tmix(ティーミックス)

データ作成にはAdobeのPhotoshopとIllustratorというソフトを使って作っています。ソフトのバージョンはそれほど古くなければ(CS以前でなければ)操作はあまり変わらないと思うので、この記事が参考になるかと思います。
今回は先日作った、生田衣梨奈さんのヲタTシャツを例に紹介します。
Photoshopは主に下絵の作成に使い、Illustratorで作画と文字を入れたりしています。Tシャツ1つのデザインを仕上げるのにだいたい5~7時間位かかります。作業の比率としてはPhotoshop


僕の制作手順は以下のとおりです。
※各画像はクリックで拡大して確認できます。
【1】下絵の準備(約15分)
1-1 スキャン
下絵をスキャンします。家庭用のスキャナで問題ありません。最終的にA3サイズのデザインを作る場合長辺2000px程度の画素数があれば十分です。カラーでも白黒でもどちらでも良いです。
1-2 トレースしやすく画像加工
「イメージ>色調補正機能」の「明るさ・コントラスト」や「レベル補正」を使ってIllustratorでトレースしやすくコントラストを高めに加工します。
1-3 解像度を最適化
メニューの「イメージ>画像解像度」で「再サンプル」のチェックを外し「解像度」を72pxに設定します。
【2】下絵トレース(約3~5時間)
2-1 ファイル作成
tmixはプリントサイズがA3までなので、A3サイズ新規ドキュメントを縦位置で作成します。
2-2 下絵を配置
「ファイル>配置」で準備した下絵を配置します。
2-3下絵の表示濃度を調整
配置した下絵があるレイヤーをダブルクリックしてレイヤーオプションを開いて、「画像の表示濃度」を調整するとトレースがしやすくなります。
2-4 トレース
下絵のレイヤーの上に新規レイヤーを作り、下絵をトレースしていきます。赤枠で囲った選択ツールとペンツール、パスファインダー機能を主に使ってベジエ曲線を書き、オブジェクトと呼ばれる色面を構成していきます。
思い通りの線画を描くにはコツが入りますが、慣れると簡単なので頑張ってください。Illustratorの各機能の使い方は、書籍や検索で探してみてください。
ただひたすら丁寧に根気よく作業を続けるのみです!
【3】レイアウトと配色を調整(約1.5時間)
3-1 文字を配置
文字用の新規レイヤーを作ります。自分の場合はあくまでもイラストがメインなので、この段階で文字について初めて考えます。赤枠で囲った「T」のアイコンの文字ツール文字パネルを使って文字を入れます。同時に全体のバランスを見ながらレイアウトと大きさを調整します。
3-2 配色バランスを調整
トレース段階では黒、グレー、白の仮の3色で制作したり、はじめから大まかに色を決めて制作したりとまちまちですが、トレースが完成したら全体のバランスとTシャツの生地の色を考えながら色の配置を調整します。
トレースはしたけど、生地の色を活かすために、不要になるオブジェクト(色面)も出てきたりします。あーでもないこーでもないと色んなパターンを作る場合もあるので意外と時間がかかります。
【4】入稿形式で保存
tmixの入稿用のデータにするために「ファイル>Web用に保存」で
プリセット:PNG-24
透明部分:チェック
画像サイズ:長辺2880px以内
で保存すればデータ作成完了です。
※1 画像サイズの「%」を変更した場合は「アートに最適」となっているセレクトボックスを一度クリックすると変更が反映されます。
※2 「アートボードのサイズでクリップ」にチェックを入れると、アートボード全部、今回の場合はA3サイズ全部をオブジェクトのない部分も含めて保存します。「アートボードのサイズでクリップ」にチェックを入れないと、オブジェクトの部分の端から端までを保存します。
オリジナルヲタTシャツの入稿データの作り方は以上です。
今後はtmix(ティーミックス)
へのデザインデータの入稿の仕方やPhotoshopやIllustratorは高くて買えないという方におすすめのお得な裏技や研修生Tシャツの作り方なんかも説明します。
過去の作例

過去の作例



