2015年の記事ですが、現在でも状況はあまり変わっていないようなので再掲します。

 

また、最近の記事で「モンサントはバイエルに吸収されたのに」という率直な感想をいただきました。まったくその通りなのですが、従来通り「モンサント」と表示する方が一般的な理解が早いかと思い、これまで通りモンサントと表示させていただいております。ご了承ください。

 

 

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2015-10-30 16:00:09 

 

モンサントによる発がん性化学物質が含まれている生理用品を使っていませんか?

Are You Putting Carcinogenic Chemicals Used By Monsanto Into Your Vagina?
10月23日【Collective Evolution】
http://www.collective-evolution.com/2015/10/23/are-you-putting-carcinogenic-chemicals-used-by-monsanto-into-your-vagina/  より翻訳

 

 

 

 

 

(画像 Reuters/Lucy Nicholson / Reuters )

 

 


最近、アルゼンチンの科学者チームによって行われた消費者製品に関する研究により、綿(コットン)の含まれているパーソナルケア製品や女性向け生理用品のうち85%にはモンサント社のグリホサートが微量ながらも検出されていたことが判明しました。調査対象になったのは、薬局やスーパーで販売されている製品のすべてです。

国立ラプラタ大学に所属するチームが研究を実施し、研究結果はThird National Congress of Doctors of Fumigated Peoples(仮訳:「農薬により健康被害を受けた患者の担当医師の国際的な会議」)にて発表されたものです。汚染が確認された製品には、タンポンや生理用品、「消毒済み」のガーゼ、綿棒やウェットティシューなどが含まれています。

世界保健機関(WHO)の下部機関である国際ガン研究機関(IARC)が2015年3月に公開した研究では、問題の農薬(グリホサート)は「発がん性のある可能性がある」と判断されています。

アルゼンチンの研究チームはラプラタ市内のスーパーや薬局から様々な製品に対して調査を行い、綿棒やガーゼ、女性用生理用品を分析しました。

検査された製品のうち、85%からはグリホサートが、そして62%からは(グリホサートの派生物である)アミノメチルホスホン酸(AMPA)が検出されています。

アルゼンチンで栽培されている綿花のほとんどは遺伝子が組み換えられたもので、綿花が開いた状態で農薬のグリホサートが使われています。上記の製品に使われている素材(綿)に、問題の化学物質が直接、噴霧されているということです。


同研究の代表者であるダミアン・マリノ氏は、次のように話しています。

「以前行われた研究やそのチームによれば、検査対象となった果物や野菜の80%近くから農薬が検出されたということですが、さらに私たちが調査した消費者向けの日常的なヘルスケア製品のサンプルのうち少なくとも85%から農薬が検出されたとされると、これは『農薬の被害を受けた村』だけの問題ではなく公衆の健康問題であり、政府当局が関与するべきなほどに深刻な問題です」

そう、アメリカ国内で栽培されている綿花もまた遺伝子組み換えですが、その綿花にもグリホサートなどが噴霧されているということです。


ではどうしたらよいのでしょう?

いくつかの選択肢があります。
オーガニック・コットンの製品も数多く市場に出回っていますので、そちらのご利用も可能でしょう。オーガニック・コットンの女性用生理用品は、多くのスーパーや健康食品のお店などで販売されています。

消費者にはどのような製品が陳列されるかに対して直接的な影響力があります。つまりご自分のお金の使い方で「投票」を行うことができるということです。皆がオーガニック製品に切り替えることで、化学物質まみれの製品の存続能力は経済的に失われ、製造が停止されることになるでしょう。

そして情報を広めましょう。変化を起こすための最初のステップは、認識を広めることです。



その他の代替製品

*月経カップ
タンポンや生理ナプキンの代替品として、私が一番にチョイスするのは月経カップです。柔軟性のあるシリコン製のカップで、膣に直接挿入して使用します。簡単に言えば、生理の血液のすべてがカップに入るということです。生理期間中は12時間ごとにたまった血液を捨て、その後再び中に戻します。

何をお考えかわかりますよ・・・グロイですよね!私も最初はそう思いました。気持ちが悪くて、自分が使っているところなど絶対に想像もできなかったのです。

しかし月経カップから得られるメリットについて調べ上げたところ、考えは変わったようです。適切に使用されれば、血液に触れることもないのですから。しかし血液に触れたところで、どんな害があるでしょうか?手を洗えばいいのですから、大騒ぎする必要もありません。

慣れるまでにはしばらくかかるかもしれませんが、慣れてしまえば、もっと早くに使い始めればよかった!と思うことでしょう。慣れるまでの間は、失敗した時に備えてこれまでどおり、生理ナプキンを使うことをお勧めします。

月経カップを使用することで、かなりの節約になりますが、それだけでなく環境にも大きな貢献をしていることになります。女性が生理の始まりから閉経までの間に、平均で約1.7万の生理用ナプキンやタンポンを使用したとして、それを世界中の35億人の女性の数だけ倍増したら・・・細かい計算はお任せしますが。

月経カップのもう一つの素晴らしいメリットは、生理痛が軽くなったという女性が多いということでしょう!それだけでも月経カップの使用に切り替えるよう決断する女性もいるかもしれません。

月経カップやオーガニックコットンの生理用ナプキンの利点や使用法の詳しくは、こちらの記事でご覧いただけます。




「まだタンポンやナプキンを使っている人は必読(英語)」http://www.collective-evolution.com/2013/01/13/still-using-tampons-or-pads-you-should-read-this/





(翻訳終了)


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【追記】

**グリホサートって?**

グリホサートはモンサント社の販売している農薬、ラウンドアップの有効成分です。

グリホサート以外の成分も気になりますね。



5月6日★【隠蔽されるラウンドアップの毒物危険性】米国のGMO農業の破局に学べF・W・イングドール より一部引用


「モンサントが農家に勧めたのは、グリホサートを2,4-Dなどの旧式の除草剤と混ぜることだった。

 

 

2,4-Dは、ガン、生殖系・神経系の損傷との関係があるため、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーでは禁止されたものだ。

また、2,4-Dは、1960年代にベトナムで使用されたモンサント製の枯葉剤の成分でもある」

 

 

 

 

 


**日本の場合は?**

本文はアルゼンチンのケースでしたが、日本の綿花製品はどうでしょう?

帝国書院によると、2014年時点で日本が綿花を輸入している国

1位 アメリカ 32.6%
2位 オーストラリア 15.5%
3位 ブラジル 13.7%
4位 ギリシャ 10.6%
5位 インド 10.5%

とのこと。また日本は綿花の100%を輸入に頼っています

モンサント社の本拠地アメリカ、そしてインドオーストラリアブラジルではBt綿花(バイオテック・コットン、遺伝子組み換えの綿花)が栽培されています。

インドの状況について詳しくはこちらから日本語でご覧いただけます
Wired ) 。特に綿花に限れば、害虫を避けるためにある細菌の遺伝子を綿花に組み換えているそうですが、二次災害として別の害虫が大繁殖したというケースが世界中から報道されています。


ブラジルでもBt綿花は栽培されていますが、2013年には害虫が大量発生して多大な損失があったとのこと。

中国でもGt綿花が2010年には害虫の大量発生で大損失を出しています(国連大学マガジン)。

(本件とは直接は関係ありませんが、中国産の生理用ナプキンからはなんと放射線量が基準の35倍を上回っていたとして今年の3月にニュースになっていました(新華ニュース))

ギリシャについては、英語版ウィキで確認するとGMOの栽培は禁止されているようです。


ということで、日本国内で販売されているタンポンなど綿花の使用されている生理用品の一部からもモンサント社の農薬が検出される可能性も
高いことが予想されます。

綿花が原料として使用されていない生理用ナプキンもほとんどが石油原料から作られており、こちらについても皮膚から吸収されて身体に有害ではないかという説もあります)


**経皮吸収について**

また、同じ皮膚でも箇所によって経皮吸収の程度には大きな差がありますが、こちらの記事をぜひご覧下さい。

■皮膚から身体に入る経皮吸収の毒 その2■  

 

(画像:上記リンクより)

 

図解でわかりやすく説明がありますが、二の腕の内側の吸収率を1とした場合、性器周辺の吸収率は42倍で身体の中でも最も吸収率がとびぬけて高いようです。

 

上記リンクには、こちらの図以外にも皮膚から物質を吸収する過程が画像付きでわかりやすく説明してありお勧めです。


ですので、下着や生理用品に有毒な物質が含まれていたとしたら・・・できるだけ避けた方が賢明ですね。




**代替方法**


本文中では月経カップというものが一押しされていましたが、詳しくはこちらから→日本語ウィキ「月経カップ」





身体に入れるものですし、ご利用を検討される場合は事前にしっかりと調べてください。


ただ私自身は体内にシリコンを入れるなんて気持ちが悪いので、使い捨ての生理用ナプキンから何度も使えるオーガニック・コットンの生理用パッドに乗り換えています。

噂で、
・生理痛や生理前のイライラが楽になる
・体が冷えない

・生理期間が短く(適切な長さ)になる
と言われています。

私は生理痛は元から軽い方なのでよくわかりませんでした。実際に使用した他の方たちの感想はこちらから→(NAVERまとめ


しかし「布ナプキンで体が冷えない」ってどういうことなんだろう?と使用前は不思議だったのですが、使い始めて使い捨てのナプキンがどれだけ体を冷やしていたのか実感できてびっくりしました。「もっと早くに知りたかった!」と思いました。




手作り布ナプキンは、ネット上などでも作り方が簡単に見つかります。


布ナプキンの無料型紙や詳しい作り方はこちらから
http://candy.halfmoon.jp/handmade-nunonapu.html

素材のオーガニックコットンも同様に、ネット上で買えるようです。



時間がない、あるいは裁縫が苦手な方はこういう出来合いのものでお試しもありですね。(ずぼらな私は、こういう入門編セットから入りました)


石油系の使い捨てナプキンは、漂白・除菌の目的で漂白剤が使用されており、その漂白剤からなんとダイオキシンが発生しています。ですので布製ナプキンを買う際にも、できれば無漂白な製品を選びたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


つけおき洗いにお勧めなのがこちら。