情熱
日本人が受け取る「情熱」のイメージは写真のようなものだと思います。
それは、正しい解釈です。
何故かというと、「情熱」という言葉の意味がそうだからです。
国語辞典を調べてみると
情熱
ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。また、その気持ち。熱情。
情熱的
[形動] 感情を激しく燃え上がらせるさま。
なのに、私が身を置くセミナー業界においては、異なる定義をしています。その意味は「大好きなこと」という意味。そして、それを定義し直すことなく、日本の人たちに向けて使用しています。
発端は、業界の発祥がアメリカであり、そこで話されている英語という言語において「パッション」という単語は「情熱」と訳されます。だからなんです。
異なる言語において、全く同じ意味を持つ「単語」はそんなにあるものではありません。「情熱」のケースもそう。「情熱」と「パッション」は、似て非なるもの。でも、「情熱」以外にパッションに相当する日本語はないので、こんなことになってしまいました。
自己啓発セミナーに参加すると、我々はよく「あなたの情熱は何ですか?」などと聞かれます。
正しく日本語を理解している人にとっては、変な質問です。上記辞典の定義を見ても、「情熱」は「気持」の一種であり、
「“何ですか?”と言われても・・・」ですよね?
だから、もしあなたがそんな質問を受けたら・・・
「あなたが大好きなことは何ですか?」
「お金をもらわなくてもやり続けるようなことって何ですか?」
「時間を忘れて夢中になってしまうことって何ですか?」
「ついやってしまっていることって何ですか?」
と、かってに翻訳して答えてあげてください。
どうぞ、よろしくお願いします!