ベビーマッサージから派生した「ずんずん運動」で乳幼児が亡くなった事件を起こした主催者が逮捕され、改めてテレビなどで取り上げられることがありましたね。
亡くなったお子様のご遺族の方へは心よりお悔やみ申し上げます。
同じくベビーマッサージを教える立場にある者、
そして自身も子供にベビーマッサージを受けさせる親として
とてもいたましく、悲しく、そして怒りを覚える事件です。
ずんずん運動の主催者は
「自分は医療については素人だが、できるだけのことをやった」と話していましたね。
それはわたしを含む、多くのベビーマッサージ講師も同じです。
医者や看護師ではないし、医療関係の資格を持っているわけでもありません。
それでも、きちんと勉強をして学んだことを中心に皆さんにお伝えするのが役目です。
勝手に、それもベビーマッサージの基本を大きく逸脱するような行為は絶対に行いません！
今回はベビーマッサージの基本を踏まえて、ずんずん運動の何が悪かったのかを考えます。
また、ベビーマッサージの効果については
コチラの記事（ベビーマッサージの効果）をご覧ください。
まず、ずんずん運動の様子を動画等で見ましたが、明らかにベビーマッサージの基本を逸脱していることに驚きました。
首を真後ろに向けさせたり、首が後ろに反り返った状態で上下に揺らしたり。
私のレッスンでも時には手首や肩など回すような動きをしてあげることもあります。
しかし、赤ちゃんは関節や骨が柔らかいので間違った力が加わると脱臼や骨折をしてしまう恐れがあります。
なのでできるだけ軽く、そっと無理のない範囲で施術をするのが基本中の基本です。
さらには泣き叫ぶ子どもにも止めることなく続けていました。
赤ちゃんが泣いてしまったら、優しく抱き上げて落ち着けてあげる。
これもベビーマッサージの大基本！
また、施術をするママやパパが「これ大丈夫かな？」「いいのかな？」と不安な気持ちのまま行うと赤ちゃんにも伝わってしまいます。
お互いにリラックスした状態で行わないと、なにも効果は期待できません。
また、免疫力を高めるということを高らかに掲げて行っていたようですね。
実際それはベビーマッサージで効果が期待できることの一つです。
でも、免疫力を高めるのはもちろん、効果を得るためには、上にも言ったようにママもパパも赤ちゃんもみんなリラックスして行うことが必要なんです～～～
首をひねったり、上下に揺らすことで免疫力が高まるということはありません！
私たちが行うベビーマッサージと同じではないどころか、ダメと言われていることばかりが行われていたずんずん運動。
とんでもないですよね！
ベビーマッサージの垣根を越えたように見えるずんずん運動ですが、元を辿れば同じだったはず。
それがどうしてこうなってしまったのか…
ベビーマッサージは医療行為ではなく、アロマセラピーや漢方と同じホリスティック医学。
ホリスティック医学に対する記事は
コチラ「わたしの考え方〈ホリスティック医学〉」
どのように取り入れていくかはそれぞれの方のバランスです。
はじめての習い事としてやってみたいという方もいれば、
どうしても便秘がひどいので、と改善を目的に始める方もいます。
今回のずんずん運動の体験者の方のお話をテレビなどで聞いていると、
症状は違えど後者の考えで通ったという方の多いこと…
頼りにして通った方々への裏切り行為、許せません。
あえて言います。
ベビーマッサージに病気を治す即効性はありません。
すぐに治したいなら病院に行ってください。
それでも、意味がないものではないと思っているので、わたしはレッスンをしています。
ベビーマッサージの目的、期待できる効果など、見極めていただけたらと思います。
一人でも、間違ったトンデモナイ民間健康療法の犠牲にならないように。
とにかく、ママやパパが不安になったらストップしましょう！
レッスン中でも遠慮なく伝えてくださいね！
yumiko
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