私は過去にいい思い出がない

 

 

幼少期に可愛かったわけでもなく

モテたわけでもなく

栄光も自慢できる経歴もない

楽しそうに青春している人たちを

横目でみながら

月経痛が酷くて365日頭から離れず

月経に振り回され

人生に不満で

将来が不安で

心の底から楽しいと思ったことはなく

笑うことすら忘れていた

 

就きたかった仕事ができたが

現実は違った

 

生活のために働き

ストレス発散にお金を使う

 

 

社会でうまく生きていくために

自分を失くし

相手の顔色をうかがい

相手の欲求を素早く察知し

空気を読んで

動くようになっていった

 

 

こんな過去を

自慢できるだろうか?

 

「不幸自慢」のジャンルなら

いくらでも話せるが

自分が辛くなるし重い

 

 

 

 

それを経て

今があるのだが

今が一番楽しいし

生きていると感じられる

 

そして

これから

もっと楽しく良くなるしかないと

思っているから

未来が楽しみでワクワクする

 

「ない」ものはたくさんあるが

「ある」ものがあるので幸せだ

 

どこに価値基準をおき

何を幸せと感じるかは

人それぞれだが

 

常識や価値観が変化したことで

人生が変わった

 

「価値観を変える」

と簡単に言うが

こびりついた価値観を

書き換えるのは

簡単ではなかった

 

簡単ではないが

「どうせ無理」という考えを

何度も消して

諦めなかった

 

だから今があるし

未来に続いている

 

自慢できる過去ではないが

それすらも

他人事のように

遠い日の自分を

愛おしいと思う

 

痛めつけた過去の自分

そんな自分から目をそらさず認め

受け入れられたから

今の幸せや楽しいと

感じることができるのだろう

 

 過去の栄光に

すがることは出来ないが

未来を描くことはできる