【洗い過ぎにご注意!】
熱いお湯につかり、ボディソープやシャンプーで汚れをしっかり落とすのはさっぱりと気持ちのよいもの。
でも、洗い過ぎは肌トラブルを引き起こす一因にもなります。
その敏感肌や乾燥肌は、日差しや空気の乾燥のせいだけではないかもしれません。
肌を守っている皮膚バリア
皮膚バリアという言葉はご存知でしょうか。
皮膚の外側はブロック状の角質細胞がきれいに並び、水分を保つセラミドを主成分とする細胞間脂質でつなぎ合わされています。
さらに、皮膚の表面は「天然のクリーム」である皮脂膜で覆われ、その上に善玉の常在菌がすんでいます。
これらがバリアとなって肌の表面から水分が蒸発するのを防ぐとともに、ばい菌の侵入を食い止めているのです。
洗い過ぎが肌トラブルを呼ぶ
この皮膚バリア、意外と繊細で実はお風呂を苦手にしています。
洗浄力の強いシャンプーやボディソープを使いナイロンタオルなどでゴシゴシとこすりすぎると、皮脂膜や角質層が傷つき皮膚バリアの機能が損なわれてしまうことがあります
その結果、かゆくなったり肌荒れを起こすことも少なくないのです。
肌トラブルに悩んでいる方は、一度入浴時の習慣を見直してみるといいかもせれません。
お湯で流すだけでも汚れを落とすには十分
実は、お湯に10分ほど浸かったあと、肌表面を手で軽くこするだけでも汗やアカの90%は落ちると言われています。
しっかり洗うのは湿りがちで雑菌の増殖しやすい部分にととめ、それ以外はお湯で洗い流すだけにしてみてもいいでしょう。
長湯や熱めのお湯が好きな方も要注意。
お湯に浸かり過ぎると必要な皮脂まで流れ落ちてしまい、やはり皮膚バリアが損なわれることがあります。
また、保湿成分入りの入浴剤を使うのもおすすめです。
【肌の健康を守る入浴術】
身体のパーツごとに洗い分ける
皮脂や汚れが気になる部分は洗浄剤を使い、それ以外はお湯で流すだけなど、洗い分けを。
手でなでるように洗う
ナイロンタオルなどでゴシゴシこするのはNG。
手でなでるように洗いましょう。
効果のおだやかな洗浄剤を選ぶ
シャンプーやボディソープはお湯で薄めてよく泡立ててから使いましょう。
しっかりと洗い流す
洗浄剤が残っていると肌荒れの原因になることも。
顔や首、わきの下、ひじの内側、手などは要注意です。
洗顔についてはこちらの記事をご覧ください。
🔃意外と知らない?正しい洗顔方法
私は朝の洗顔は洗浄剤を使わずにぬるま湯で洗い流すだけです。
大切な皮膚バリアを流さないためにも、洗浄剤の使い過ぎにご注意くださいね