味わえば、味わう程、私は自分らしくいられる環境を求めていた。
その頃、同僚がまた一人、また一人、離職していた。退職理由は、似ている。もっと自分の声に従って生きる、と。私は故意にしていた友人が退職前に私に声をかけてくれて、本当の気持ちを聞けた時、不謹慎ながらも毎回メチャメチャ応援している自分がいた。送別のメッセージの最後はいつもコレ。
「Be happy!」
幸せはジブンのココロが決める。
私には、息子が一人いる。
独り身だったら、いきなり会社を辞めて、辞めてから考える選択もあっただろう。でも食いっぱぐれはできないという責任感があった。それに、今2週間に1度、プロコーチになるためのskypeでのグループコールや夜のコーチングセッションの時間を確保するには、下手に今転職をしてその時間を確保できなくなることにはNOだった。コースが終わる7月までは転職しないと決めていた。
ただ、体は疼きだしていた。
プロコーチのコースが終了するのは7月頭。4月から転職活動に動いたとして、5月末までにもし決まったら、コースが終了する頃に転職できるかもしれない。もしダメなら、それが答えだ。今の場所に留まる選択の中でもう一度その意味を考えよう。
動いてみよう。
先に退職した仲間には、こんなことを言っていた。
「私は7月頭まであと半年は動けない。でもいずれ私もここを出ると思うよ。」
なんの根拠もなかったが(笑)
それで仕事をしながら、プロコーチへの学びを進めながら、子育てもしながら、私は転職活動を始めた(笑)自分でも驚異の4足のワラジ!
始めるといっても、私がいるのは転職支援の会社。気になる職種の募集案件から、選考に進んでいる人のレベル、会社の就業環境まで情報があったりする。
どんな企業がどんな人を求めているか、そして自分は当てはまるかの相場もついてしまう環境だ。時間はない。無駄打ちもできない。だから、動くといっても、かなり的を絞った動き方だけど、自分に響くかどうかという観点で。
→【第5章】