町田樹が森の精霊となって帰ってきた | viola diary

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目指すは純粋非二元


あの衝撃の引退から4か月…
町田樹さんの引退後初のアイスショーを
プリンスアイスワールドで観てきました。


まるで、美しい森の精霊が氷上で
バレエを踊っているかのようでした。


輪郭がシャープになって
タツキラインも磨きがかかって
とても美しかったです。


他のスケーターさんも素晴らしかった
けど町田樹だけ明らかにやってる
ことが違う…そんな異次元感覚。


現役時代も凄い選手でしたが、
たった数か月間で、私たちの予想を
はるかに超えたセカンドステージに
いる町田樹さんになっていました…!!


まずは、オープニングで一番最初に

突然サーッと登場し、見事な3Lzを
決めたかと思うと、サーッと消えていった…



ま、まちださん…!! 
突然すぎてびっくり!しかもキレッキレ!!



めっちゃかっこいいしとにかく美尻が
目に焼き付いてしまった…


そして公演の後半に、
いよいよ町田さんの演技です。

作品名: 「継ぐ者」
使用曲: シューベルト
      即興曲集 第3番 変ト長調,D899,Op.90
作品コンセプト:

人間は誰もが何らかの「継承者」と言え、その人生を全うする過程で、「受け継ぐ者」と「受け渡す者」の両者を経験することになるはずです。人から人へと連なる、過去へも未来へも永遠と続く、その連綿たる連鎖の中に存在すること——— をコンセプトに、先人たちが辿った軌跡と、未来を形成する者たちに思いを馳せ、「継ぐ者」を制作しました。


町田さんが今まで培ってきたものを
存分に生かし、新しいものを創り上げ
ようとしている思いが伝わりますし、
周りのスケーターに向けてもとても良い
刺激になっていくのではないかと思える
コンセプトに感じます。


6分の演技でその中に6種類のジャンプ
しかもそれぞれのジャンプが表現上
最もふさわしいからちで入るような
作品を目指したそうです。


演技冒頭は、白鳥が佇むようなポーズ。
美しく神がかっていて思わず涙ぐんで
しまいました。


作品全体が流れるように美しく優雅で、
ジャンプが完全に作品の中に溶け込み、
柔らかく気品に包まれていて、幸福感が
溢れて…夢心地になってしまいます。




衣装もライティングも非常に美しく凝っていて、

町田さんも細かく指示を出したんだろうな
と感じられました。



6分間があっという間に流れ…

演技後はスタンディングオベーション
の嵐となりました。



…完全にお心持っていかれました。

そしてじっくり観たはずだったのに、
終わってみると夢のように消えてしまう…


これ観た後は余韻に浸る時間が
絶対に必要です。その後の荒川さんの
女神のような美しい演技がまったく
観れませんでしたから…
それほど圧倒されてしまうのです。



6分間の作品!?
そこに6種類全てのジャンプ!?

そんなこと前代未聞!と思いましたが、

体力、技術も最高潮の状態で

そこに芸術を存分に融する。


彼がやりたかったのはこういうこと
なのかなと観終わって思いました。
そのためにはあの時期に引退する
ことが必要だったのかもしれません。
大学院の研究の一環として。


…あ!大学院の準備があるからって
引退したけど、この演技のための
準備だったってこと??
ホントそうかもしれない…!


話が逸れましたが、
演技後立てないほどになっていた
時もあったそうなので、相当な
体力を要するのに完璧に演じて
いて凄かったです。


町田さんの演じる姿勢は、
一つの作品を長きに渡って演じる
バレエ公演のようです。


だから、完璧なものを仕上げるのに
相当な努力や、お披露目する緊張も
あったと思います。本当に素晴らしいです。
幸せと感謝で一杯になりました。


町田さんはバレエダンサーにも
なれそう。
雰囲気も劇場の向きだし…


でも純粋芸術としてのフィギュアスケート

という新しいものを創り上げようとしている
ところが町田樹なんだろうな…と思いました。

・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、プリンスアイスワールドでは
公演後にスケーター達がリンクサイドを
回ってくれる「ふれあいタイム」
なるものがあるのです!



なんなんでしょう!この色気がある可愛らしさは。
人間じゃないみたいなんですよ・・・ホント。



町田さんの幸せそうな表情していました。
とても嬉しかったです。


まっちーが近くに来たので、
めちゃくちゃ緊張しながら、
「町田さんありがとうございます!」
と言ったら、胸に手を当てて目の前で
丁寧にお辞儀をしてくれました。
心臓止まりそうでした…!!


「ありがとうございます」と言って
くれたまっちーの声がかすかに
聞こえました… !!


まっちーは森の精霊さんでした…

一つのプログラムを作るのに、
テーマやその作品の背景や演技
構成などあれだけ綿密に作り上げて
演じることができるスケーターって
今までいただろうか……


まさに純粋芸術としての
フィギュアスケートの域になって
いるし彼ならそれを確立して行けると思う。


町田さん、本当に素晴らしかったです。
また観たいですもっと観たいです。
一度見たら中毒になります。


いつか、町田樹スケートカンパニー
を設立して町田樹総プロデュースの
公演を観てみたいです!


町田樹文化が作られる、
そんな気がしています。


町田樹 OFFICIAL WEB SITE 
とても素敵なサイトです!


町田さん、応援しています!!