『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』 〜意味なく孤独に闘う意固地なヒーローの誕生〜 | トンデモ・シネマの開祖

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『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』

スター・ウォーズ・ファンって目が節穴だと思うんだよね。

 

だって、誰がどう見たって一番面白いのは「EP6 ジェダイの復讐(のちに帰還に変更)」なんだよ。

実際、後のシリーズは本作の構成と手法のアレンジ版にしかすぎない。

 

「EP4 新しい希望」では、偶発的に作ったシリアル・シリーズだった為、ストーリーがくだらない上に、自主映画の様にダラダラと長い。
展開も遅く、みんなで劇場で寝たのにも関わらず大ヒット。

ジョージ・ルーカスも「続編も前作もあるんだ」とは言ったものの、こんな映画がヒットするわけがないと思い、ハワイに逃亡。
後に「インディアナ・ジョーンズ」でコンビを組むスピルバーグに出会って、スター・ウォーズの事を忘れようとしていた。

そんな中、ヒットしたので続編を作らされるが、アイデアが全く浮かばない。


おかげで「EP5 帝国の逆襲」面白そうになりそうで、全然、意味不明の変な映画。

映像に催眠効果があるらしく、未だにこれが名作という人が多い。

しかし、ヒロインが浮気するという前代未聞の展開に、ラストでは悪役が「実は俺が親父」と言われて、主人公は何の役に立たないという、どうでもいい身内ネタまで超退屈。

そもそも途中から始まって途中で終わる映画が面白いわけがなく、面白いという者も論理的に説明できない有様。

 

 

上の2作に比べ「EP6 ジェダイの復讐」はテンポアップしており、前編と後編は全くの別物。

 

しかも前編ではヒロインのビキニのような衣装で化物に奴隷にされて、日常的にベロベロ舐め回されるなど、完全に性的暴行を受けた後の様なシーンまで含まれており、これまでになく大人。

 

さらに後半では白かった柔道着が真っ黒のスリム作務衣になり、スタイリッシュな主人公ルーク・スカイウォーカー。

前作の浮気は浮気でなく、主人公とヒロインは兄妹だったという強引な展開はあるものの、変なちっこいクマみたいな民族と共に世界平和を取り戻す。

 

特にラストでは、ルーク・スカイウォーカーの描き方は見事だ!

 

宗教や政治、倫理観も持たず、恋人もおらず、仲間さえ無視して、ただひたすら意味なくロンリー。

【アイツ嫌い】という『フォース』という名の『カン』を感じたという理由だけで、敵国の皇帝と闘う!

こんな意固地なヒーロー像は後にも先にも全く存在しない。

まさに、これぞ、オタクの希望の星。

 

こんな意固地なヒーロー像は後にも先にも全く存在しない。

まさに、これぞ、オタクの希望の星。

なのに、評判が悪いなんて考えられない!