8月18日(水) 13:40

東京都から派遣されたお迎えのクルマに乗って、西新宿のホテル療養施設に向かった。


入口にはざっと数台の同じようなクルマが並んでいて、ワタシの他に何人もが同じように宿泊療養するんだなと改めて感染者の多さを感じた。


建物内に入ると部屋のキー等が入った封筒を取り、自分の部屋に入る。その瞬間から、基本的に部屋から出ることは禁止。


ただし、1日3食の食事と飲み物を受け取る時だけは一階のロビーに行かなければいけない。


部屋に入るとすぐに体温とパルスオキシメーターの値をアプリに入力。その時の酸素飽和度の値が93と低かったため、一階ロビーにある看護師詰め所に早速呼び出された。


指先につけたパルスオキシメーターの値を窓越しから看護師に直接確認してもらう。メーターをつける指を変えてみたり、深呼吸したりするように言われてるうちに値が96まで上がり、顔色も大丈夫そうという事でこの時は部屋に返された。(結果的に4日後の21日(土)の朝にまた酸素飽和度が下がり、酸素吸入の措置を受けることになるのだが。。。)


ホテル療養での食事は想像よりかなり豪華だった。前々日から食欲がなかったので、家でもほんの少ししか食べられなかったから毎食おかゆをお願いしたのだけど、おかゆの他にいつも副菜が数種類ついてきた。


実はワタシ、今年の2月に発症した両膝の関節炎がずっと治ってなくて、原因と考えられるものが理由で26年続けてきたVeganをやめていたのだけど、頭の中には入院等の備えもあったんだ。


今回コロナに感染してホテル療養となった時、真っ先に思ったのが(Veganやめといてよかった)だった。


ホテル療養では治療行為はされないから、点滴等の処置を受けることができない。食事が取れずにいるとどんどん体力が落ちてしまう。そんな危機感が強くて、がんばって食べるようにしていた。


発症してから毎日高熱が出た。

解熱剤を飲むと平熱まで下がるんだけど、特に夜間は必ず高熱が出た。それはホテルでも続いていて、高熱と平熱の繰り返しに激しい頭痛とフラつき感、吐き気、のどの痛み、息苦しさ等のツラい症状に苦しんだ。


食事を取るのも休み休み。

一口、二口食べてフラフラで座ってられなくなりベッドに横になる。10分くらいじっとして落ち着いてきたら、また食べ始めるの繰り返し。全身痛みと苦しみで、食べるのとトイレ以外はひたすら横になってるしかなかった。


そうやって過ごして迎えた21日(土)。

とうとう酸素飽和度が下がって顔色も悪いということになり、酸素吸入の措置を受けることになった。


それまで誰も部屋に入るとかなかったのに、いきなりドアがノックされて防護服に身を包んだ看護師さんが二人入ってきて酸素濃縮装置を取り付け始めた。


最初は5リットルから。

いきなり呼吸がラクになる。

テレビの報道なんかでよく見ていた光景が頭に浮かぶ。。。今まさに、自分が当事者となっているのだ。


看護師さんはそれからひっきりなしにやってきて、様子を見てくれていた。酸素の量を少しずつ落として3リットルになった頃、今夜入院先が決まるかもしれないと唐突に言われて驚いた。


聞くと、ホテル療養で酸素吸入されるということは、自動的に入院になるという事なのだそうだ。この時は安心より正直、恐怖の方が強かった。


(入院だなんて。。。重症化しちゃうんだろうか??)




次回に続く