お母さんへ


私にちょっとくるんとする髪をくれたのは、お母さん。
私にちょっとゴツゴツした指をくれたのは、お父さん。

私によく笑う口をくれたのは、お母さん。
私によく泣く目をくれたのは、お父さん。

私をかわいいもの好きにしてくれたのは、お母さん。
私を本好きにしてくれたのは、お父さん。

私に絵本を読んでくれたのは、お母さん。
私に良い文章をいっぱいくれたのは、お父さん。

私の作文をいつも添削してくれたのは、お母さん。
私に努力することを教えてくれたのは、お父さん。

私に働く楽しさを教えてくれたのは、お母さん。
私を負けず嫌いにしてくれたのは、お父さん。


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お母さん、60回目の誕生日、おめでとう。


あんな、こないだお父さんにな、
「お父さんが愛を感じるんてどんな時?」
って聞いてみたんよ。

ほしたらな、
「お母さんがニコッてしてくれた時」
って言よったよ。

あの、いかつうて、気難しそうなおっさんが、
愛について語っとったわ。

ありえへん。
笑えるやろ?

でも良かったなぁ。
お父さん、めっちゃお母さんのこと好きなんやわ。

ほんでな、
私、お母さんに言いたいことがあるんよ。

私、お母さんが病気になってもうて、
めっちゃさみしかった。

私、まだ一緒にやりたいこと、
いっぱいいっぱいあったのにって
これからいっぱい誘うつもりだったのにって
思ったら、
すごいすごい悲しかったん。

でもな、
どんな姿になっても、
私、お母さんのこと、めっちゃ好きやわ。

お母さん、
今の私を作ってくれて、ありがとおーーー。

お母さんのおかげで、
今、私、めっちゃシアワセやよ。


お誕生日、ほんまに、おめでとお。


ユカ