皆さん、おはようございます。


明後日は立春。
それまでにどうしても
大掃除をしたくて


下駄箱の靴
粗大ごみ(衣装ケースや三輪車)
大量のガラス瓶などなど


いらなくなった物を破棄し、
スッキリと立春を迎えようと
思っていたのですが、



どうしても捨てるに捨てられない
着物を整理できずにいました。



皆さんも、
着物って処分し辛くないですか?



「着物には魂が宿る」といいます。


そういう言葉を信じ、
着物を大切にする日本人らしさが
私は好きなのですが、
だからと言って
全て取っておくわけにはいかず、
またポイッと捨てることもできません。


だけど何年も袖を通していないのも事実。
意を決して整理することにしました。


着物好きにとっては
かなり勇気のいることです(。>д<)




主人の祖母が亡くなったときに
いただいてきた衣装ケース2つ。
缶で出来ていてレトロ感いっぱい。
ケースを見てるだけでもワクワクします。



このケースは7年ほど開けてません。
7年も開けてないことに
今更ながら驚きますが…



出て来たものはやはり
ほとんど着られないものばかりでした。




丈が短すぎたり
生地がすぐに裂けてしまったり
傷みが激しかったり


中にはまだ着られるかなぁと
思う物もありましたが、
柄などが好みでなかったり。



以前の私でしたら
小物を作ったりして
何かに利用しようと考えるのですが、
今はそんな時間を持つことができません。


やはり断捨離するしかない。


もちろん、感謝をして



ただ、どうしても処分できないお着物が
1枚ありました。



こちらのお着物。
とても綺麗な状態だけど裄が足りない。


袖出しをすることはできますが、
お金をかけてするよりは
このお着物が似合う方に
着ていただけたらと思い、
お友だちに連絡をしました。


喜んで引き取って下さり
翌日にはそのお着物を着てくださり
一緒にお食事を。



右端の早苗ちゃん
とても丁寧な暮らしをされている方です。



明るく優しい雰囲気の早苗ちゃんに
とってもお似合いで
帯とのコーディネートも素敵。
お着物が生き返りました。
やはり貰ってもらってよかったぁ。



そして早苗ちゃんが話してくれました

「このお着物を羽織ったら、とっても上品で、きちんと生きてこられたんだなぁって
感じたの」と。



まさしくお着物の持ち主だった
主人の祖母人柄そのもの。



羽織っただけでそのように感じた
早苗ちゃんの感性に驚きましたが、
その言葉を聞いて、やはり
「着物には魂が宿る」
改めて思いました。



こんなことを書くと
余計に捨てられなくなるかもしれませんが
捨てる前には感謝を必ずすること、
それが大切だと思います。



捨てられないからと
何でもかんでも差し上げるのは
よろしくないと思います。


裏地がシミだらけのものは
気持ちよく着られないですし、
裏地をきれいにするには
数千円の費用がかかります。
差し上げた相手に負担になってしまっては
もともこもありません。


差し上げるなら状態のよいものを!
貰った方も喜んでくださいますし、
お着物も喜びます。



お着物の整理って
なかなか難しいですが、
まずは状態のいいものを残し、
ご自身が着られないのであれば
着ていただける方に差し上げ、
お着物を生き返らせる。


状態の悪いものは感謝して処分する。


私は7年越しにやっと整理ができました。
皆さんの箪笥にも眠っているお着物が
たくさんおありでしたら、
是非整理なさってみてください。


もし全て処分になったとしても
感謝を忘れなければ大丈夫。
もし1枚でも生き返らせることができたなら、それはそれは清々しい気持ちになりますよ。


 
 
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