◆「ひさしぶりです」
日本のビジネス社会では「この間はどうも・・・・・・」
「いつも、お世話になっています」などの言葉を交わすことが、
一つのマナー(?)になっているようです。
しかし、このような "あいさつ" を英語で表現することはできません。
このような言葉をやりとりする "あいさつ" の習慣がないからです。
英語圏のビジネス社会のあいさつは、"お元気ですか" "ひさしぶりです""お時間をいただいてありがとうございます" などと言います。
■「ひさしぶりです」■
* 【おかしな英語】
* ×× It's a long time. ××
* 【通じる英語】
* ○○ It's been a long time. ○○
* ○○ Long time, no see. ○○
前者はていねいな表現、後者はくだけた表現です。
"It's a long time" は「時間が長い」というだけの意味で、舌足らずな英語表現なので、
"・・・・・・since I saw you last" などと続けるべきです。
ついでながら、日本のビジネス社会の "あいさつ" 言葉----
"よろしくお願いします" と "ご親切にありがとうございます"
について述べておきましょう。
"よろしくお願いします" は、日本人がよく使う言葉ですが、
英語表現はありません。
しかし、ビジネスの用件がすんだときの結びの言葉には、
Well, thank you for your time.
(お時間をいただいて、ありがとうございます)
と、言ってもかまわないと思います。
次に "ご親切にありがとうございます" は、
It's kind of you.
(ご親切にありがとうございます)
Thank you for your kindness.
(ご親切にありがとうございます)
前者は、相手の好意の意思表示に対して、後者は、相手の好意的な、あるいは手助けの行為が行われたことへの言葉となります。