トルコ政府とISISの石油の取引について
Ankara's oil business with ISIS

11月25日【RT】https://www.rt.com/business/323391-isis-oil-business-turkey-russia/ より翻訳

ISISのテロ活動の主な資金源は違法な石油取引によるものであるが、トルコ政府がISISの違法な石油取引の手助けを行っているとロシア政府が批判している。、

シリア国内でのロシアの空爆により、トルコの仲買人に利益をもたらしている石油取引が阻害されていることが分析から明らかにされている。そして、トルコの仲買人にはトルコ政府の職員も含まれているという。

トルコのソーシャルメディア上には、トルコのレジェップ・エルドアン大統領の息子、ビラル・エルドリアンがイスタンブールのレストランで、ISISのリーダーとされる人物と会食しているところを撮影した写真が投稿されている。このISISのリーダーはシリアでのホムズやロジャヴァでの大虐殺に関与していると言われており、この人物の名前はシリアのクルド人や西洋に住むクルド人の名前だ。




ISIS主導者と会食するトルコ大統領の息子

(画像 https://twitter.com/Dilxazsofi/status/513283816434450432より)



ビラル・エルドリアンは、闇市場でのイスラム国との石油取引に直接的に関与しているという疑惑が持ち上がっている。

トルコとシリアの国境付近でロシアのSu-24が撃墜された後、同日にプーチン大統領は次のように述べている。

「イスラム国は石油の密売から得られた数億ドル、あるいは数十億ドルという莫大な資金を有しています。 さらにテロリスト集団は一国の軍部によって守られてさえいます。彼らがあれほどまでに大胆に、そして厚かましく行動している理由がこれでお分かりでしょう。なぜテロリスト集団があのような残忍な方法で人々を殺しているのか。なぜ彼らが、ヨーロッパの中心地を含めた世界中でテロ行為を行っているのか」


昨年10月、イスラム国は石油の密輸から、一日あたり100万ドルの収益をあげていると米国財務省内のテロリズム・財政に関する諜報部門に所属するデイビッド・コーエン氏が話している。

「私たちが入手した情報によれば、先月の時点ではISIL(現在では一般的にISISとされる)は様々な仲買人に対し大幅な割引価格で売却していたことが明らかになっています。その仲買人にはトルコの業者も含まれますが、このトルコの業者がオイルを転売するために購入後に輸送しています。

また、ISILの統制地域から産出された石油の一部は、イラク国内のクルド人に売却され、さらにトルコに転売されているようです」



さらにロシアのミートリー・メドヴェージェフ首相によると、トルコの仲買業者には民間の企業家だけでなく、トルコ政府当局者も含まれているという。

トルコ政府がイスラム国を保護しているのは、「ISISが統制している石油プラントで精製される石油製品の供給に、トルコ政府職員の一部が直接的な金銭的利害関係を持っている」ことが原因とのこと。

ロシアのNational Energy Security Fundの政治分析官Igor Yushkov氏は、シリア国内のロシアの反テロリズム軍事作戦によって、このような取引が非常に困難になっていると話している。

「最近では、(石油運搬の)トラックの隊列は消散し、最大積載量は小さくなっています。ロシアの軍事作戦の始まる前は、買い手は自身で油田を訪問していましたが、今では彼らも新しい場所を組織化させる必要が出てきました」
(Gazeta.ruより)

同氏によると、ISISには充分な能力のある専門家が不足しているため、石油抽出は減少するだろうとのこと。

ロシアの石油産業の専門家によると、イスラム国の石油の販売価格は1バレルあたり$15~25で、北海を中心に採鉱されるブレント原油の取引価格$45~50と比較するとずっと低価格だ。

ロシアの石油産業の専門家:「転売することにより、トルコ政府には追加所得を受ける機会が生まれ、さらに過激派を爆撃しているという名目のもと、クルド人に対して爆撃を継続し続けることが可能になります」




(翻訳終了)


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【コメント】


「おっす!元気?」「まあまあかな~」 という声が聞こえてきそうな写真が昨年のツイッターで出回っていました。


(画像 https://twitter.com/PolitikmitHerz/status/527051947460001793 より)


ツイッターには、
「トルコ=ISIS、 エルドリアン=ISIS
トルコ軍兵士が、ISISテロ戦闘員と仲良くおしゃべり中」
とあります。


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その他にも、至近距離にISISがいても何もしていないトルコ軍の写真とされるものも。


(画像 https://syrianfreepress.wordpress.com/2014/10/20/turkey-treat-kurds-as-zionists-palestine/ )



シリア国内のISISの大好物である錠剤の覚醒剤、
Captagon(カタゴン)の多くも、ヨーロッパやトルコから入ってきていますし(the Guardian)、トルコとの国境近くでISISがロシア軍に本気で攻撃されると・・・ISISとしてはさらに困るんでしょうね。




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そして、気になるロシア人パイロット二人に関する続報です。

トルコに撃墜された戦闘機のロシア人パイロットのうち一人は無事に救助され、シリアの空軍基地へ輸送される
One of 2 Russian pilots shot down by Turkey rescued, back to airbase in Syria
https://www.rt.com/news/323377-russian-pilot-saved-syria/


在仏のロシア大使の発表によれば、

・パイロットの一人は爆撃により負傷し、地上に着陸した際に近辺のジハード主義者によって残虐に殺害された

・もう一人は逃亡に成功し、シリア軍によって同国内のロシアの空軍基地に輸送される
予定

だいうことです。



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これも翻訳しようかと思ったら、もうすでに翻訳されていました!迅速でわかりやすい翻訳、ありがとうございますm(__)m


トルコは国境を一方的にシリア側に移動させていました。」(日本や世界や宇宙の動向さま)

http://blog.livedoor.jp/wisdomkeeper/archives/51974546.html

詳しくはこちらでご確認ください。


一方的に領空を変えておいて、そこに入ったからといって攻撃とか、ねえ・・・無茶もいいところです。

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しかも、シリア国内の石油油田の場所とISISの統制地域を重ねてみたら、ISISの目的は石油なんだということが誰の目にも一目瞭然ですね(Financial Times)。



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【関連記事】

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