先日、大正デモクラシーの時のモダンガールのなりそこないみたいな人がおりました。

はっきり言って気持ち悪かったですねぇ。
親子で揃って似た様な服と化粧、そして同じ髪型…
ま、別に良いんですけどね。



ところで皆さん、コバの手入れに専念した事はありますか?コバと言うのは靴底の側面の事で、かなり重要な部分です。

ブラッシングさえしない人もいますが、まあクリームさえ付けていればどうにか綺麗になりますよね。

今回は革底で革コバ(?)限定の話ですが、ゴム底だって綺麗にしておいて下さいね。
チャーチのチェットウィンドでやります。


コバが荒れてきたら、まずサフィールノワールやデリケートクリーム、コロニル シュプリーム等のどれかを塗って柔らかくさせます。

そうしましたら柄付きのブラシや、コードバンに使うアビースティックなんかを使って毛羽立ちを寝かせます。

ずっとずっと、両足合わせて一時間程擦り続けます。

ツルツルになるので、もう一度色付きクリームを塗ってゴシゴシ擦れば大まかな作業は完了です。
ストッキング等で磨き、コロニルで艶を乗りやすくさせ、ワックスで残りの溝を埋めます。流石に全ての溝を埋めるのは大変ですので、この位が良いかと↓

白が反射していますよね?ここまでくればかなり良い見た目になります。


そして、もう1つの大きな作業があります。目付けやウィール、ウィーリング、ファジングと言われるウェルトにあるギザギザした模様、これが消えてしまった時にやる作業です。ただ、これは線を付けるだけなので凹凸が欲しい場合にはコテを買うか修理屋に行くかしないとダメです。


方法は簡単です。
均等にカッターで切れ込みを入れていくだけ。アッパーにカッターの上部が引っ掛かると傷付いて、以外と目立つので気を付けて下さい。

分かります?上の写真と比べて、細かい線が入っています。手前側ですとぼやけて分かりにくいですが、中心らへんを見て頂くと線が見えます。



片足完成!

どちらか分かりますか?


正解は右側にある左足(ややこしいですね…)です!

少しの差ですが、以外と印象が変わったりします。


両方完成!

もともとあったのに、何故か消えてしまい、少しブルーでした。。

しかし、この方法を思い付いて約1時間で完成させました!
最初の左足は、少し躊躇してしまい、40分も掛かりました。でも慣れてしまえば20分で出来るという事です!
更に慣れればもっと早く…という事でしょうが、あいにく(??)その様な靴が無いので出来ませんね。



陽に当ててみると更に分かりやすいです!

ファジングを見に、蟻までやって来ました(^^)


外での全体図を。

靴磨きをする方は、この靴を見て変だと思いませんか?
チェットウィンドといえばドレッシーな迫力があり、シャキッとしていますよね。

でも何だかどっち付かずな印象を持てません?光っているのにぼんやりしている感じが…。


まぁ、この靴に使ったクリームのせいです。このエボニーと言う焦げ茶色にただの茶色を塗ったらおかしくなったのですから。

「ムラにならない為に薄い色を塗る」
というのは、もしかすると、、というかあまり宜しくない事なのかも知れませんよ。

こちらはボアブラウンという、エボニーに最も適した色と思われる物を使って磨いた後のチェットウィンド。

シャキッとしています!


やはりクリームは「合った色」を塗るのが一番です!!!

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詳しくはコチラをご覧下さい!





今回のYouTubeは、
ジェリー リー ルイスのグレート ボール オブ ファイアー
Jerry Lee Lewis  Great Ball Of Fire
です!火の玉ロックとも言われますね!
映画の映像ですし、本人では無いのですが、むしろこっちの方が格好良い気がするので(パフォーマンスは凄すぎる)、どうぞご覧下さい。

それでは!