気功と太極拳の関係 | 音楽・語楽・武楽を極めるアクティヴリラクゼーション!    ~フリアン道士のブログ

気功と太極拳の関係

 このブログには、太極拳等の気功武術(内家拳、内功武術という専門的な呼び方もあります)について、知識のない方が訪問されます。
 また、それが目的でもありますので、初心者向けの、オリエンテーションとして、よく聞かれる疑問にお答えして行きたいと思います。
 
 既に、健康や護身のために練習中、または経験のある方にとっても、新鮮な視点を提供出来ればと思います。
 
 なるべく客観性をもたせたいと思いますが、私も特定の流派・系統を修行中ですので、他流に対して知識が不足の点が大いにありますし、限定的な体験に基づくことをご理解下さい。

 感想や疑問があれば、遠慮なくコメントをお願いします。ただし、ディベートの場ではありませんので、ご承知下さい。また、匿名での悪意のある書き込みは削除させて頂きますのでご容赦ください。


 さて、第一回は、気功と太極拳ってどう違うの? という疑問にお答えします。
 
 実際、見学・体験に来られる方にもよく質問されますし、良く分かってない方の方が多いと思います。

 一言で言うと、武術と気功(法)が結びついたものが太極拳です。

 つまり、太極拳は気功法(の一種)であり、気功(専門的には内功法)でないものは、太極拳とは言えません。そして拳とは拳術つまり武術のことですから、武術として用を為さない物は本来の太極拳ではないと言えます。

 ストレッチ・柔軟体操を念入りにやって、基本功と型練習に終始するのは、本来の太極拳ではありません。
また、おざなりに気功を取り入れても、型が気功として武術効果を生むように出来ていなければ本物の太極拳ではないと言っていいでしょう。

 伝統的には、まず、じっと立つ站椿(たんとう)と呼ばれる気功法を、一定期間練ってから、套路(とうろ)と呼ばれる一連の型に入ります。

 じっと動かない気功で、正しい姿勢と呼吸そして脱力(不必要な緊張の無い状態)が身に付いてはじめて、動きの中で気を出し、感じられるようになります。
 
 気功法と気功としての太極拳の相乗効果で。体内の気が活性化され、骨格や筋肉の緊張やゆがみがとれ、自律神経や内分泌・免疫系のバランスが整い、脳や精神にも良い影響が出ます。

 肩凝りや各部の痛みがとれ、下半身が丈夫になるだけでなく、リラックスしながら姿勢・呼吸・動きをコントロールできるようになるのは気功のはたらきなのです。

 太極拳の本当の効果を得るには、武術的練習をする必要は、必ずしもありませんが、気功法と武術としての本物の太極拳を正しく学ぶことです。


 私の教室では、武術を目指していない方にも、気軽に楽しみながら続けられるように、気功と太極拳を同時に始めて頂きます。

 体験時に90%以上の方が気を実感して、力を使わず誰にでもできる護身術としての太極拳に納得して頂いています。