パリのジャズクラブに足を運び始めてまもなく、

「上手い」「すごい」といわれているドラマーの存在を知りました。


わたし的ドラマーのグローバルスタンダードは、東京でジャズドラムを教えていただいていた

紺野智之氏 なので、なかなか「すごい!」と思えるドラマーには出会えないのですが(=師匠のドラミングはすごいという意味です(笑) →あ、本当にそうなので、(笑)は不要でした)


昨晩「la fontaine(ラ・フォンテーヌ)」という、仏語で『噴水・泉』を意味するジャズクラブで

やっと出会えました!!噂のドラマーに。。。


演奏が始まり、ものの見事に引き込まれていました。確かに上手いしすごい。きっちりとグルーブをつむぎながらも、自由で独創的。

しかも若い(22歳)、そのうえ、身長150cmちょっとくらいの小柄な、そう、女性ドラマーなのです!!

名前はAnne Paceo (アンヌ・パセオ)さん、何と10歳のときからジャズドラマーとして活躍しているそうです。演奏しながら、他のミュージシャンに見せる笑顔がとても素敵な女性でした。また、ぜひ聴きに行きたいと思います。


それにしても、泉という名のイメージどおり、1926年開店以来、若くて才能溢れるミュージシャンを世に送り出してきた、「la fontaine」というお店、どうやら当局のイジメ?のせいで今週末に幕を閉じるそうです(涙)。


飲食代が「え!また得意の聞き間違い?」って思うほど、安くって、アットホームで、またぜひ来たいと思うようなお店だったのに、とても残念です。最後に、お店のオーナーのジュリアンさんの最後の挨拶から素敵な言葉を抜粋。(まるで詩のようです)


La Fontaine est morte. (泉は枯れてしまった)
L'aventure est terminée. (冒険は終わった)

Merci, musiciens. Merci, gens. (ありがとう、ミュージシャンたち。ありがとう、みんな)
Salut.  (では)
Julien