さて
以前の記事にて言及した「耽美派」という言葉。
元々は耽美主義:道徳功利性を廃して美の享受・形成に最高の価値を置く西欧の芸術思潮
から来ており
ヴィジュアル系の世界における耽美派とは
薔薇や中世ヨーロッパの世界観をモチーフにした物が多く、見た目の美しさ・華やかさを極めたバンドをいう。
耽美派のフロンティア的な存在と言えば
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MALICE MIZER(マリスミゼル)。
1992年8月結成、2001年12月31日をもって活動休止。バンド名の由来は「悪意と悲劇」という意味を持つフランス語。
ヴォーカルにGacktを擁したメジャー時代が全盛期と言え、TVへの露出も多かった為
CD等の売り上げもオリコン上位に入り、「ゴスロリ」の火付け役的な
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Manaによって以後のヴィジュアル系シーンはより濃いものとなって行った。
耽美派、という言葉自体は、この時点で浸透していた訳では無く
当時MALICE MIZERのローディーだった
KAMIJOが華々しくLARAINEとしてデビューし、「耽美派」としての道を拓いて行く。
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Kaya
当初「姫」と名乗って活動していたがManaに改名を促され、Schwarz Stein (2002年Manaプロデュースによりデビュー)結成より改名。ヴォーカルと作詞を担当。
2004年にSchwarz Steinを解散、2006年からソロシンガーとして活動を開始し、シャンソンや歌謡曲のカバー公演等、幅広いジャンルで活躍。
KAMIJOを「ダーリン」「主人」と称し(注:Kayaは男性) 、セッションやゲスト出演等で共演する事もあり。
「耽美派」を最も色濃く継承しているミュージシャンの1人と言える。
→Kayaアメブロ
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Juka
Manaのソロプロジェクト「Moi dix Mois」に参加
→HIZAKI grace project
→ソロとして活動
→Shauraに改名
→色々あって活動休止
色々問題があり(ご想像にお任せします)完全に活動休止。
KAMIJOと親交があり、HIZAKIがソロプロジェクトのヴォーカルを探していた時に紹介された。
声の幅、種類、音程等は抜群。その歌声は数多くのファンを魅了して来た。
→Jukaアメブロ
Versailles活動休止後、現在に至るまで彼ら以外の耽美派の流れは静かな気がする。
次回は彼らについてもう少し掘り下げて逝きましょう(・∀・)/