昨日は、緑鐵の若い講師の東大生たちとの食事会。まじめで教育に意欲のある学生と話をしていると、こちらも元気がもらえるし、嬉しい気分になる。

教育をやろうという学生というと、京都教育大学の学生が集団レイプをした件で、学校側が騒ぎになるのを恐れてか、きちんと報告しなかったことなどが問題になっている。

この件について、マスコミは学校の対応のほか、教師の卵がレイプをしたことを、殊更に問題にする傾向がある。

私自身は、どの職業になるから、特別に悪いということはないと考えている。たとえば、タクシーの運転手になるような人がレイプをするという話のほうが、たとえば娘が一人でタクシーに乗ることを考えると怖いと感じるし、ガスの集金人がレイプをするという話も、家に妻や娘を残しておくことを考えると怖い。

どんな職業だって、レイプは許されることではない。

だから、前も触れたが、10年も前の慶応大学の医学部の学生の集団レイプ事件についても、医者の卵だから悪いというつもりもないし、主犯格の人間が現在無事に医者になった話についても、二度とやらないでくれと願うしかない。

ただ、この格差社会の中で、親が偉いから特別扱いとか、しかも、その親が子どもを医者にするために公費の無駄遣いをするという話は許せない。

実は、主犯格の男は事件当時21歳で、この集団レイプ事件で唯一20歳を超えていたのに、なぜか実名報道されなかった。あくまで噂話だが、医学の世界の権威である父親(これについては、慶応大学の集団レイプ事件をグーグルで検索すると、どういう人かわかります)が製薬会社に頭を下げ回って、製薬会社がマスコミのスポンサーなので、実名報道をされないですんだそうだ。

結果的に、その主犯格の男は医学部に入りなおすことができて、無事に医者になったわけだが、その父親が製薬会社に頭が上がらなくなって、お年寄りに薬を減らす研究が日本ではほとんどなされなくなったという話も聞いたことがある。

それが本当なら、おそらく年間1兆円くらいは薬の無駄遣いがされているだろう。今で10年目だから10兆円の無駄遣いである。そうでなくても赤字の老人医療費や保険医療費がこのように食い荒らされたのだ。

親が偉ければ集団レイプをしても医者になれるし、そのために医療費不足で、社会保障量をあげられたり、後期高齢者医療制度が作られたりする。

レイプの尻拭いにしてはあまりに高い代償に、私は慄然とするが、それと比べると同じ21歳で実名報道される男をみて、おそらくそんな豊かな家庭の子でもないだろうし、一生ろくな就職もないだろうと、思わず同情したくなる自分に、こんなことではいけない、被害者は泣いていると、もう一度言い聞かせる。

何度も言うが、どんな偉い人の子供でも、どんな職業の人でも、レイプは悪い。とくに集団レイプは、その後の心の傷を考えると最低に許せないことだ。