4月2日、この日は寝過ごしました。

 あてどもなく、移動していると玉造交差点で大阪維新の会の吉村洋文候補の街頭演説を見掛けました。

 

 

 

 いやあ、すごい人だかりでしたね。しかも、聴衆が50代以下の若い人がほとんどでした。

 でも、言っていることは自分からしたら特に目新しい事を言っている訳でもないのですが、ここまで府民に受け入れられているというのは考えさせられるものがありますね。

 

 その後、布施駅前に行くと、丁度共産党の演説会が終わった所でした。

 志位和夫委員長が来ていたので、党としても警備する警察としても最大級の取り仕切りでした。

 

 

 うち海公仁府議候補は、最近ツイキャスで配信しながら演説しています。

 この日も配信用のスマホとスタンドを持ちながら活動していました。

 

 

 その後、適当に移動していたら、自民党の由井聖太府議候補の個人演説会会場に通りかかりました。

 何という偶然なのでしょう。引き寄せられるように入ってみる事にしました。

 

 

 

 

 現職の塩川憲史府議が今回の改選で立候補しないので聞いてみたら、塩川府議は八尾から国政に鞍替えするとのことでした。

 八尾といえば長尾たかし氏の地盤ですが、参議院全国比例区に転出するみたいで、塩川府議が引き継ぐ形になりそうです。

 

 自民党は2回連続で落選したら次は公認しないといった暗黙のルールがあるみたいですが、それに沿ったものなのでしょうか。

 ちなみに、八尾から立候補している梅田ただし府議候補は自民党の公認はもらえなく、推薦扱い。

 定数2議席のうち1つは維新が獲得するとして、実質的に公明党と選挙戦を戦っている構図です。

 ちなみに長尾氏は、自身の選挙では公明党から推薦を貰わない数少ない1人でした。その辺りも次の衆議院選挙に向けて公明党との関係改善を図る意味合いもあるかも知れません。 

 もっとも、思想信条で共感していた安倍元総理と昵懇の関係で自民党入りした長尾氏ですから、公認争いといった権力闘争の末に転出を余儀なくされたのかも知れません。

 自民党に限った事ではないですが、選挙に弱いと党本部から冷たくあしらわれるのが政党政治の世界です。

 

 

 

 地元選出の宗清皇一衆議院議員も登壇しました。

 宗清氏の訴える内容は、維新は選挙で勝てば何をしてもいいとばかりに少数意見を切り捨てる、大阪は成長してなくて衰退している、維新は中小企業に冷たい、道路の白線が消えたまま、街路樹が必要以上に切られているなど、反維新が訴えている内容そのものでした。

 

 でも思うのですが、大阪でそういう虐げられた立場の気持ちが分かるのであれば、国政で野党の訴えを多数決の論理で切り捨てている自覚はないのでしょうか。

 結局、国会では賛成多数の起立要員なんだなあと思ってしまいます。

 まあ、政党に属している限り、党本部から生殺与奪権が決まりますからね。党の方針に背く事を期待しても仕方ありません。

 宗清氏と長尾氏は立場的には天国と地獄ですが、実際は首の皮一枚が繋がっているか、そうでないかの違いでしかありません。

 

 つくづく、国民の生活より政党政治の論理が優先されているように思うのですが、自分は選挙マニアなので、政党の議員に同情する気持ちが全く無い訳でもないですけど・・・。

 

 

 

 由井せいた府議候補は灘高から東大、そして国家公務員1種のエリート官僚からマッキンゼーでも働いた経歴の持ち主です。

 地方議員を下に見るつもりはありませんが、府議にはもったいない、すごい肩書の人材を擁立しましたね。

 もっとも、仮にこの選挙区で負けることがあれば、前回の衆議院選挙で比例復活の宗清氏の今後まで影響を及ぼすのは確実ですから、自民党も必死ですね。

 

 定数が1つ削減されて、現職の1人が落選する選挙です。誰が落選するに関わらず、国政レベルの選挙にまで影響を及ぼしかねない選挙区の1つです。

 久しぶりに個人演説会に行きましたが、街頭演説では見られない政治の世界でうごめいているドラマをひしひしと感じました。