第7章4部

Promise :環34才、遼27才

 

 

<遼サイド>

 

「でも?何か他にも理由があった?」

 

「うん。」

 

「母さんや父さんと同じくらい葵にとって大切な人が、こっちにいたんだろ?」

 

「え?」

 

葵が驚いて、僕をみた。

 

「知ってたの?」

 

「ああ、母さんからね。でもほんの少しだけ。名前さえも聞いてないけどね。葵に好きな人がいるって、それも関西じゃなくて、こっちに住んでるようだって。」

 

「そう・・・。でも、もう名前もおしえる必要無くなっちゃった。」

 

「それが涙の原因?」

 

「・・・の一つ。もうだいぶ前の事だから。やっぱり、お兄ちゃんがいなくなるのが・・・辛いの。」

 

「ねえ、話してよ、葵。その人と何があったかをさ。母さんもそれが薬だって言ってただろ。」

 

「たいしたことじゃないと思うの・・・世間一般に言えば。たぶん。」

 

「なんだよ、その言い方?」

 

「他の・・・」

 

「ん?」

 

「他の女性と結婚したの・・・ただ、それだけ。」

 

「それ・・・どういうこと?」

 

そんなことは、母さんから聞いていない。

 

「葵はその人が好きで、とても幸せそう。関西でなく、こちらに戻ろうと思ったのもそれが理由かもしれないわ。」母さんからは、そうきいていた。

 

とても幸せそうだと・・・・。

 

葵に何があった?葵がつらい思いをしているなんて、僕は全く知らなかった。

 

気付いてやることも出来なかった。僕は、何をやってたんだ。



<つぶやき>

 

 パソコンかわったら、あげ方もかわりますね。

フォントとか、字の大きさとかこれでいいのかな?

ふ・・・不安ww