 言うなら インテリでしょ

 

ミミ     あっ ちょっと言っとくけど 今回はあのコーナーも復活しますからね

 

うさ子    ミミのヒステリーコーナーか

 

うさ     冗談でも あきまへんて  橿原神宮がまだ尾を引いていまっせ

 

はな     ミミ  ところで何のコーナーやねんな

 

ミミ     ミミの ご当地グルメのコーナー でしょ

 

         子供たちにも 美味しい物をたくさん食べてもらわないとね

 

子うさぎ   祇園のお姉ちゃん ありがとう

 

うさ子    お姉ちゃん 美味しいお酒も ありがとう

 

ミミ     そんなものは ありません

 

さて 歴史の勉強ですね

 

桜井からは またあの黒塗りの高級車にお世話になります

 

まずは  談山神社 からです

 

 

談山神社

創建 天武天皇7年 (678年)

主祭神 藤原鎌足公

社格等 別格官幣社・別表神社


藤原氏の祖である 藤原鎌足の死後 天武天皇7年


長男で僧の定恵が唐からの帰国後に 父の墓を摂津安威の地から


大和のこの地に移し 十三重塔を造立したのが始まりです

談山の名の由来は


中臣鎌足(藤原の姓は 鎌足が死の直前に天皇から賜ったもの)と


中大兄皇子(後の 天智天皇)が 大化元年(645年)5月に


大化の改新の談合をこの多武峰にて行い


後に「談い山(かたらいやま)」「談所ヶ森」と呼んだ事にされる

 

 

談山神社は歌詞の通り 花が綺麗な神社です

 

これからの季節 紅葉が美しいです

 

また 蹴鞠でも有名です

 

 

次に訪れたのは

 

三人寄れば文殊の知恵 でお馴染みの

 

安倍文珠院です

 

ここはご存知  安倍晴明 です

 

はな     みんな 文殊さんにお参りして 賢こうなるんやで

 

子うさぎ   うん 賢くなる

 

れおん    でも はなさんは ある意味非常にキレますよ

 

うさ子    じぇに儲けは 上手いわな

 

うさ     たしかに勤勉でっせ

 

うさ子    パチリにかけては 人一倍時間とルートは調べとるのう

 

ミミ     あんたらそれ 褒めているんですか それともけなしているんですか

 

うさ子    屁ぇ 屁ぇ 尊敬してまっせ

 

うさ       師匠 こんなもん売っていましたで

 

うさ子    知恵酒 じゃと

 

うさ               これ飲んだら おいた もっと冴えまっせ

 

ミミ       そんなもん これ以上 冴えんでもよろしおます

 

ごま      お酒より そこで ぜんざい でも食べて帰りましょ

 

子うさぎ    わぁーーい  ぜんざい や

 

 

黒塗りの高級車で再び 桜井へと戻り  

 

うさ子     ほな 次は博打の神さんに 逢いにいくで

 

オッサン    こうなったら 山の辺の道  歩かしたろ

 

 

それじゃあまた逢えたらいいね

 

                うさうさ うさ子