こんばんは。
慧熾です。

パッセンジャー』は、閉鎖空間のスリラー映画に見えて、引き締まったSF映画に思いました。それは、「叛乱を起こす人工知能」という使い古された筋書きではなかったからでしょう。

とは言え、作中にシステムの謀反を匂わすシーンはいくつもあり、筆者は展開を心配していました。AIの反乱はあまりにも、陳腐なストーリーだからです。

しかし、後に実はこれらが意図的なものであったと知ると、腑に落ちました。しかも、オープニングから伏線が繋がっていたとなると、無駄が無い描写でもあります。

本作が描きたかったのは、「欠陥の無いシステムは無い」ことと、「人の情は複雑である」ということではないでしょうか。