コーチングとファシリテーションの違い | ステップファミリー×組織開発

ステップファミリー×組織開発

どん底だったシングルマザーの時代から幸せなステップファミリーを築いた軌跡。現在はパーソナルのコーチング(1on1)と組織開発や関係性のシステムコーチとして、あらゆる組織や家族・カップルの応援をしています。

こんにちは。

Co-leadersのSHIHOです。

 

”コーチングとファシリテーションの違い”

を調べてみると、ほぼほぼ

 

コーチング=個人への関わり

ファシリテーション=集団、組織、チームがお互いに意見を出し合って物事を決める

 

という風に書いてある記事が

ほとんどという感じがしています。

 

それは正しくもあり、一部であるという

角度から少し綴ってみたいと思います。

 

 

 

 

確かにそれは事実でもあります。

コーチング=個人への関わり

というのが今の世の中の認識のされ方としては多いです。

 

 

 

ただですね、

”システムコーチング”というものがあります。

“システムコーチング”とは

実は個人ではなく

「集団、組織、チーム」に関わるコーチングなんですね。
 

 

 

 

滝汗はてなマークあせる

 

えっ?となりますよね。

 

 

 

ということは、

システムコーチングとファシリテーションの違いは!?


 

 

 

そうなんです。

ここが、非常に分かりづらいポイント。

 

 

 

ではまず、

コーチングとは。(wikipediaより)

促進的アプローチ、指導的アプローチで、クライアントの学習や成長、変化を促し、相手の潜在能力を解放させ、最大限に力を発揮させること目指す能力開発法・育成方法論、クライアントを支援するための相談(コンサルテーション)の一形態、とあります。

 

 

つまり、

現状Aに対して、本人にとっての未来のありたい像Bへ向かってどうするかということを、本人から引き出しサポートします。

(※外部からのアドバイス助言がコンサルタント)

(※外部からの指導はティーチング)

 

 

それをシステム(組織、チーム)に対して行うということは、

組織の現状A'に対して、

組織の未来のありたい像B'に向かって

組織としてどうしていくかということを、組織の内側から引き出しサポートしていくこと、ということをしています。

これがシステムコーチングでしていることです。

 

 

 

 

では、ファシリテーションとは何か。(FAJより)

ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。その役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、会議で言えば進行役にあたります。

 

 

 

ここまで整理すると、

システムコーチングとファシリテーションは非常に似ています。

 

 

 

では更にみていきますと、

ファシリテーションの4つのスキル

という中に、

1.場のデザインのスキル〜場をつくり、つなげる〜

2.対人関係のスキル〜受け止め、引き出す〜

3.構造化のスキル〜かみ合わせ、整理する〜

4.合意形成のスキル〜まとめて、分かち合う〜

という風にあります。

 

 

 

システムコーチングでも、この1〜4はすべて

扱っていくのですが3.4に行く前に、

1,2の部分はサラッと書いてありながら

とてもそのシステム(組織、チーム)の中に複雑に”関係性”が影響しあっているので、そんなに簡単にみんなでいい感じの解決策を作ろう!とはならないんです。


そう、ポストイットで意見を出し合おうとなる前に、

企業とか組織とかのシステムの中には

めくるめく複雑に絡み合う関係性があるのです。

 

 


もう少し詳しく言うと、、、



 

”グループ内において難問に取り組む時、明白なものであれ、潜在的なものであれ、衝突はほぼ確実に免れない。衝突があるからこそ、難問に取り組むのは大変なのだ。人は家族や地域社会、あるいは組織の中での衝突を自然と避けるものだ。〜中略〜

しかしながら、人々は多くの場合、自分の価値観と自分自身の観点に夢中になり、部外者の考え方を自分の考え方に対する脅威とすら考える。そうなってしまった場合、丁寧なやりとりだったものが、激しい言い争いとなり、さらには破壊的な衝突へと発展しかねない。

そのため、リーダーシップを発揮する際に重要なのは、適応の作業を促す際に、人々の相違、熱意、衝突に取り組み、またそれらの破壊的側面を最小化し、建設的なエネルギーを確保することだろう。”

(「最前線のリーダーシップ」ロナルド・A・ハイフェッツ著)

 

 


つまり、目に見えない関係性の質を安全な場を用意しながら、醸成させることが結果的に思考の質も、行動の質も、結果の質もグッと引き上げることになる。

ただそれが適切でなかった場合、変革の成功も、また自分自身の信用も危険にさらすことになる。

 

 

ここがシステムコーチングを行う時の一番ガクブルに((((;゚Д゚)))))))緊張する部分なのだと思う。


 


 

この部分を、システムコーチングでは

非常に繊細かつ大胆に扱っていきます。

(下手したら火傷するぜって感じ)

 

 

そこには、本当に自然に任せていく生のプロセスになるため、場合によっては、いい感じになっていく(仲良くなる、深くなる)だけではなく、時には、システムの内側の姿が明らかになり、対立を生んだり、別れや痛みを伴う場合もあります。そういう意味では、チームビルディングなんて言葉とは程遠い現実もありうるのです。



普通の人は避けたい場の感情をも

Sitting in the fire🔥

という言葉で表されることもある程

そこに立ち続け直視していく仕事。



40位上のツールがあるので、

システムの向かう先に応じて対話を加速させる

仕組みがそれをパワフルにサポートします。




場の状況に応じて

実施する内容やワークを急遽変更する場合も

よくあるため、

タイムライン通りに進む保証もないのです。

ほぼ即興。場作りの筋肉が問われますw

(準備やアセスメントも結構準備するですけどね)




ただ、そこを潜り抜けたら

構造化や合意形成はシステムが自らサクサクと

勝手に進むことが多いのです。

 


そう表現すると

システムコーチングはビビられちゃうかも

しれませんけども、

“なんとなくいい場”ってのは

おそらくシステムコーチングではないです。



伝わるかどうかわかりませんが

もっといい言葉が見つかればまた書きます。


ある種のワークショップとも違うし

楽しかった!という場ばかりじゃないのです。




この辺は

システムコーチングの説明会で

よく質問されることではありますが

プロフェッショナル実践コース(資格コース)

まで進んだ人でも自覚的に分けられる人は

少ないくらい難しくて深いところなので

今は伝わるかわからない上で

いったん言葉にしてみました。



 

 

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