ブログ『独りファシズム』の作者響堂雪乃さんの『略奪者のロジック-支配を構造化する210の言葉たち-』を購入しました。


$La Vie de Paris



昨日、ヘアサロンでベル・ジュバンス(とても気持ちがよいです)をしてもらいながら読み始めたのですが、書かれていることがあまりにも筋が通っているので、読んでいて悲しくなります(´;ω;`)

ですが、これが現在の日本が置かれている状況なのだな、と開き直って一部をご紹介してゆきたいと思います(´-ω-`)


第1章 搾取 8

”君が奴隷であることだ。生まれたときから匂いも味もない牢獄に入れられている。”
ウォシャウスキー兄弟(米国の映画監督)《MATRIX》


2001年、小泉政権の発足直後に外貨比率が50%を越える企業群の政治献金が合法化されているのだが、つまり自民党という政党は国民利益よりもインセンティブ(成果報酬)を重視し、国民福祉よりも外貨利潤を優先する方針を明確に打ち出している。今後は、確実にTPPへ批准し、ラテン・アメリカ諸国が挙証するとおり、国民生活の全領域において植民地化が進行するのだろう。新聞・テレビなどメディアとは文字どおり広告媒体なのであり、それは資本倫理によって我々のあらゆる認識を歪めているのであり、個々が支配世界の奴隷的存在であるという理解を困難化している。


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そもそも、ナイル川のほとりにエジプト文明が生まれたころから奴隷制度が生まれたと言ってよいでしょう。

昨晩、某所で綺麗な花火を観ながら、「足かせをつけられていないだけ、私たちはマシなのだろうか」などということを考えていた。

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白人(コーカソイド)というのは、もともとは非差別民だったと思うんですよ。

アフリカという豊穣の地を去らなくてはいけなかったのが、その証拠です。

白人の友人が言っていました。

「肉体的には黒人にはかなわない」と。


それは陸上の世界を見れば一目瞭然ですよね。

肉体的に勝る彼らは、「走る・跳ぶ」といった人間が与えられた基本的な身体能力に対して抜群の能力を持っています。



なので、中世以降、白人が黒人を奴隷として扱ったのにはある種の劣等感や、古代にまで遡っての恨みの気持ちもあるのではないかと思うのです。



ですが、グローバル・エリートと呼ばれる世界の富を掌握する一部の白人の中には、アジア人種に対しての何の根拠も無い純粋な差別意識が存在するのではないかと思います。
いわば、生理的、感情的な意識に基づくものなのではないでしょうか。(この時点で、彼らは「奴ら」と呼ぶにふさわしい人種などですが)



中学生のころだったかな。

歴史の授業で「アヘン戦争」を学んだとき、「なんてひどいことをする奴らなんだろう」って思ったことを覚えています。

中国人をアヘンでボロボロにした上で搾取をする。

当時のイギリス人とは何と狡猾で、強欲な奴らだと思ったものですが、白人のアジア人に対する偏見というのをまさに具現化した戦争だったと思います。



MATRIX

そこには、「気がつかない(無知の)奴隷」と「気がついた奴隷」が存在します。

今の私たちと同じ状況ですね。


でも、MATRIXに救いがあるのは、「気がついた奴隷」は、気がついた人間だけが暮らす、まさに「血と肉を持ったヒューマン」の共同体に住むか住まないかを「選択できる」ことです。



今の日本では、悲しいことにそれができません。

気がついたとしても、放射能に汚染された空気から逃れることはできないし、気がついたものだけで共同社会を築くことすらできない。

せいぜい、海外に移住するくらいしか選択肢がありませんが、それだって金銭的、手続き的に誰でもできるわけではないのです。



今回の選挙で自民党を選んだ方たちは、恐らくは「気づかずに」奴隷になる道を歩むことになるのですが、とっくの昔に気づいている私たちも奴らに搾取され、「ヒューマニズム」からどんどん程遠い社会で生きてゆかなければならないのです。

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